仁和寺と御室派のみほとけ @東京国立博物館 など

今日の最後は東博です。まずは平成館での仁和寺展。

仁和寺の展覧会です。入場に行列はできてませんでしたが、大盛況でした。

仁和寺展
仁和寺展
仁和寺は霊宝館とかも季節開館でこの時期閉館しているのでこういう展覧会は開きやすいと思われますが、後期に展示される葛井寺の本尊などは毎月1回18日の開帳ができなくなるのでかなり珍しいです。小さい寺の本尊とかだと展覧会に出ることはありますけど、大きな有名寺院で本堂が工事とかでもないのに本尊がお出ましってのはなかなかありませんで、最近西大寺展で本尊が展示されたりしてますが滅多にあるもんではありません。すんなり許可されなかったんだろうなと想像できます。

観音堂は一般には非公開だそうで、この内部が再現(仏像は本物)されててここだけ写真撮影可能です。

仁和寺観音堂内部再現
仁和寺観音堂内部再現
去年の国宝展でも展示されてためっちゃ小さい国宝の薬師如来も展示されてまして、行列になって止まらず見ろという感じで展示されていました。

後期の目玉が上でも書いた葛井寺の本尊で、千手観音としては現存最古で手がほんとに1000本(1001本だそうな)あるタイプです。毎月18日の開帳では前からしか見れませんが、今回は全方向から見れるようになってます。後ろから見ると千本の手は本体に完全にくっついてなかったです。厨子に納めて前から見るだけ前提に作られてた感じ。頭の十一面は後ろ向きの顔もありますけど。

ということで、見に来た甲斐ありましたです。

で、次に本館を一通り見て、東博内の表慶館で行われている「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」と言う展覧会も覗いてきました。サウジアラビアのアピールかなってことで追加料金不要。撮影可でした。

人形石柱
人形石柱
この写真中央の人形石柱が4000年くらい前のモノで、デザインとかなかなかおもしろいです。

疲れ切っていたのでここはさっくりと見まして、帰阪のためのタイムリミットから30分ほど余裕はありましたが退散。

で、モノレールでサクッと羽田に着いたのですけど、ラウンジでくつろいでたら乗る予定の最終便が1時間以上遅延とのこと。希望者はANAに振り替えますとのことだったのですけど、特典航空券だったので大丈夫かと聞いたら振りかえ可能だってことで振り替えてもらったのですけど、行動に移すのが遅かったので列の最後尾になっちゃってANAの最終便には乗れず、ANA便ですけどスターフライヤー運行の21:30発の最終便になってしまいました。

と言うことで、地下の連絡通路を歩いて移動し、第二ターミナルへ。久々です。しかもスターフライヤーに乗るのは初めて。JALの特典航空券でスターフライヤーに乗ることになるとわ。

で、スターフライヤーも15分ほど出発が遅れて、関空に着いたのが23時を回ってしまい、一番安く帰れる千日前線の終電に乗れる23時発の南海の空港急行には乗れませんで、23:17発の空港急行に乗って新今宮から環状線に乗って帰って来ました。これは結果的にはほんとの終電でした。

たぶんそのままJALに乗ってたら終電には間に合わず、深夜料金の難波行きバスに乗って難波からタクシーって感じになってたのでまぁ良かったかな。スターフライヤーに乗れたのはちょっと嬉しかったです。どっちゃにしろマイル貯まらない旅行だったし。

ってことで、最後のサウジアラビアのを含めると展覧会7つ見ましたんでヘロヘロです。そう言えば7つ中写真撮影フリーが3つ、一部可が2つで計5つも撮影可能だった。こんなこと今までなかったなぁ。

