ダリ展 @京都市美術館

今日も京都へ行ってきました。

まずは昨日から始まった京都市美術館でのダリ展。10年ぶりの大型展です。

京都市美術館
京都市美術館
10年前の東京での展覧会は見ましたが、こないだの若冲展があるまでは人が5重になっていたこの時が一番混んでた印象だったので今回は早めに見に来ることに限るってことで今日見に来ました。最初の週末ですが、関西の展覧会としては比較的人は多かったです。でも人が二重以上に重なって見るような状況は少なくて見やすい方でした。

入口のメイ・ウエストの部屋を再現した場所だけ写真撮影可になっていました(大きな鏡があって背面カメラで自撮りが可能)。ここはチケットもぎりの手前にあるのでタダで見れますが、わざわざここだけ見て帰る人はおるまいってことなのでしょう。

メイ・ウエストの部屋
メイ・ウエストの部屋
京都市美術館は1階の半分だけ使用することが多いですが、展示面積が中途半端なので点数が190点ほどあるのでかなり窮屈に展示されています。

展示内容ですが、海外の3つの大きな美術館の協力を得ていてわりと頑張っています。初期から晩年に渡ってまんべんなく展示されており、いわゆるダリらしいシュールレアリズムの展示は思ったより少ないですので事前の印象とはだいぶ違いますが、こういう絵も描いてたんだという感じでかなり新鮮でした。フィゲラスのダリ美術館は見に行っとるんだけども。

まあでも「ダリ展」を名乗るならもっと「濃い」作品をもっとあっちこっちから借りてきて欲しかったという感じもあります。

ちなみに一番の代表作の「記憶の固執」はMoMAにあるので今回展示されとりません(2001年のMoMA展で来日してたらしい)。「記憶の固執」に描かれてるので有名な「柔らかい時計」をモチーフにした作品が2点ほど展示されてたかな。「記憶の固執」はMoMAで見たことありますが、かなり小さいA4よりちょっと大きい程度の絵ですので、もし日本に来たとしてもじっくり見れない可能性大です。ニューヨークに行きましょう。

ダリの絵は情報量が多いので点数がかなり多いのもあって疲れました。

生誕300年記念 伊藤若冲 -京に生きた画家-@細見美術館

最後は細見美術館。岡崎公園の西隣にあります。

昨日から若冲の展覧会が始まっています。チケットは1200円ですが、これを提示すれば100円引きです。

細見美術館
細見美術館
動植綵絵が展示されてると勘違いしてくる客がいるんだろうか。

開催2日目ですが、かなり盛況でした。最初数分並びました。人が2重になったりはしてませんので見にくくはなかったですが。

展示は細見美術館所蔵の若冲作品がメインです。水墨画がほとんどです。小さい美術館なので点数は少なめ。

鼠婚礼図は初めて見ました。こういう可愛いのは大好きです。ってことでお奨めです。

明治の七宝 @清水三年坂美術館

次は清水寺は華麗にスルーして清水三年坂美術館へ。

わりと盛況でした。ようやく認知されだしてきたかな。

清水三年坂美術館
清水三年坂美術館
小さな美術館で1階が常設展示ですが展示替えは多いはず。正阿弥勝義の有名作品2点が展示されてました。

2階ではタイトルの企画展が行われています。作り方知ってる人が見れば呆然とするような凝ってる作品など見たことない七宝作品が結構多くてとてもよかったですが、並河靖之のが思ったより少なかったのがちょっと残念。上のポスターのも並河靖之の作品ですが、これは初めて見たのでよかったです。

