HITOSHI MATSUMOTO
一人 ごっつ(’97・3・25)
#昨日に引き続き師匠は人型サイズです。
埴輪顔の大仏(以下、師匠)(声:倉本美津留 氏)
:「ども、こんばんは」
(一礼する二人)
松本:「さぁ」
師匠:「はい」
松本:「今日は」
師匠:「昨日の続きいうことでな」
松本:「はい、引き続きましてね」
師匠:「うん」
松本:「え〜、今日も師匠が選んだ」
師匠:「そうそうそう」
松本:「5枚を」
師匠:「5枚ね」
松本:「見ていただきましょう」
師匠:「うん」
・
師匠:「写真で一言」
○写真:緑地の中の赤紫の野草、たくさんのつぼみ状の草がある中、
数本、萼(がく)の中から、白くちょっとだけ赤みがかった
毛糸状の物が風になびいている草がある
(Jim Brandenburg/Camera Tokyo Service)
松本:「チーマー」
○写真:競技場のトラック、スタート地点から足並みもまばらに駆け
出していくおじいちゃん達。
(STEREN/Orion Press)
松本:「あっ!! ええババアやッ!!」
師匠:「写真で一言」
○写真:夕闇迫る中、スキンヘッドのマッチョなにーちゃんが上半身
はハダカ、ジーパンといった風体で、スーパーマーケットの
駐車場に立ち尽くしていた、いぶかしげな表情で。
(Philip-Lorca di Corcia/Orion Press)
松本:「・・・ええTシャツ売ってないなぁ」
師匠:「写真で一言」
○写真:メスのライオンの上にオスのライオンがおおいかぶさってい
る、2匹ともものごっつい表情でほえている。
(Gunter Ziesler/Orion Press)
松本:「「ゴム付けてくれッ、ゆ〜てんねんッ」
「そやから、ないッ、ゆ〜てんねんッ」
「付けてくれな怖いッ、ゆ〜てんねんッ、万が一の事あるッ、
ゆ〜てんねんッ」
「そやから失敗したことないッ、ゆ〜てんねんッ」
「それが怖いッ、ゆ〜てんねんッ」」
#Gunterのuにはウムラウトが付いてます。
師匠:「写真で一言」
○写真:ゾウ、ライオン、シマウマ、ヒョウ、キリン。勢ぞろいの写真。
(Tim Davis/TONY STONE IMAGES/Orion Press)
松本:「石原軍団」
・
師匠:「まぁ、この5枚を見てやなぁ」
松本:「はいはい」
師匠:「まぁ、ビンタはできんわな、これは」
松本:「そうですよね〜」
師匠:「ビンタなし」
#上の写真の順番と下の松本のコメントの順番は一致しています。
松本:「僕はねぇ」
師匠:「うん」
松本:「ただ一つ悔しいのはですねぇ」
師匠:「おぅ」
松本:「この「チーマー」なんですけどねぇ」
師匠:「あぁ」
松本:「意外とウケへんかったでしょ?」
師匠:「そうやなぁ」
松本:「これはねぇ、僕の中ではね、か・な・りレベルの高いとこや
と思うんですよ」
師匠:「うん。わかるよ」
松本:「これを見て、誰がチーマーと言えるか!?」
師匠:「絶対言えん。うん」
松本:「ねぇ〜」
師匠:「かなりのジャンプ力や、これは」
松本:「・・・え〜!?」
師匠:「飛躍飛躍。発想の飛躍というか」
松本:「おぅ!?」
師匠:「褒めとんねやッッ!!」
松本:「アハハッ。そうですか、ありがとうございます」
師匠:「だいたいお前なんやねんっ!?」
松本:「ハハハッ。いや、すいません」
師匠:「ふふっ」
松本:「そいから、次のこの「ええババアや」」
師匠:「「ええババアや」。ええなぁ」
松本:「これもいいですねぇ」
師匠:「うん」
松本:「これはねぇ」
師匠:「うん」
松本:「あの、実はね、「位置について! ヨーイドーン!」という
ピストルは鳴ったんですけどねぇ」
師匠:「はいはいはい」
松本:「全然走りださないんですよ」
師匠:「なるほど、ふふふっ」
松本:「このジジイらが」
師匠:「うん」
松本:「で、「なんとか走らさなあかん」いうことで」
師匠:「ふふふっ」
松本:「ちょっとええババアを用意しましたら」
師匠:「はいはい」
松本:「急にっ」
師匠:「フフフッ」
松本:「フフフッ」
師匠:「急に、なんかこう、な? な?」
松本:「水を得た魚のごとく」
師匠:「たましい、急に入ったように」
松本:「えぇ。走り出したという」
師匠:「走り出したっちゅうことか」
松本:「光景が」
松本:「さぁ、さらに次なんですが」
師匠:「うん」