今日は時間がなかったんでルドン展とビュールレコレクション展をパスしましたが、GWに東京行く予定なんでその時に見る予定。

ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜 @東京都美術館

最後の移動。銀座線で上野へ。東京都美術館のブリューゲル展です。

東京都美術館
東京都美術館
ブリューゲル展と銘打っていますが、ブリューゲルと言えばピーテル・ブリューゲル(父)のことなのですけど、本人の真作とされてる油彩画は1枚もありません(共作とされてるものがあって人物はそれっぽいです)。原画の版画はいくつか展示されてますが。こういう内容の展覧会でこういうタイトルを付けるのは感心できませんが、よく知らないまま来る客を期待してるんでしょうな。

ちなみにヤン・ブリューゲル(父)ヤン・ブリューゲル(子)の作品が多いです。

この展覧会、大半が個人蔵でして、貴重な機会と言えば貴重な機会です。

で、18日までなんですけど、一番上の階だけ写真撮影可能でした。チラシにも使われてたピーテル・ブリューゲル(子)の作品がこれ。

ピーテル・ブリューゲル(子) 野外での婚礼の踊り
ピーテル・ブリューゲル(子) 野外での婚礼の踊り
ピーテル・ブリューゲル(子)は父親の作品の模写を大量に残していますが、この作品は父親の作品は現存していませんのでオリジナルの可能性がありますが、デトロイト美術館に似た題材の父親の作品があり、やはり元ネタがあるんだろうと思われます。ということで、これが見れたのは結構貴重かなと。

聖アントニウスの誘惑などヒエロニムス・ボスが描くような題材の作品とかもあったりしてフランドル絵画好きの私はまぁ満足ですけどお奨めってほどではありません。

では次。

会田誠展「GROUND NO PLAN」@青山クリスタルビル

次は表参道まで地下鉄に乗りまして、降りてすぐの青山クリスタルビルの地下で行われている会田誠展へ。無料です。

青山クリスタルビル
青山クリスタルビル
ここも写真撮影可能です。
会田誠展の様子
会田誠展の様子
公益財団法人大林財団が主催で、他サイトからの引用ですが、「都市のあり方に強い興味を持つ国内外のアーティストを5人の推薦選考委員の推薦に基づいて決定し、建築系の都市計画とは異なる視点から都市におけるさまざまな問題を研究・考察し、住んでみたい都市、新しい、あるいは、理想の都市のあり方を提案・提言していく。」だそうです。なのでかなりちゃんとした展覧会なのですが無料なんだそうな。

地下のエリアのなげやり感が凄かったですけど(大林組が金出した展覧会で「何もやるな なるがままに任せよ」だからなぁ。)、想像以上に楽しめました。時間がなかったんで30分もいなかったですけど。

ってことで次。

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展 @Bunkamuraザ・ミュージアム

ラッキーなことに武蔵小杉に行ってくれるバスがちょうど出るところだったんで乗りまして、武蔵小杉から東横線で渋谷へ。金券ショップでBunkamuraで使える東急の株主招待券を買いまして(安かった)Bunkamuraへ。

Bunkamuraザ・ミュージアム
Bunkamuraザ・ミュージアム
ルドルフ2世は1600年前後に神聖ローマ帝国皇帝だったハプスブルグ家の人で、文化面での功績が大きくて、上の写真でアルチンボルド作の肖像画のモデルになったのでも有名です。

ってことで、この頃のフランドル絵画などが大好きな私なのでそれなりに楽しめましたが、お奨めってほどではありません。

ってことで次。

MJ’s FES みうらじゅんフェス! @川崎市市民ミュージアム

次は川崎市市民ミュージアムへ。京急の運転が10時過ぎに再開するのがわかっていたので問題なく横浜まで行けまして、湘南新宿ラインに乗って武蔵小杉まで行き、タクにでも乗ろうかなと思っていたんだけど南部線がちょうど来たので隣の武蔵中原まで行きましてそこから徒歩で向かいました。

