世紀末ウィーンのグラフィック @京都国立近代美術館

今日は天皇陛下御在位三十年記念慶祝事業で公立や国立の美術館博物館の多くが無料開放と言うことで3箇所ほど廻ってきました。特別展は有料のところが多かったですけど、全部無料の所だけにしました。

まずは京都へ。京都国立近代美術館のウィーンの画家達の展覧会です。最終日でした。特別展ですが無料。

先に4階のコレクション展を見まして(シャガールの版画がありました)、それから特別展へ。

無料でしかも最終日と言うことで大盛況。写真撮影可でした。

京都国立近代美術館
京都国立近代美術館
展示されているのは日本人の個人のコレクションが大半だったそうな。

クリムトに代表される分離派の作品などが中心。300点ほどもあってじっくり見る根性もありませんでしたが、かなり良かったです。基本的に印刷物が多かったのですけど、クリムトやシーレの素描も結構ありました。見にきといて良かったです。でも有料だったら来なかったと思うけど。

では次。

フェルメール展 @大阪市立美術館

昨日開幕したフェルメール展に行ってきました。昨日はようじがいろいろあったんで今日にしました。会期が3ヶ月近くあるんだけど、それでも様子見をするのはお奨めしません。混みそうな展覧会は早く見るに限る。特に平日に行けない人はね。

何度もここに来てますが、この写真だと人が少なそうに見えますがわりと人が多い方だったと思います。

大阪市立美術館
大阪市立美術館
東京展にも行ったので展示物で見てないのはフェルメールの2枚だけ。見てない2枚の内の1枚もアムステルダム国立美術館で見てるので1回も見てないのは「取り持ち女」の1枚だけだったりしますが、「取り持ち女」はやっぱり見ときたいってことで。

入場待ちは無しでサクッと入場。中はさすがに空いてたとは言えませんが、フェルメールの絵以外はだいぶ楽に見れました。

これは記念撮影用。今回展示されてるフェルメールの6枚が並べられてます。

記念撮影用パネル
記念撮影用パネル
展示数が50点ほどで少ないので余裕を持った展示がされてました。東京とはだいぶ違ってかなり見やすかったです。フェルメールも一部屋に2枚ずつで3部屋使ってました。参考用(絵の中の人がフェルメールでよく使われてる服と同じものを着てる)のメツーの絵は見比べやすいようにフェルメールの恋文と同じ部屋に飾られてました。

去年のムンクの叫びの時のように目玉の絵を見るのには最前列の人は立ち止まれずじっくり見たい人は後ろで見ろってことが多いですが、今回はそういうこともなくそばでずっと見てても怒られない状況。ま、6枚あるしね。でも今後混んできたらどうするかわかりませんので早いうちに行っといた方が良いかも。

で、見たかった「取り持ち女」ですが、当時の他の画家とは全く違いますな。やっぱ凄いわこの人と思ってしまいました。しかし、6枚の内の目玉はたぶんこれな訳ですけど(本来は門外不出)、親子連れとかは子供にどう説明するんだろうか。

姿の美、衣装の美・・・肉筆浮世絵 @奈良県立美術館

今日は奈良へ。若草山の山焼きがメインですが、平城宮跡でも祭開催中ですけど寒いのでパスしまして、奈良県立美術館での展覧会をまず見ました。肉筆浮世絵の展覧会です。自分とこの所蔵品がほとんどなので入場料は安くて400円。

奈良県立美術館
奈良県立美術館
美人画がメインで名前の知られてない人の作品や無銘のものがかなり多いですけど、北斎や広重なども展示されてます。

美術館の横の壁の2つの絵は常時この状態だと思われますが、本物がどちらも展示されてました。上の方が北斎です。

奈良県立美術館
奈良県立美術館
部屋ごとに撮影可と不可に分かれてて、一つでも借りもんがあると部屋丸ごと撮影不可になっていたようで、2~3の部屋が撮影可になっていました。北斎は撮れず。

早めに行くと山焼き前に待つ時間が長くなるので閉館1時間前の16時前に着いたんですけど、展示数が80点ほどあって、説明も1点ごとにあったんでじっくり見てたら1時間では足りなかったと思います。前期後期に分かれてますが、入れ替わるのは4つほどだったと思います。

