関西文化の日 @国立国際美術館 他

昨日今日と関西文化の日の無料公開の集中日でしたんでちょっとだけ見ることにしました。国立国際美術館コレクション展くらいは見とこうかなと。

関電ビルの万博仕様が完成してました。

関電ビルなど
関電ビルなど
まずは関西文化の日とは関係なくて期間中無料で見れる大阪中之島美術館のミニ展覧会を覗いときました。
大阪中之島美術館
大阪中之島美術館
(追記:写真の奥で何か撮影してるように見えますが、22日のNHK大阪の「ぐるっと関西おひるまえ」で放送されてました。ちょうど出くわしていたようです。)

タイトルは「Osaka Directory 7 Supported by RICHARD MILLE 小松千倫」です。

以下引用しときます。

今回、小松は1970年の大阪万博のパビリオン「せんい館」から着想を得て、音とともに集い離散する人々の在り方を「ソフトレイヴ」と呼び、捉えようと試みます。1970年の大阪万博は音響システムや野外ライブが普及するきっかけの一つと言われており、「せんい館」でも音と映像を用いた前衛的な展示が行われました。しかし当時の鑑賞者は、作り手の意図とは関係なく、勝手気ままにパビリオンを楽しんだようです。小松は、こうした人々の自由さも含めた大阪の文化史と、千里丘陵や淀川水系といった地形を重ね合わせつつ考察し、鑑賞者のための空間を生み出します。

今大阪中之島美術館では特別展を2つやってますが、どっちが目的かわかりませんがチケット売り場にも結構な行列ができてました。

ってことで国立国際美術館。関西文化の日では地下2階のコレクション展が無料です。

国立国際美術館
国立国際美術館
「コレクション1 彼女の肖像」と言うことで、女性が登場する作品を集めています。ウォーホルのモンローとかが展示されてます。
国立国際美術館
国立国際美術館
ほとんどが撮影可でした。

このコレクション展自体は1月26日までやってます。特別展は見ず。

ってことで次行きます。

圓満院門跡&大津絵美術館

続いて三井寺方面に歩きます。三井寺と大津市歴史博物館はエリア的にはほぼ隣接していますが、間に圓満院(円満院)門跡がありまして、中に大津絵美術館があります。圓満院と大津市歴史博物館はめちゃめちゃ近いんですが、坂を下ってぐるっと回らないと入れません。

圓満院門跡
圓満院門跡
門跡というのは門の跡という意味ではありませんで、「昔は皇室や公家が住職を務めた寺院」のことです。

ってことで、一度来ときたかった大津絵美術館。拝観料500円ですが、圓満院の宸殿(重文)や名勝の庭園、本殿も一緒に拝観できます。

大津絵美術館自体はこぢんまりとしたもんです。こういう所誰もいないのかと思ってたら団体さんが見に来てました。

大津絵美術館
大津絵美術館
大津市歴史博物館もそうですが、三井寺のついでに見に来てるんですかね。

大津絵は色々展示されててなかなかおもしろいです。ピカソも持っていたそうで。どれくらい影響したのかが気になりますな。

で、大津絵ではない説明も何もない謎の絵巻物が展示されていて、残虐な場面が描かれてましたが割愛。

ってことで30分ほどしか滞在しませんでしたがなかなかおもしろかったです。三井寺は神社仏閣巡りが趣味の人は一度は来ると思いますが、ついでならお奨めです。

では次。

アンドリュー・ワイエス展 @アサヒグループ大山崎山荘美術館

嵐山では美術館以外には全く寄らず阪急で大山崎へ。大山崎山荘美術館は大山崎やJR山崎から徒歩圏ですが、駅から無料シャトルのマイクロバスが出ていてタイミングが比較的良かったので乗せてもらって現地へ。下りてからもちょっとは歩く必要があるんですが。

