ダリの美術館

次はダリの美術館。14年前に行ったフィゲラスの本家ダリ美術館に行ってる暇が無いのでバルセロナのこっちで我慢。Reial Cercle Artisticと言う施設内にあります。こっちは今回初めての来訪。

Reial Cercle Artistic
Reial Cercle Artistic
ダリの作品を大量に集めたところですが、以前はDari Museumと名乗っていたようですが、ネットで調べると4年ほど前に裁判で負けて名乗らせてもらえなくなっているようです。本家のダリ美術館と紛らわしいってことなんでしょうかね。

で、今の正式名称はよくわかりません。入口にはDALIとあるだけです。

ダリの看板
ダリの看板
入口に姉ちゃんがいまして、お金を払うと荷物を預けろと言われました。預けたら後ろの席の椅子の上の載っけてあっただけだったのでちょっと不安でしたが。

美術館自体はダリだけの作品をどどっと展示していまして、凄い数展示しています。写真撮りまくりましたが途中で力尽きそうになったくらい。彫刻作品も多いですが、リトグラフの展示が多くていわゆるダリらしい油彩画はありません。

ダリの美術館の内部
ダリの美術館の内部
似たような形態のモンマルトルのエスパス・ダリの方がおもしろい作品は多かったですが、本物なのかどうかもよくわからんごちゃごちゃ感がそれなりに楽しかったです。

1時間弱いましたが、じっくり見てたら2時間とかじゃ足りないかも。

中は閑散としてて客は私以外に二組でしたが、どっちも日本人っぽかったです。

ってことで次行きます。

グエル邸

地下鉄に乗ってグエル邸へ。

グエル邸
グエル邸
チケット売り場がほんのちょっと離れてるのは前回来たときと一緒だと思うけど忘れてて、チケット売り場はあっちと言われてしまいました。で、ほとんど誰も並んでなかったのでさっくりと入場。JCB使えました。11時15分頃入場。奥にコインリターン式ロッカーがあるので鞄を入れました。無理に入れろとは言われないようです。

入場料はオーディオガイドも込みなので借りました。耳にあてがう形で使うのですが、片手が塞がるのでイヤホン持ってたらそれを使えます。

ってことで鑑賞。14年ぶりですが、やっぱり凄いなと。

グエル邸のやり過ぎな天井
グエル邸のやり過ぎな天井
グエル邸屋上の暖炉の煙突群
グエル邸屋上の暖炉の煙突群
写真撮りまくりまして、出てきた頃には13時を回っていました。2時間近くいたな。

14年前はTシャツ買ってまだ着れるので気に入って着ていますが(入れてくれた紙袋がやたら豪華だった)、今回はよさげなデザインのがなかったな。

ソフィア王妃芸術センター

で、徒歩でソフィア王妃芸術センターに着きましたが、19時開始の無料時間が始まったばっかりってこともあって大行列。

裏側の新館の入口だと空いているという情報を憶えていたので行ってみると全く人がいませんでした。ってことで楽々入場。

今回は一昨日見れてなかったところを攻めたのですが、どこまで見ていたのかあまり憶えてなくて結構無駄な歩き方をしてしまいましたが何とか全部見ることができました。でも追い出される20時45分ギリギリまで掛かっちゃいましたが。

今日本でやってるダリ展ではここの所属作品も多く展示されていますが、それでもかなり多くダリの作品は残っていまして、わりと分散して展示されています。

所蔵作品で一番有名なダリ作品はこれかな。撮影可のエリアにありました。

ダリ 偉大なる手淫者
ダリ 偉大なる手淫者
これが21歳頃の作品。
ダリ Girl at the Window
ダリ Girl at the Window
ってことで、マドリードの予定終了です。