やってる展覧会はみうらじゅんの展覧会です。公立の施設での開催は初だそうな。かなりでかい施設です。

川崎市市民ミュージアム
川崎市市民ミュージアム
写真撮影は自由でした。動画は不可。
ツッコミ如来立像
ツッコミ如来立像
交通アクセスがあまりよろしくないですけど(同じ敷地の等々力陸上競技場が川崎フロンターレのホームグラウンドなんだけど)、思ったより盛況でした。
みうらじゅんフェスの様子
みうらじゅんフェスの様子
で、展示ですが、みうらじゅんの全貌がわかると言うことになっていて、展示数が半端ではありません。展示されてる数からすると単独の展覧会としてはギネス記録に載るくらいではなかろうか。

例えばこれ、後ろの棚というか、カラーボックス横にして重ねただけですが、ファイル全部閲覧可能です。見れるのはこの写真のこのテーブルだけですけど。

ファイルが閲覧可能
ファイルが閲覧可能
私は1冊取りだしてパラパラッと見ただけですけど。

「カスハガ」などはこんな状態。

カスハガ
カスハガ
展示する場所がないのも積み上げて展示してしまってます。

CD聴けるコーナーもありましたが、聴けるのは一人だけだったりします。ぶらぶら美術館っぽく山田五郎とみうらじゅんがこの展覧会を見るという映像も見ることができまして、これは最後まで見ました。

とにかく、展示数が膨大です。私はもうはなから諦めて、ざっくり見ただけなんですけど、それでも1時間半かかりました。いちいちちゃんと見てたら何日もかかるんじゃなかろうか。

ってことで、ファンなら必見ですけど、関西でもやって欲しいですな。

運慶―鎌倉幕府と霊験伝説― @神奈川県立金沢文庫

今日は東京遠征で展覧会のハシゴです。

今日はJALの特典航空券使いまして伊丹から羽田で予約してたのですが、予約したのが遅かったので11時30分発のしか取れていなかったのですけど、見たい展覧会が結構あったので早起きして6時40分上本町発のパスに乗りました。

特典航空券は昨年11月の改正で当日の変更不可となったのですが、大不評だったためか2月8日から元に戻りまして、今日もこの手が使えます。前日の段階では売り切れていたのでちょっと心配でしたけど、7時30分発のがギリギリ空いてたので変更できまして無事乗れました。

さっくりと羽田に着きまして、まずは京急に乗って金沢文庫へ。と言ってたらまた人身事故。京急の人身事故に遭遇する確率高すぎだわ俺(この3年で4回京急に乗って3回目)。横浜川崎間で事故とのことで、蒲田から川崎まで京急で行き、川崎でJRに乗り換えて横浜まで行き、さらに京急に乗り換えて金沢文庫へ。

ってことで、金沢文庫着。何とか40分ほどのロスで済みましたが色々廻りたいのに痛い。

最初の会社にいるときはお隣の金沢八景に住んでいましたが、金沢文庫で降りた記憶がありません。なので神奈川県立金沢文庫に来るのも初めてです。

駅から多少の距離があるので歩きましたが、途中にこんな光景が。荒んだ気分をちょっと和ませてくれました。

壁犬
壁犬
レンガか何かで詰め物されてるので穴がこれくらいのサイズだと出れないんでしょうな。それでもこうしてるのが好きなんだろうなって感じでキョロキョロしてました。

で、展覧会ですが、運慶です。運慶周辺の仏像などが展示されていて、運慶作と確定しているのが4点展示されています。

神奈川県立金沢文庫
神奈川県立金沢文庫
4点のうち2つは東博の運慶展でも展示されていた大威徳明王像と光得寺の大日如来ですが、残りは瀧山寺の梵天と伎楽面の抜頭面で、運慶展では展示されていません。抜頭面の存在は初めて知りました。東博の運慶展では瀧山寺のは聖観音が展示されていましたのでこれも見れてよかったですが、瀧山寺はもう1体(帝釈天)あるんですよね。

人が少ないかなと思ったらかなり盛況でした。他にもなかなか良い仏像が展示されてて良かったです。

隣には称名寺と言うわりと大きなお寺があるのですが(金沢文庫の建物の正面がそっちを向いている)、時間がなかったのでパスしました。

ってことで次。