ムンク展―共鳴する魂の叫び @東京都美術館

最後はムンク展。美術に興味がない人でも知っている「叫び」の1枚が来日中。着いた時点で20分待ちでした。実際は15分ほどで入場できました。当然のごとく中は大混雑。

ムンク展
ムンク展
「叫び」は5点存在していて、一番有名なのは油彩の作品だと思われますが、今回来日しているのはそれではありません。テンペラ画なのでぱっと見は油彩と区別は付かないと思いますけども。

オスロのムンク美術館(以外も少し)から100点ほど来日しています。ムンク美術館はムンクが亡くなるときに遺言で丸ごと寄贈されたそうで、2万点と言われる作品の内半分以上持っているそうな(多くは版画ですけど)。ということで、油彩の「叫び」を自分とこで展示したままこの「叫び」を貸し出せるのも大きくて(油彩画はオスロ国立でした。パステル画を持ってるのでそっちを展示してるのかな?)わりと気前よく貸してくれているっぽい。

好きな感じの絵が多くとても良かったです。ムンク本人がカメラを手に持って自分を撮るといういわゆる自撮りの写真も展示されていました。自撮りの元祖ですな。

私はマドンナという絵が大好きですが、いくつかのバージョンの他にリトグラフの石版も展示されてました。

ってことで、久々に図録買いました。

帰りはサクッと羽田に行きまして、これまた早めの便に変えてもらい帰阪。往路は2本分早めたんだけど、予想通り1本は早めとかんと予定をこなせなかったな。

これで今のところ今年は展覧会を見に行く予定無し。ハルカスのエッシャーとかは2年前にオランダでどっさり見たので今回はパス。

ルーベンス展ーバロックの誕生 @国立西洋美術館

次は上野へ移動しまして国立西洋美術館。ルーベンス展です。東京でルーベンス展をやるのは初めてだそうな。意外ね。

国立西洋美術館
国立西洋美術館
ルーベンスは工房を構えて弟子達とともに大量の注文をこなしていたそうなのでルーベンス作と言われてても特に大型の絵画などにはほとんどルーベンスが手がけてないのもあったりするのですが、その辺がはっきりわかるような説明が無い作品が多いです。ルーベンスとその工房作となっているのもあるのですけど。

ルーベンスと言えばフランダースの犬でお馴染みのアントワープ大聖堂のキリスト降架とキリスト昇架やルーブルのマリー・ド・メディシスの生涯の全24点などで有名ですが、さすがに借りれなかったようです。でも現存作品は大量にあるのでそれなりにいい感じの絵が集まっております。

展覧会とは関係ないけど、アントワープ大聖堂の前にネロとパトラッシュのオブジェがあるそうなんだけど、以前アントワープを訪れたときにそんなのがあった記憶は無かったのですが、できたのは去年らしい。

では次。

フィリップス・コレクション展 @三菱一号館美術館

10月に東京の展覧会のハシゴをしたのですが、ムンク展があるのをすっかり忘れてたのでマイルの消費量が少なくて済むJALカード割引の期間が始まる12月に来ることにしました。10月の元々の予定は10/21頃だったんだけど、ムンク展の存在忘れてたので21日にしててもムンク展始まってなかった。

マイルの予約は早めのが取れなくて12時30分の便だったんだけど、1時間は早くしないと予定をこなせなさそうだったので早めに家を出まして伊丹空港へ。10時頃に着きました、移動中もネットでずっと確認してたのですが、早めの便に空席は無し。で、生まれて初めて空席待ちをしました。普段買ってる特便や先得だと変更不可能なので空席待ち自体できないのよね。今回はマイルのチケットなので空席待ちが可能なのであった。今までも早めの便に変えてもらったことは何度もあったんだけど、空席があったんで確保ができてたのよね。

ってことで、チェックインカウンターで空席待ちのチケットをもらい、ラウンジでちょっとだけ過ごして搭乗口横の空席待ちカウンターでチケットを渡して待機。無事乗れました。良い経験になった。

今回は10月の展覧会ハシゴの時に当初予定の10/21頃からライブのために変更したので一旦断念していたフィリップス・コレクション展とルーベンス展も見ることにしまして、まずはフィリップス・コレクション展。ワシントンにある市立の美術館の所蔵品の展覧会です。