松本:「え〜、「ええTシャツ売ってない」」
師匠:「ふふふっ」
松本:「え〜、これなんですけども」
師匠:「これやなぁ」
松本:「ま、コイツはもぅホントにもぅ、アホの代表みたいな男でね」
師匠:「ふふふっ、はいはい」
松本:「売ってないなら売ってないで、とりあえずなんか1枚買うて」
師匠:「そうやな」
松本:「んで、いいシャツ探しにいったらええのに」
師匠:「うんうん。も、だいぶ回っとるからな。いろんなところ車で」
松本:「そうなんですよね〜」
師匠:「うん」
松本:「えぇ。いろんな店回って」
師匠:「そうそう」
松本:「未だに・・・。やっぱりあれなんでしょうかね。妥協を許さ
ない男なんでしょうかね? なんでコイツが大阪弁やねんっ
というのもちょっとおもしろいですが」
師匠:「ふふふっ。そやな」
松本:「さ、次ですが」
師匠:「うん。はい」
松本:「ふふふっ」
師匠:「これがまた、な」
松本:「これがまたおもしろかった」
師匠:「うん。フフフッ」
松本:「これなんですけどね」
師匠:「うん」
松本:「これはあの、まぁまぁ、あの、みんなペアがどんどんできて
いってるんですよ」
師匠:「あぁ、はいはい」
松本:「えぇ」
師匠:「うん」
松本:「でね、え〜残ったオスと残ったメスなんです、これ、実は」
師匠:「も、ムカムカきながら」
松本:「も、ムカムカきながら」
師匠:「しゃ〜なしに」
松本:「「何でこんな男に私は」ってのもあるんですけども」
師匠:「はいはい」
松本:「全然相手にされへんかったんでしょうがないんですよ」
師匠:「なるほど」
松本:「も、ムカッ腹立ってしゃーなかったわけです」
師匠:「はいはいはい」
松本:「で、このオスの方はオスの方で全然女に相手にされんと」
師匠:「うん」
松本:「も、最後に残ったヤツですから」
師匠:「うん」
松本:「も、やらんとしゃーない」
師匠:「そうやな」
松本:「子孫繁栄のためにやらないかん」
師匠:「うん」
松本:「でも、なんかこぅイライラする」
師匠:「も、タイプでもないしやな、女は」
松本:「タイプでもない」
師匠:「ふふっ、うん」
松本:「腹立ってしゃーない」
師匠:「ふふふっ」
松本:「そのくせ、こんな女のクセに「ゴム付けろ」と言う」
師匠:「なぁ、ホンマに」
松本:「許せないっ、という感じですね」
師匠:「わかるわかる」
松本:「えぇ」
師匠:「うん」
松本:「これも僕はもぅ0.2秒で頭に浮かんだ」
師匠:「はいはい」
松本:「え〜、「石原軍団」」
師匠:「ふふふっ」
松本:「え〜」
師匠:「これ、石原軍団のカレンダーの表紙やな? これな」
松本:「いやっ、これはね〜、石原軍団のカレンダーの表紙のねぇ、
1月ですからね」
師匠:「あ、1月な、そやな」
松本:「えぇ」
師匠:「うん」
松本:「えぇ。もぅ関係あれへんもん。1月からもぅこれですから」
師匠:「うん。フフフフフッ」
松本:「2月3月も基本的には、何も変わらないですから」
師匠:「はいはいはい」
松本:「ちょっとライオンがこっち(現在位置の反対側)に来たりとか」
師匠:「フフフッ」
松本:「アハハッ。配置が変わるぐらいで」
師匠:「ぐらいでな」
松本:「あとは、ほとんど変わらない」
師匠:「はいはい」
松本:「えぇ」
松本:「ま、そのようなことでね」
師匠:「はい」
松本:「え〜、これで、「写真(で一言)」は」
師匠:「一応な。うん」
松本:「昨日と今日でおしまい、ということで」
師匠:「キリないんで」
松本:「うん」
師匠:「うん。とりあえずこんだけにしといて」
松本:「はい」
師匠:「やっぱりあの、お題もな」
松本:「うん」
師匠:「あの、やっぱりビンタなしにちゃんと発表せなあかんし」
松本:「はいはいはい」
師匠:「うん」
松本:「明日ね」
師匠:「明日」
松本:「明日やりましょう」
師匠:「やろやろ」
松本:「ね?」
師匠:「うん」
松本:「じゃあ、今日は師匠。どうもホントに、ね?」
師匠:「はい」
松本:「ありがとうございます、ホントに」
師匠:「ありがとうございました、うん」
松本:(放屁)
師匠:「・・・」
松本:「・・・」
(以後、2人とも微動だにせず)
制作著作 フジテレビ
5枚の写真、一人ごっつ 終
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