ＨＩＴＯＳＨＩ　ＭＡＴＳＵＭＯＴＯ
一人　ごっつ（’９７・１・１５）

埴輪顔の大仏（以下、師匠）（声：倉本美津留　氏）
　　：「お前、いくつになった？」
松本人志（以下、松本）
　　：「七つです」
師匠：「・・・わかるわかる」
松本：「アハハッ、はい」
師匠：「おう」
松本：「師匠はおいくつで？」
師匠：「俺か？」
松本：「はい」
師匠：「俺は・・・五つや」
松本：「アハハハハッ・・・年下ですか？」
師匠：「フフッ・・・ある意味においてはな？」
松本：「やっぱりねぇ、あれですね」
師匠：「うん」
松本：「お笑いやる人間は」
師匠：「うん」
松本：「あの・・・若い方がいいですもんね」
師匠：「そうそう」
松本：「あの、気ィだけはね、絶対にね」
師匠：「・・・そうそうそう」
松本：「はいはい」
師匠：「うん、なんちゅうかな？」
松本：「えぇ」
師匠：「老いるという・・・ことは、まぁ、ないね」
松本：「はいっ」
師匠：「うん」
松本：「わかります」
師匠：「あ、在ったらあかんね」
松本：「だって僕、３年前八つでしたもん」
師匠：「・・・ええこと言うたなぁ！　ってゆ〜か」
松本：「はい」
師匠：「・・・ホンマにええなぁ」
松本：「アハハハハッ」
師匠：「フフフッ・・・そ、それはホンマやろ？」
松本：「うん、はい・・・ええなぁ」
師匠：「おうおう」
松本：「うん」
師匠：「そうそうそう、なにが成人式やっ」
松本：「・・・ホントに」
師匠：「バカバカしい」
松本：「バカバカしい」
師匠：「成人になって何を祝う！？」
松本：「・・・はい」
師匠：「悲しめ！」

松本：「行ってきます」
師匠：「はい」

・


師匠：「写真で一言」

○写真：座ったまま微動だにしない野ウサギ。両耳の下と、頭の上に、
　　　　３匹のヒヨコがいる。
　　　　(Copyright TANK)

松本：「これ、ホンマに飛べる？」

師匠：「写真で一言」

○写真：赤いタンクトップ、青いトレパン、白い運動靴に身を包んだ
　　　　３人の女性がヒコーキのマネをしてにこやかに微笑んでいる。
　　　　(Copyright Thomas Craig/TANK)

松本：「今日は〜これまでっ！」

・


師匠：「「そら廃れてまうわー。」
　　　　後継者がつかずに
　　　　消えてしまった、
　　　　今ではもう誰も知らない職業を
　　　　教えて下さい。」

松本：「はぁ、あ〜っとね、・・・ヴンッ、え〜」
松本：「・・・」



松本：「これね、メガネの、あのここ（鼻に接してる部分）のとこ、
　　　　「きゅっ」って曲げる仕事がアハハッ・・・、ちょっとだけ
　　　　「にゅっ」っと曲げる仕事があったってゆ〜のは聞いたこと
　　　　ありますけどね・・・ハハハッ」

師匠：「「そら廃れてまうわー。」
　　　　後継者がつかずに
　　　　消えてしまった、
　　　　今ではもう誰も知らない職業を
　　　　教えて下さい。」

松本：「なんやろなぁ、「そら廃れてまうわー」、・・・フフフッ、
　　　　わからんけどねぇ」
松本：「ハゲ見屋」
松本：「フフフッ・・・（頭がっちりつかんで）はい次っ、うんうん」

師匠：「「そら廃れてまうわー。」
　　　　後継者がつかずに
　　　　消えてしまった、
　　　　今ではもう誰も知らない職業を
　　　　教えて下さい。」

松本：「え〜、なんやろなぁ、何かあるよなぁ？　そういう、・・・
　　　　え〜っと」
松本：「・・・」



松本：「こういうね職業があったんですよ、あの・・・男のケツをね、
　　　　こう（エアロビのレッスンの様に）「はいっはいっはいっは
　　　　いっ」って（叩く）、フフフッ、このリズムが昔わからなか
　　　　ったらしいんすよ、シロートには・・・フフフッ、だんだん
　　　　（叩くのを）早よしていかなあかんらしいんすけどね・・・
　　　　もう自分らで出来るでゆ〜ことで無くなったらしいんすけど」

師匠：「「そら廃れてまうわー。」
　　　　後継者がつかずに
　　　　消えてしまった、
　　　　今ではもう誰も知らない職業を
　　　　教えて下さい。」

松本：「あ”〜難しい、・・・ヴンッ」
松本：「冷やし屋」
松本：「って言いましてね、えぇ・・・人が何かこぅ料理してるとこ、
　　　　台所とかに入ってきて、「・・・それ冷やしたらええねん」
　　　　ハハハッ、ってゆ〜てくれるんすよ・・・フフフッ、うん、
　　　　気持ち悪いから無くなっていったんすけどね、えぇ、いろい
　　　　ろ居ったそうですよ、「冷やし屋」とかねぇ、まぁ「あたた
　　　　め屋」も逆にいましたしね、「それはあたためたらええねん」
　　　　ってゆ〜たしね、うん・・・「正油かけたらええねん」って
　　　　ゆ〜のもいましたしね・・・アハハッ、「揚げ直したらええ
　　　　ねん」ってゆ〜のも居ったそうですけどね・・・アハハッ」

・


師匠：「「フレンドパーク」を
　　　　支えている視聴者が、
　　　　「フレンドパーク」を
　　　　見ている時の顔。」

松本：「・・・はい」

　　　ポク・ポク・ポク・ポク・カーン
松本：（真顔）
　　　「・・・チッ」

松本：「フフフッ」


制作著作　フジテレビ

「ハゲ見屋」のフリップ、一人ごっつ　終

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