没後500年記念 ヒエロニムス・ボス展 @北ブラバント博物館

2016年7月にプラドの方にも行きました

と言うことで北ブラバント博物館(Het Noordbrabants Museum)に到着。予約の10分前の12時50分頃でした。

北ブラバント博物館
北ブラバント博物館
ヒエロニムス・ボスの没後500年を記念してヒエロニムス・ボスの生まれたここスヘルトーヘンボスで2月13日から5月8日まで行われている史上最大の回顧展です。今後も私が生きている間はなさそうな感じ。2年ほど前にこれをやると知ってから絶対見ると心に誓って詳細が発表されるまでいろいろチェックしていました。

ネットでの事前予約が必要(当日分も若干用意されているようですが、出てきたときには売り切れていました)で、私は色々考えて月曜の1時を選択。これが大きなミス。開館時を予約しとくべきだった。英語なので大して難しくはなく(「購入サイトへのリンク」クレカはビザかマスターが必要。料金は22ユーロですがミュージアムカード(追記:この記事を書いた当時は回数無制限でした。)を買うの前提であればそっちを選ぶことで割引になって10ユーロです。入場時にチケットとミュージアムカードを同時に提示することになると思うので、ミュージアムカードは現地購入で大丈夫かと)、チケットはメールでpdfのチケットが届きますのでそれを予め印刷して持っていくことになります。私はミュージアムカードを使えるの知らなくて22ユーロで買っちゃってました。ま、この辺まで調べ上げるのはなかなか難しいよね。

写真の右のゲートで印刷してあったチケットを見せて入場。バーコードを読まれます。1時になっていませんでしたが、時間のチェックまではしてなかったようですが、バーコードにどういう情報が入って何をチェックしてったのかは不明。

で、早速入場。

内容はもう素晴らしいの一言。ファンなら絶対に見るべき。と言っても来るの大変ですけども。

ヒエロニムス・ボスの油絵20点(2枚一組のをまとめると18点)、素描18点(以上、小冊子見て手で数えたので多少違うかも)が集められています。現存する油彩は25点とか30点とか(最近1個追加されてそれは展示されています)と言われているのでほぼ目一杯集められています。私がブルージュで見れなかった「最後の審判」も展示されています。リベンジ果たせました。

ルーブルが唯一所蔵している「愚者の船」がなんと元の絵から切断して分割されたもので、下の部分がエール大学アートギャラリー所蔵の「快楽と大食の寓意」になっていて、今回くっつけて展示されています。これは今回しか絶対見れません。

ほかにも元々一つの祭壇の一部だった2枚の絵(所蔵が別組織)を祭壇の彫刻とかと一緒に展示しているのもあります。

フォロワーによる似た感じの絵などもかなりたくさん展示。これもなかなか面白い。

作品は世界中回ればこれからも何とか見れるのがほとんどだと思いますが、私がブルージュで遭遇したように展示されてないこともあったりするし、素描とかはなかなか公開されないと思うし、大チャンスだと思います。

ってことで来てない油彩作品ですが

・プラドの「祭壇画 干し草車(裏が放蕩息子)」以外(ちなみに「快楽の園」は同時代の模写が展示されています。有名な地獄のパネル部分は展示されて無いのですけど)
・ゲント美術館の「十字架を担うキリスト」
・リスボンの「聖アントニウスの誘惑」
・ウィーン芸術アカデミーの「最後の審判」

など。他にもあったらまた更新します。

まとめ。

・クロークに預けるのは必須で、コートなどの大きな上着も強制的に預けされられます。無料ですが。
・クロークにはチケットは預けてしまわないようにしましょう。直前のゲートのところでチェックされます。
・クロークを出た後すぐにオーディオガイドの行列に並びそうになりますが、日本語がないので不要な人はオーディアガイドの列には並ぶ必要がありません。
・予約が13:00~14:00でしたが、1時間で見終わるはずもないので気になっていましたが、結局この間に直前の入場チェックをすれば良いと言うことが判明。入っちゃえばずっといても追い出されません。
・展示リストの冊子がタダでもらえまして、小物など番号だけしか書いてない作品はこっちで確認する必要があります。英語版あり。
・細かい書き込みの作品がやたら多いのでペンタックスパピリオ大活躍。
・結局2時間半くらいいました。
・平日でしたが大盛況。やはり年齢層は高かったですが。
・人だかりになっている作品が多いですが、係員はコントロールしてないのでじっくり見るのは可能。
・当日券は売り切れていましたので予約は必須と考えた方が良いです。
・図録は英語版があったので買っちゃいました。税金込みで25ユーロちょっと。

ということで大満足です。来て良かった。

で、この町にはヒエロニムス・ボス アートセンターってのがあるのですが、行こうとしたらGoogleMapが今日休みやでと教えてくれました。月曜休館。がーん。こっちも調べて月曜に決めたはずなんやけどなぁヒエロニムス・ボスの真作自体はないのですが、せっかく来たんだからと言うことで後日再訪を決意。

そうそう、今年プラドでも展覧会があるようですが(このブログが詳しい)、何が見れるんだろう(プラドのは当然として、リスボンの聖アントニウスの誘惑が見れるっぽい。)。行きたいけど厳しいかなぁ。