三菱一号館美術館
三菱一号館美術館
ここは1年以内のここでの展覧会のチケットを持っていれば前売りと同じ値段でチケットが買えます。

1900年前後のヨーロッパ絵画が中心で、集め始めたのが100年とか前なのでなかなか良い作品が多いです。有名作品はあまりないですけど、画家は超有名画家ばかり。

10月に一旦断念していたので見に来れて良かったです。

では次。

第65回 日本伝統工芸展 大阪展 @髙島屋大阪店

今日は会社帰りに髙島屋での日本伝統工芸展を見てきました。アサヒメイトでタダ。ただじゃなかったら多分見てません。500円なんですけどね。

スカイオができてスカイオにはみ出す形でグランドホールの位置がちょっと移動しましたが、グランドホールは今はお歳暮のギフトセンターとして使われてて展覧会場ではありませんで、以前あったグランドホールと同じ場所で開催されています。グランドホール自体は移動しているので元の位置にグランドホールはなくなっているため特設会場です。

大阪髙島屋7階催会場
大阪髙島屋7階催会場
会場自体は結構がっつり広く使われていました。催し会場自体だいぶ広くなったので自由度がだいぶ上がった感じ。

と言うことで展覧会ですけど、私が前回見た時よりこれは凄いなと思うようなものが多かった気がします。会社帰りでさらっと見ただけなので20分もいなかったですけど。映像も見ようかなと思ったんですけど、30分もあったので諦めました。

華ひらく皇室文化 明治150年記念 明治宮廷を彩る技と美 @京都文化博物館

次は京都文化博物館での明治期を中心とした皇室文化の展覧会です。

京都文化博物館
京都文化博物館
あまり注目されてないってのと平日と言うこともありガラガラでした。

明治期の工芸品も多く展示されていて、東博こんなええの(しかも重要文化財)持ってたんや初めて見たぞってのもあったりして個人的にはなかなか良かったです。

ってことで展覧会ハシゴは終了。

没後50年 藤田嗣治展 @京都国立近代美術館

今日は関京戦を見るのに少なくとも午後半休を取らんといかんかったので、ついでに展覧会を見に行こうってことで年休もらいました。

まずは京都国立近代美術館での藤田嗣治展。今日が初日です。平日でしたがわりと盛況でした。

京都国立近代美術館
京都国立近代美術館
2年前にも兵庫県立美術館でやってますが、あの時は生誕130年記念で今回は没後50年記念。前回が東京では府中市美術館での開催だったのであまり注目されてなかったってこともあり、短いスパンでの開催となっております。なので展示作品は国内から集めたのはかなりかぶってたかと。でも海外からも結構集めてますのでわりと充実してるかなと。常設展の方にも展覧会とは別に藤田の作品がそれなりに展示されています。

個人的には晩年に行くほど好きな絵が多いです。

太陽の塔 @あべのハルカス美術館

次はハルカスに来ました。太陽の塔を中心とした展覧会です。

あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館
今回は岡本太郎の絵画作品含め全面的に撮影可でした。何故が子連れが多かったです。子連れと言うことは親の世代も大阪万博を知らない世代なんですけど。
太陽の塔展の展示の様子
太陽の塔展の展示の様子
当時の地下はこんなになっていたそうな(昨年作られたもの)。
大阪万博テーマ館地下展示模型
大阪万博テーマ館地下展示模型
私は大阪万博を記憶している最年少の世代ですが(当時4歳)、当時もこのテーマ館には1回入りましたが太陽の塔の内部の記憶しかありません。地下展示は全く憶えてないなぁ。ちなみに一番古い記憶はアポロ11号月面着陸で3歳と9ヶ月くらい。

万博当時太陽の塔の横に立っていた巨大なオブジェの模型。これは1970年当時のものだそうな。

青春の塔
青春の塔
絵画もいくつか展示されています。遺作の雷人。
雷人
雷人
交換前の初代の黄金の顏が展示されていますが、7年ほど前に見ています。7年前にはあったヘリの部分が取れちゃってるところがあったりして更にくたびれていました。

この顔がやたらでかいので展示スペースを食ってしまっているので展示物はそんなに多くありませんが、内容的には特に不満は無し。しれっと映像を壁に展示してるところが何カ所かあってわりと見応えがあったりします。当時のテーマ館の様子を改めて確認できたので満足です。チケットも前売りだと1000円(私はチケット屋でもうちょっと安く買ってありました)でそんなに高くなかったしね。

ってことで次。