アサヒグループ大山崎山荘美術館
アサヒグループ大山崎山荘美術館
フルタイトルは「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展 追憶のオルソン・ハウス」で、ワイエスの展覧会です。アメリカの画家としてはトップクラスに有名。去年MoMAを見た日に書いた記事にも私が「クリスティーナの世界」を載せてるくらいです。ちなみにアサヒメイトで100円引き。今年はかなりお得でした。前売りと同額で金銭的には得にならない場合もありますが、前売りを買わなくても済むだけでもめんどくさくなくて嬉しかったりします。そればっかりじゃダメで少なくとも元は取らないとダメですけど。

展覧会のメインテーマがこの「クリスティーナの世界」にも描かれているオルソン・ハウスです。詳細は省略しますがクリスティーナの世界が描かれた背景がわかる内容になっています。レポートはこれが詳しいです。

丸沼芸術の森の所蔵品だけでしかも水彩画や素描がほとんどですけど、結構な数があってワイエスのコレクションとしてはかなり凄いらしいです。クリスティーナの世界の習作があったりして。

展示数はそう多くないし、情報量の多い絵も少ないのと、コレクション展示の陶芸作品もじっくりは見なかったので30分ほどの滞在時間でした。でもMoMAで見た「クリスティーナの世界」がどういう絵なのかがわかってかなりよかったです。前後期でかなり入れ替わりますが、作品の写真入りの展示リストがもらえますので図録代わりになるし後期は行かなくてもいいかな。

帰りもバスで駅まで乗せてもらって帰宅。今日は梅田での阪急の乗り換えが面倒なので堺筋線経由で行ったんだけど、堺筋線が行きも帰りも混んでました。

若冲激レア展 @福田美術館

今日は京都へ。時代祭だったのは帰ってきてから知りましたが、行列眺めるだけだからなぁ。

今日は2箇所ハシゴでまずは嵐山の福田美術館。ちなみにアサヒメイトで100円引き。

福田美術館
福田美術館
フルタイトルは「開館5周年記念 京都の嵐山に舞い降りた奇跡!! 伊藤若冲の激レアな巻物が世界初公開されるってマジ?!」という最近の長いタイトルのAVみたいでふざけたタイトルですが、若冲激レア展と言うのも公式な略称です。

ベルギーで所有されていたため存在が知られていなかった若冲の「果蔬図巻」が福田美術館の所有となって初披露で話題となっていますが、平日ってこともあってあまり混んでませんでした。

この美術館は基本的に撮影可で太っ腹。こんな感じでわりと少なかったです。

福田美術館
福田美術館
これが果蔬図巻。
伊藤若冲 果蔬図巻
伊藤若冲 果蔬図巻
野菜や果物が描かれてます。客少なかったのでじっくり見れました。

これ以外にもおもしろい絵が多いのでなかなかお奨めです。若冲の絵で見たことなかったのも結構あった気がする。

ここはそう広くないので40分ほどで見終えました。

DESIGN MANIA ~百貨店・SCのデザイン~ @高島屋資料館

今日は日本橋の高島屋資料館に行ってきました。ここはちょっと変わってて火曜と水曜がお休みです。

高島屋そのもののデザインをテーマにした展覧会です。山口晃の作品が展示されてる前期が28日までなのでそろそろ行っとこうってことで。

高島屋資料館へのエレベータ前
高島屋資料館へのエレベータ前
百貨店のデザインって言うちょっとぼんやりしたテーマだったので展示されてるのも資料的なものが多いですが、絵画作品もいくつか展示されてまして、山口晃の「日本橋南詰盛況乃圖」以外にも岡本太郎の作品が2点も展示されてます。資料室の方にも川端龍子(りゅうし)の作品とかがあって思ったより多かったのが良かったです。と言っても10点とかそんなもんだけど。