あっちこっちの見学客から「凄い」という言葉が漏れるのは明治の超絶技巧ならではですな。

ってことで次。

近代大阪職人図鑑 —ものづくりのものがたり— @大阪歴史博物館

今日は有休もらいまして、まずは大阪歴史博物館へ。

大阪を中心に活動した人の工芸作品の展覧会です。

大阪歴史博物館
大阪歴史博物館
こういう展覧会だと清水三年坂美術館の所蔵品がそれなりに出てきますが、そんなに多くもありませんで、個人蔵も多いのでこういうテーマの展覧会が今後見られるかというと当分見れないと思うので明治期の工芸好きなら見ときましょうって感じですが、そんなにおすすめってほどでもありません。

終わりなき創造の旅 @アサヒビール大山崎山荘美術館

今日は大山崎に行ってきました。まずはアサヒビール大山崎山荘美術館。

天王山の麓にあります。麓と言ってもちょっと登りまして、かなりきつい上り坂を登りますので駅から大した距離ではないのに駅から無料のシャトルバスが出ています。高齢者優先ですが。

大山崎と言えばサントリーですが(有名なウイスキーの山崎はここのこと)、ここはアサヒビールです。なんでかの詳細はオフィシャルサイトに書かれていますのでそっちでどうぞ。

ってことで私は普通に徒歩で。

アサヒビール大山崎山荘美術館
アサヒビール大山崎山荘美術館
山荘ですが、安藤忠雄設計の展示室が2つくっついていまして、絵画作品はそっちに展示されています。大きくないので点数はかなり少なめ。でも展示されているのはピカソ、モジリアーニ、ゴッホ、クレー、シャガールとかのそれもいい絵が多い。集めた人はアサヒビール初代社長だそうですが、なかなかやるなって感じ。

展示は5日までなのでもう終わっちゃいますな。

ということで次。

ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞 @Bunkamuraザ・ミュージアム

今回の遠征最後は渋谷に行きまして、Bunkamuraでの浮世絵の展覧会です。

Bunkamuraザ・ミュージアム
Bunkamuraザ・ミュージアム
タイトル通り、歌川国芳と歌川国貞の作品だけの展覧会です。ボストン美術館所蔵ってことで、状態が良いのはお墨付き。

国貞は当時一番人気だった絵師らしいですが、インパクトのある絵は少ないです。

国芳は単独の展覧会も頻繁にやるくらいの人気なので見たことのある作品もそれなりにあってこれは見とけって感じの作品はそう多くないですが、状態が良いので浮世絵ファンなら見ときましょう。6/18から神戸にも巡回します。

ってことで、夕方までまだ時間はあったのですが、サクッと羽田に行きまして、マイル使ってたので早めの便に変えてもらってサクッと帰宅。

ルノワール展 @国立新美術館

次は近所の国立新美術館でのルノワール展。

ルノワール展
ルノワール展
正式タイトルは「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」ですが、オルセー美術館から大量に借りていまして、オランジュリーのはあまりありません。でもオルセーはこれだけ貸してもびくともしませんな。

ルノワールの代表作のムーラン・ド・ラ・ギャレットが初来日です。私はオルセーで見てるのですけども。

他にも有名作品が何点か来ています。「都会のダンス」と「田舎のダンス」が並べて展示されてますがとてもいい感じ。

まぁまぁ混んでいましたが、並ぶこともなく、見にくくもありませんでした。

と言うことでルノアールのいい絵がいっぱい見れるので印象派好きなら必見です。

ってことで次。

原安三郎コレクション 広重ビビッド @サントリー美術館

大阪高島屋の方の記事はこっちです

23時頃に寝て8時頃まで爆睡しまして、9時頃チェックアウトしてマクドで朝飯食って六本木へ。

サントリー美術館での浮世絵の展覧会です。開場ちょっと前に着いたら結構並んでました。でもそんなに混んでなくてじっくり見る余裕はありました。

サントリー美術館
サントリー美術館
原安三郎と言う人のコレクションの展覧会で、歌川広重の六十余州名所図会と名所江戸百景が中心。

六十余州名所図会は全期間全部展示されていて、名所江戸百景はゴッホが模写したのとかで知られる作品などの有名作品だけ全期間展示で残りは前期後期で半分ずつ展示。六十余州名所図会はほとんど見たことがなかったのでまとめて見れたのはとてもありがたい。この二つとも初摺のしかも早いうちだそうで、とても状態がよくて素晴らしい。