プラド美術館 常設展その2

引き続き常設展に戻ります。

あまり興味ないローマ彫刻の部屋とかもありますが、多くの展示室が有名画家の作品で埋めつくされていて、見るの大変です。
ベラスケスいっぱいあるなぁと思ったらゴヤがそれとは比べもんならんほど多い。こんなにいっぱいあるなら去年のプラド美術館展の時にもうちょっと貸してくれればいいのにと思ったのでした。

今回、見たかった絵は全部見れました。世界3大絵画に絶対含まれるラスメニーナスもかぶりつきでじっくり見れたし、着衣のマハと裸のマハも並べてじっくり見れたし。裸のマハの方が丁寧に描かれてるのね。エロの力は偉大ってか。

写真撮影不可ですが、こっそり1枚撮りました。これくらいは勘弁して欲しい。

ラスメニーナスの前
ラスメニーナスの前
ラスメニーナスは別格の扱いで、2階中央の大きな部屋のど真ん中に飾られています。

ルーベンスとヤン・ブリューゲル(父)の共作なんてものがあったのが収穫です。

で、とりあえずくまなく見たかなと思ってマップを見返すと、行ってなかった3階にも展示室があるではありませんか。行ける階段が一つしかないので意識せずに歩いてたら3階の存在に気づかない可能性大です。

プラド美術館の3階に向かう唯一の階段の掲示
プラド美術館の3階に向かう唯一の階段の掲示
慌てて行ってみたらここもゴヤだらけ。去年日本で展示されてたゴヤの絵のうちの一つもここにありました。

結局14時から19時まで5時間いました。じっくり見るには1日では無理かもしれません。

ってことで、もうヘロヘロのクタクタなのですが、ソフィア王妃芸術センターがまだ残っているので次行きます。

食事はスーパーで買ったパンを出かける前に小さいのを3つ鞄に入れてあって、移動中に食っていたのですが、気がつくと1個しか食ってなかったので残り2個を美術館の入口前で食っていたのですが、昨日見た小鳥と似たようなのが寄ってくるのです。

で、パンをあげたら食いつきまして、どんどん他の小鳥も私のそばに寄ってくるのです。ここの小鳥はそういうのなんだなと思ったのでした。ちなみに写真は撮ってません。

エル・ボスコ(ヒエロニムス・ボス)没後500年特別展 @プラド美術館

ってことでヒエロニムス・ボス展。(2016年2月にオランダのボス展にも行ってます)オランダのボス展は開催を知った時点で絶対行くと決めてましたが、結局こっちも我慢できなくてやってきてしまいました。

プラド美術館
プラド美術館
予約していた15時きっかりに入場。特別展は新館にあります。通常の入場ゲートから入ってすぐ左です。退出時間は決められていませんので好きなだけ見ていられます。

展示総数は53(+3)点で、ヒエロニムスボスの作品は22(+3)点となっておりますが、これには真作じゃないんじゃないのと指摘された3点も含まれています。ちなみにこの3点は全部プラド所蔵。+3となっているのは元々一つがバラバラになったルーブル所蔵作など4つが1点とされているからです。

オランダで行われた方は総数が103点、ヒエロニムス・ボス作品は19点。これは4つバラバラのが別々にカウントされています。なので、油彩の作品はプラドの方が多いです。

素描は5点で、オランダでは18点で素描は圧倒的にオランダの方が多かったです。展覧会としてはオランダの方がだいぶ展示に力が入ってた感じです。

でもオランダでは見れなかったリスボン国立古美術館の「聖アントニウスの誘惑」が来てたので、来た甲斐があったってもんです。それにオランダには「快楽の園」は来てないしねぇ。

プラド所蔵の聖アントニウスの誘惑は真作じゃない判定が下ったのですが、今回の展示ではX線写真や赤外線写真などを展示して書き足されてるだけなので本物だと言い張っている展示となっております。

で、見たかった「快楽の園」はじっくり見れました。情報量がめちゃ多いのでかなりじっくり。あまりにかぶりつきでもない限りはずっといても怒られません。そばで見てるのにパピリオ使いまくり。