山口晃の作品は超絶に微細な絵なのですが、特に離れて見ろと言うこともないのでじっくり見ることができたのがよかったです。結局45分くらいいました。

行き帰りは黒門市場を通ったのですが、確かにちょっと人が減ってたかな。黒門市場はただの商店街なので低質な店が参入してくるのを排除できないわけですが、そういう店はすでに選ばれにくくはなっているっぽい。まぁある程度のところで落ち着くんじゃないですかね。ちなみに南の端っこ辺りにかなり安い八百屋があるんだけど、結構繁盛してるっぽかったです。インバウンド客が柿とか買ってましたが、どうやって皮剥くんだろうか。

没後300年記念 英一蝶 @サントリー美術館

最後は六本木に移動しましてサントリー美術館へ。英一蝶の展覧会です。元々見るつもりはなかったんだけど、名前だけは知ってましたがかなりおもしろい絵を描いてる人だと最近知ったので見ることにしました。サントリー美術館は金曜だと20時までやってるのでなんとか見ることができました。

フルタイトルは「没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―」です。

サントリー美術館
サントリー美術館
平日夜ってことで空いてました。

英一蝶はユーモアのある絵がいっぱいあってかなりおもしろいです。鳥居に落書きする人の絵とか色々。こんな人だったとは全然知りませんでした。舞楽図屏風だけ撮影可でした。

舞楽図屏風
舞楽図屏風
これはユーモアのある絵ではありませんが、舞楽図屏風って俵屋宗達のは知ってましたが、わりとポピュラーな画題だったようで。

ってことでとてもおもしろかったです。見にきといて良かったです。1時間弱滞在で見終えたのは19時半頃でした。展覧会5つハシゴでヘロヘロですが、このまま夜行バスで大阪に帰らなければいけませんので東京駅に向かいました。

八重洲の地下で晩飯食おうかなと思ったら人でごった返してました。高いもの食う気はなかったのでなんとかペッパーランチを見つけ夕食。量が少なくていまいちでした。

で、22時5分発の夜行バスで帰ったんだけど、普通に4列シートで隣とのカーテンもなく、出発後すぐに消灯しちゃってスマホも使えず寝るしかなかったのがちょっと辛かったです。案の定大して寝れなかったし。やっぱ次はないかな。こういうときだけは自分の長身を恨みます。

出光美術館の軌跡 ここから、さきへ IV @出光美術館

次は有楽町駅方面に戻ってそのまま有楽町駅を通り抜けて出光美術館へ。出光美術館がある帝劇ビルと、帝劇ビルとほぼ一体化している国際ビルをまとめて建て替えってことで、出光美術館は長期休館の予定となっているので所蔵品をどどっと展示する展覧会を順次やっているそうで、その第4弾で日本画中心の展覧会です。休館前の展覧会はこれが最後ではないですが、所蔵品をどどっと展示ってのはこれが最後。

出光美術館 入口
出光美術館 入口
タイトルは「出光美術館の軌跡 ここから、さきへ IV 物、ものを呼ぶ―伴大納言絵巻から若冲へ」でやっぱり長い。

最初にプライスコレクションだった若冲の鳥獣花木図屏風(モザイクっぽいので有名)が展示されてます。で、第2章以降が全部国宝(2点)か重文という凄い内容。展示数は37点なんですが、12図を1点としてたりしてるので実際はかなり多いです。

超お奨めって言いたいところですが、このエントリが公開される頃には終わってます。

絵巻物とか情報量の多い絵が結構多かったのでほんとはじっくり見たかったんだけど、まだ次があったのと集中力が無くなりかけてたので30分ほどで退散。

では次。

マティス ― 色彩を奏でる @ポーラ ミュージアム アネックス

次は山手線に乗って有楽町で下りて銀座に移動しまして、ポーラ美術館の分室のポーラ ミュージアム アネックスへ。ポーラのビルの3階にあります。こんなのあったの初めて知りました。

マティスのミニ展覧会をやってまして無料ですので覗いときました。撮影可でした。

ポーラ ミュージアム アネックス
ポーラ ミュージアム アネックス
展示されてる油彩は5点で、ささっと描いたのが多め。写真右のは有名な切り絵作品の「ジャズ」です。

