日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展 @国立西洋美術館

今日明日と美術展ハシゴで東京遠征です。

去年今年とマイル使っての上京なのですが、GW中を外すと必要マイルが少なくて済むのですが、GW前だとルノワール展が始まってなくて、先週アメフトを見たかったので結局今日明日になってしまいました。若冲展の会期末は避けたかったんだけどなぁ。混むのわかりきってる展覧会は早めに行くに限るので。もし来年似たような状況になったらマイル惜しまずGW中にしよう。

11時30分伊丹発のJALで羽田へ。サクッと着いて上野へ。若冲展は入場終了時間の30分前くらいを狙うつもりだったのでまずは国立西洋美術館へ。そういえば世界遺産確定ですな。外観を写真に撮ってる人が多かったです。

国立西洋美術館
国立西洋美術館
カラヴァッジョ展です。11点が来日しています。カラバッジオは400年ほど昔の人で、現存作品数は60点ほどしか残っていませんで、そのうち教会の祭壇画のように移動不可能なものも多いので11点来日というのはかなり凄いことで、こういう機会は当分ありません。代表作とも言えるバッカスがウフィッツィ美術館から来ていまして、よく貸してくれたなと言う感じ。

ってことで必見。遠征しろとまでは言いませんけども。6/12まで。

常設展も見ました。版画素描展示室の企画「描かれた夢解釈――醒めて見るゆめ/眠って見るうつつ」が大物揃いでよかったです。ドラクロワやルドンが結構多く展示されています。レンブラントとかも。これも12日までなので、ついでに是非。

禅 —心をかたちに— @京都国立博物館

次はバスに乗りまして(バスだけは土日の方が急行便の便数が多いので便利なんだけど)、京博へ。最後尾の椅子に座ってたんだけど清水寺辺りでどどっと外国人客が乗ってきたので降りるときに苦労しました。

着いた時点で18時を回っていましたが、今日は金曜なので特別展は20時まで開館なので余裕。

禅をテーマにした展覧会です。

特別展ですが、本館が閉鎖中なので(耐震工事が行われるそうだけどまだ始まってません)新館のほぼ全部のエリアを特別展の方に使用していまして、新館は本館よりかなり広いので去年の琳派展に続いてかなりのボリュームです。

京都国立博物館
京都国立博物館
雪舟の慧可断臂図が3日からの展示と言うことで狙って今日にしました。慧可断臂図は京博に寄託されてるのでたまに見れるそうなんだけど情報見逃したりして見れてなかったので。

禅と言うことで達磨の絵がかなり多いですが、慧可断臂図のある辺りからの後半の絵画や仏像がかなりよかったです。 伊藤若冲の竹図とか長谷川等伯の竹林猿猴図屛風とか。長谷川等伯自身は日蓮宗の信者だったりしますが、相国寺の所蔵品なので展示されています。

ということでなかなかお奨めです。

京博東博奈良博はパスポート(京博か奈良博で買えば3100円で特別展が6回見れますが、有効期間は1年。)が使えるのがとてもありがたいですな。500円だもんね。常設展は見放題だし。

点数がかなり多いので1時間半以上いました。

ってことで5箇所まとめて見てしまいました。2日掛かるかなと思ってましたが1日で終了。

京博の近所って一人でふらっと晩飯を食える店ないのかな?結局大阪に帰って京橋で食いました。

光紡ぐ肌のルノワール展 @京都市美術館

次は京都駅に戻って地下鉄で東山駅へ行き、京都市美術館へ。ルノワールの展覧会です。会期末近いモネ展もやってましたが、東京で見たのでパス。

金曜は19時までの開館です。

京都市美術館
京都市美術館
国内外からかき集めたルノワールのだけの展覧会です。海外からのが比較的多かったですけど。

展示されてるのは全部人物画でした。タイトルが「光紡ぐ肌の」になってるのでタイトルに沿ってると言えば沿ってるんだけど。

なかなかいい絵が多かったので印象派好きならお奨めです。

現在東京では代表作のムーランドラギャレットが展示されているルノワール展をやってたり、名古屋でもルノワールがタイトルに入ってる(これはルノワールはかなり少ないですけど)の展覧会やってたり、大阪では山王美術館の全所蔵26点が展示されてる展覧会やってたりと、ルノワールだらけの状態ですな。