3面の祭壇画で両サイドの2面を閉じられるようになっていて2面の裏側には絵が描かれているわけですが、この裏側の絵は普段は見れないのかな?裏側に絵があるものは全て見れるようになっています。

快楽の園もですが、ガラスに入れずに見れるものも結構多くてとても良かったです。

あと、ルーブルの愚者の船などは今回はそのまま額に入っていて元の状態を再現していませんでした。これはオランダの勝ちですな。

時間が無かったこともあって、オランダで既に見ていた作品はあまり時間を掛けなかったので1時間で終了。快楽の園と聖アントニウスの誘惑はじっくり見れました。

グッズはTシャツとDVD買いました。DVDは多分普通の日本のプレーヤでは見れない。図録はごっつすぎたので買いませんでした。

Tシャツはこれ。快楽の園の一部です。特別展用に用意されたものではないようなのでいつでも買えるっぽいです。

プラド美術館で売られてたTシャツ
プラド美術館で売られてたTシャツ
ちなみに会場の真上の2階では部屋全体をスクリーンにしたイメージ映像をずっと流している部屋がありましたが、あまり人はいませんでした。
イメージ映像の部屋
イメージ映像の部屋
今回で私はヒエロニムス・ボスの真作とされているのを全部見たことになるはず。たぶん。

ちなみにヒエロニムス・ボス展は9月11日まで。

プラド美術館 常設展その1

ってことで今回の旅行の主目的、プラド美術館にやってきました。ティッセン・ボルネミッサ美術館からは歩いてすぐです。ここでやってるヒエロニムスボス展を見るためにわざわざ今年見に来たのでした。

プラド美術館
プラド美術館
14時頃着いたのですが、15時入場のチケットを持ってるけど先に中に入れるのかと聞いたらOKとのこと。そのまま入場口に行ってねと言われました。この15時入場ってのはヒエロニムス・ボス展だけのようです。

で、荷物を預けてから入場。

プラド美術館の一般のメイン入場口
プラド美術館の一般のメイン入場口
ここも金属探知のゲートを通されます。

ボス展の15時入場のチケットですが、15時きっかりからしか入場できなかったのでまずは常設展から見ることにしました。オーディオガイド借りました。ヒエロニムスボス展の両方のデータが入ったのを借りましたが、そっちは英語だけだったので意味なかった。

ちなみにプラドは写真撮影禁止です。残念。

なにげなしに見始めたら早速ブリューゲル(ピーテル・ブリューゲル(父))。死の勝利ともう1点が展示されています。

ベルギーにブリューゲル鑑賞目的で行ったりするくらい好きな私なので、死の勝利も当然見たかったのでじっくり見れて大満足です。

で、もらった館内マップ(日本語版あり)で1ブロックを勝手に設定して1ブロックずつ見ていこうと思っていたのですが、最初の1ブロックで1時間消化。マジっすか。全部で10ブロックほどあるんですけども。ま、ブリューゲル見るのにやたら時間掛けてたんだけども。

で、ヒエロニムス・ボス展は別に書きます。

ティッセン・ボルネミッサ美術館再び

ってことでまたティッセン・ボルネミッサ美術館にやってきました。無料日なので昨日の補習を。

ティッセン・ボルネミッサ美術館のエントランスホール
ティッセン・ボルネミッサ美術館のエントランスホール
お奨めとされてる作品を改めてチェックしていくつか写真に撮ったり、日本人男性を見かけたので軽く喋ったりしまして、有名なピカソの絵は展示されてないことを確認。1時間15分ほどいました。ここの絵の写真は後日追加するかも。

ってことでとりあえず1枚だけ。

ダリ 目を覚ます1秒前、ザクロの実の周りを1匹の蜜蜂が飛び回ったために見た夢
ダリ 目を覚ます1秒前、ザクロの実の周りを1匹の蜜蜂が飛び回ったために見た夢
カイユボットの展覧会は明日からだった・・・ま、特にショックじゃないけども。