無料なのでお近くに寄ったら覗いてみたらどうでしょうって感じ。

今日は予定外に一つ見に行く展覧会を増やしてたのでここは数分で退散。

モネ 睡蓮のとき @国立西洋美術館

次は国立西洋美術館でのモネの展覧会。京都市京セラ美術館にも巡回しますが、経費節減でついでに見とこうってのと西美の常設展も見ときたかったので。

実は最初にこっちを見ようかと思ってたんだけど、チケット売り場に行列できてたので「こりゃ混んでるな」と思って後回しにしてました。で、改めて入ろうとしたら凄い行列ができててちょっとひるみましたが、グッズ売り場に入るための行列だった。購買力凄いなぁ。

平日なのにこんなに混むんかやっぱり京都にしときゃ良かったかなと思いましたが、前売り買ってしまっていたので仕方なしに入場。やっぱりめっちゃ混んでました。まぁなんとかちゃんと見れましたが。

国立西洋美術館
国立西洋美術館
パリのマルモッタン美術館の所蔵品が中心ですが、48点なので西美の自前のや国内の美術館からも借りてきて全66点。

春に連作の情景って展覧会がありましたが、こっちの方が連作並べてたりしてます。まぁでもこっちは睡蓮が中心ですけど。

西美は特別展示室が地下(本館前の広場の下)ですが、途中で階段を下りて更に下の展示室に行く動線になってることが多いですけど、その下の方の展示室だけ撮影可でしたので1枚。

モネ 睡蓮のとき 展示風景
モネ 睡蓮のとき 展示風景
ってことで混んでるのがわかると思います。

私はオランジュリーやマルモッタンにも行ったことありますが、オランジュリーに初めて行ったときは睡蓮の部屋独占できたもんですが(記憶違うかも。でも一瞬だけは私以外に誰もいない時間帯があったと思うんだけどなぁ。ちなみに睡蓮の部屋は二部屋あって片方だけですが)、2回目は混んでたのでもう独占なんてことあり得ないんでしょうな。マルモッタンに行ったときもガラガラでしたんで「印象日の出」もじっくり堪能できました。たぶん今回展示されている作品の大半も見れてると思うんだけど記憶にありません。晩年はどんどん何描いてるのかわけわからなくなっていくのねと言う記憶は残ってますが。

ってことで、展示数がさほど多くないので40分ほどで見終えました。

この後常設展示室をささっと一通り見ましたんでトータル1時間20分ほどの滞在になりました。

では次。

印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵 @あべのハルカス美術館

元々は平日に来ようと思ってたんだけど、NMB48を見に来たついでに展覧会も見ることにしました。めっちゃ混んでそうだったらパスするつもりでしたが、行列ができてなかったので入場。

ボストン郊外のウスターという街の美術館の所蔵品を集めた展覧会です。

あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館
美術館として最初にモネの睡蓮を購入したと言うことをプッシュしていて、その作品も来日しています。

ちなみに火曜-金曜の17時以降だと全作品が撮影可能だそうで、知ってたらやっぱりその時間に来てたかなと思いましたが、注目作品の6作品は常時撮影可能と言うことでまあいいかって感じ。

クールベの女と猫と言う作品は写真に撮っときたかったなぁと言うことで、検索したのを拝借したので貼っときます。

クールベ 女と猫
クールベ 女と猫
展示数は68点で多くないのですが、各作品にほぼ説明書きがあるので多少時間が掛かりまして、50分ほどでした。

アメリカの美術館の展覧会ってことでアメリカの印象派の作品も多めで馴染みがない人の作品も多いのですけどわりと良かったです。まぁでも必見と言うほどではないかな。私はクールベの1枚見れただけで満足だったりします。

一部ウスター美術館とは関係ない国内の美術館の所蔵品も展示されてるのですが、どういう理由で選ばれたのかちょっと意味不明でしたが、どっかに説明あったっけ。