葛飾北斎の千絵の海も全10点をまとめて展示しています。

全てに解説付きなので(準備はかなり大変だったろうな)じっくりは読んでいませんが1時間半ほどかかりました。図録買いました。図録だと六十余州名所図会と名所江戸百景の両方コンプリートしているので。表紙入れて500ページ。

ということで、浮世絵好きなら必見。これだけ状態の良いのはなかなか見れないと思います。六十余州名所図会も一気にコンプリート出来るしね。東京に住んでたら名所江戸百景をコンプリートするのに前期後期両方見てただろうなぁ。

大阪など何カ所か巡回するそうですが、大阪は高島屋なんだよね。いつもの会場を拡張したとしても同じ規模で出来るとは思えないなぁ。(追記 展示総数はほぼ同じようです。サントリーと同じく前後期に別れていますがサントリーと同規模かどうかは不明。チケット代は安いのでお得かな。ちなみにアサヒメイトでタダ。)

生誕300年記念 若冲展 @東京都美術館

で、メインイベント若冲展です。動植綵絵+釈迦三尊像33点一挙に展示と言うことで話題になっています。その他も有名作品ばかりです。

16時25分頃に現場に着きまして(入場締め切りが17時)、最後尾のプラカードは90分待ちとなっていました。余裕で3時間超えという情報を目にしていたのでそれよりはだいぶましな状況。

17時までに並べば絶対に入れますということなのですが、最後の人が入場した時点から30分しか見れないのでせめて1時間は欲しいなと言うことでこの時間に並ぶことにしました。

東京都美術館
東京都美術館
待っている時におばちゃん達が開催期間が短いよねと言う話をしていましたが、国のお達しで保護が必要な国宝重文クラスの美術品は年間30日までしか見せれないのですよと言う話をしてあげました。動植綵絵をまとめて展示するとなるとこうなっちゃいますな。

行列はわりとちゃきちゃきと進みまして、結局1時間ちょっとの待ち時間で入場。既に2箇所廻ってきていたので体力的にはだいぶ助かりました。

若冲展 入口
若冲展 入口
で、入場。中はえらい人で酷いところは6重くらいに人が重なっていました。今まで見た展覧会では最悪かも。でも身長の高いのが幸いし、ある程度はちゃんと見れました。こういうときとライブの時は背が高くてよかったと思います。背が高くなかったらよかったのにと思うのは飛行機の普通席に座る時くらいだけど。

動植綵絵は初めて見ました。これ見たかったので並ぶの覚悟で来たわけですけども。宮内庁所蔵と言うことで国宝指定されていませんが、確実に国宝クラスです。マジ凄いね。

淀川沿岸を描いた乗興舟も全部展示してました。長い巻物なので今まで一部しか見たこと無かったんでこれもよかったな。

プライスコレクションの鳥獣花木図屛風は見たことあるのでかぶりつきでは見ずにさらっと流したりして結局1時間ほどで退散。

ということで、晩飯食うのにぶらぶらホテルの方向に歩いたのですが、下谷神社の近くでインドカレー食いました。なかなかうまかったです。

東京国立博物館 常設展

次は東博へ。特別展もやっていましたが時間の都合とかテレビで見たので十分かなと言うことでパスしまして、常設展だけ。上野に来たら東博の常設展は短時間でも外せません。

法隆寺宝物館では国宝の聖徳太子絵伝が展示されていました。初めて見ました。なかなか見れないのでラッキー。

東京国立博物館 法隆寺宝物館
東京国立博物館 法隆寺宝物館
本館では並河靖之の作品が2点見れたのが収穫。他にも柴田是真、酒井抱一、俵屋宗達の作品もありました。

ってことで次。