マドリード王宮

22時頃就寝で4時頃に目覚めました。あ、そうそう、天気ですが、暑い。日陰だと何とか大丈夫なので信号を渡ってでも日陰を選んで歩いています。

ブログをアップしてたら遅くなってしまいましたがまぁ何とかなるだろうってことでまずは王宮へ。

10時半頃にホテルを出発し、徒歩で王宮へ。10時45分頃に着いたんやけど、チケット無しの人用の行列ができていました。

マドリード王宮の一般客入口
マドリード王宮の一般客入口
空港と同レベルのセキュリティチェックが有り、その後チケットを買って入場。カード使いました。確か。ってことで11時頃に入場。

入場の所にカラバッジオとベルニーニとかって感じで宣伝されていたのでちょっと期待してしまいましたが、企画展ぽい形にした所蔵品展示でした。でもカラバッジオは当然あるわけですが。

ここは写真撮影禁止と聞いていましたが、この所蔵品展示の所は写真撮影可でした。ってことでカラバッジオ。

カラバッジオ 洗礼者ヨハネの首を持つサロメ
カラバッジオ 洗礼者ヨハネの首を持つサロメ
で、王宮の展示については最初の大階段の所まで撮影可でした。なのでゴヤの絵などは撮影不可。
マドリード王宮の大階段
マドリード王宮の大階段
西側はこんな感じになっていました。、全然わからなかった。庭園らしいけど森にしか見えない。
カンポ・デル・モロ庭園
カンポ・デル・モロ庭園
ってことで12時前に退散。

ティッセン・ボルネミッサ美術館

常設展の入口でお姉さんに明日の無料時間に来たらこっちは全部見れるよねと聞いたら「明日は混むわよ」と言われたので見ることにしました。

この常設展なのですが、これが凄い。ほんとに凄い。これが元々個人(と言うか親子と夫人の3人?)のコレクションだってんだからあり得ない。古いのから近現代まで網羅されています。しかも有名画家の絵も典型的なのじゃなくてこの人こんな絵も描いてたんやってのが結構ありましてこれまた素晴らしい。教科書に載ってるような絵はありませんが、必見です。 

ゴッホ Water Mill at Gennep
ゴッホ Water Mill at Gennep
写真は撮りまくりましたが、体力的にヘロヘロと言うか腰の状態が限界だったのでスルーする絵は多かったですが、それでもびっちり2時間かかりました。明日の無料時間にまた来ようかな。

ってことで今日の予定終了。

帰る途中に教会に寄りましたが、内部撮影禁止だったので割愛。休憩しただけですが。祭壇がめちゃ立派だったな。

カラバッジオ展 @ティッセン・ボルネミッサ美術館

ゴヤのパンテオンもちょっと中心から離れてるのでまた地下鉄に乗りまして、ティッセン・ボルネミッサ美術館へ。

ティッセン・ボルネミッサ美術館
ティッセン・ボルネミッサ美術館
ここは月曜の昼間が無料なのですが(通常は12ユーロ)、無料時間は企画展が見れないので今日見ることに。

16時20分頃に着いて、チケット売り場でチケットを買いましたが、企画展は時間の入場制限があって16時30分からの入場のチケットになっていたのでちょっとだけ待たされました。

企画展はカラバッジオでした。

カラバッジオ展
カラバッジオ展
真作かどうか不明な1点を含め12点を展示しています。東京でやっていたカラバッジオ展(11点)とはそんなにかぶってないし、昨日今日見たカラバッジオ2点も外に運びさせそうだったので20点くらいは集められんこともないのかも知れませんな。ちなみに東京で初公開された法悦のマグダラのマリアは模写の方が展示されていました。

企画展だけは写真撮影禁止でした。1枚はこの美術館所蔵なので普段だと撮れたんだけどねぇ。特別展と言うほどの規模ではないので20分ほどでここは終了。