ルノワールは細かく鑑賞するって感じの画家でもないし、点数もそんなに多くなかったので30分も掛からずあっさり終了。

ってことで次。

水 神秘のかたち @龍谷ミュージアム

次は京都駅から徒歩で龍谷ミュージアムへ。堀川通りを挟んだ西本願寺の向かいにあります。

水をテーマにした展覧会が行われています。アサヒメイトでタダ。これもありがたい。

龍谷ミュージアム
龍谷ミュージアム
テーマが水なので、龍や弁天さん関連の展示が多かったです。アサヒメイトでタダというのは太っ腹。

木食白道(有名な木食の弟子で木食と同じスタイルの仏像を多く作られたそうな)の宇賀神像がなかなかよかったです。

ってことで次。

永樂歴代と十七代永樂善五郎展 @大阪高島屋

せっかくのGW中なのに風邪を引いてしまいまして、今日は連休中唯一の出勤日だったので一応出社はしたものの体調がボロボロで半休することにしましたが、帰宅前に高島屋での展覧会を覗くだけ覗くことにしました。会期が8日までで会社帰りに見れるのは今日しかなかったので。

大阪高島屋グランドホール
大阪高島屋グランドホール
永樂と言う姓を名乗るようになった人の歴代の作品を展示しています。なので、永樂と名乗るのは10代目からなので9代目以前の人の作品はありません。

名前に楽という字が入ってるので楽焼きの人なのかなと思ってましたが全然違っていました。

体調ボロボロでじっくり見る根性も何もあったもんじゃないので15分ほどで退散。家に帰って午後4時くらいにベッドに倒れ込み、その後2度ほど起きて晩飯食ったりはしましたがトータル2時間くらい起きてたけど次の日の朝8時くらいまでは寝倒しました。合計14時間くらいは寝てたと思う。

この男がジブリを支えた。近藤喜文展 @阪急うめだギャラリー

次は梅田まだだらだらと歩いて行きまして、阪急へ。

アニメーターの近藤喜文って人の展覧会です。「耳をすませば」の監督です。入場料は900円ですが、アサヒメイトでタダ。

阪急うめだギャラリー
阪急うめだギャラリー
関与した作品の本人が描いた設定資料や原画などを大量に展示しています。一部パラパラ漫画風に自分でパラパラできる展示もあります。混んでると触れないかも知れませんが。

原画は鉛筆で描かれた絵なのですが、動きが活き活きしていてるのが凄い。18年前に47歳で亡くなられたそうですが、もったいないですな。

ってことで見に来てよかったです。

没後100年 宮川香山展 @東洋陶磁美術館

今日は展覧会のハシゴをしてきました。まずは東洋陶磁美術館。待望の宮川香山展です。アサヒメイトで団体料金で入場。

東洋陶磁美術館
東洋陶磁美術館
宮川香山は陶工ですが、明治の超絶技巧と呼ばれる人の一人で、焼き物でどうやってこんなの作れるんだって感じのモノを作ってきたので有名です。大半が輸出品として作られたので国内にはあまり残っていなかったのですが、地道に買い戻した人がいまして、その代表的なコレクターの田邊哲人と言う人のコレクションを中心にした展覧会となっています。

代表作は東博所蔵の重要文化財の渡蟹水盤ですが、晩年に作られた田邊哲人コレクションの渡蟹水盤も並べて展示されています。美の巨人たちで採り上げられたのは後者の方。東京での巡回展では東博のは展示されてなかったそうなので、並べて見れるかなり貴重な機会となっています。

私は東博で渡蟹水盤を見て宮川香山の存在を知ったのですが、初めて見たときはびっくりしました。なんじゃこれはと。その時から大好きな人なのでそれ以来初めての大規模展なので期待しまくりでした。

一部数点だけ写真撮影可のエリアがあったので撮りました。

高浮彫桜二群鳩三連壺
高浮彫桜二群鳩三連壺
当然ながら絵もうまくて掛け軸も2点ほど展示されています。

図録買っちゃいました。あ、そうそう、横浜の宮川香山眞葛ミュージアムは別の人のコレクションを展示する美術館なので先日見た展示品は全く展示されていませんでした。見に行っといてよかったな。

ってことで、必見。ちょっとでも興味のある人は見ときましょう。

国宝 信貴山縁起絵巻 @奈良国立博物館

今日は奈良へ行ってきました。奈良国立博物館に行ってきただけですが。

国宝の信貴山縁起絵巻の全巻全場面同時展示と言うので話題になっています。

絵巻物は混んでるとじっくり見れないので今日が金曜なので金曜だけ閉館時間が遅いので遅めを狙って行ってきました。奈良博で大混雑になるのは正倉院展くらいなのですが。

5時前に到着。

奈良国立博物館
奈良国立博物館
予想通り大して混んでいませんでした。3巻それぞれ手前にバッファが設けられてて行列ができるようになっていたのですが、3つめだけちょっと並びましたが10~15分くらいですかね。当然ゆっくり動きながら見るしかないわけですが、かなりゆっくり見てる人もいましたが注意されることもなくじっくり見ることができました。

信貴山縁起絵巻は漫画っぽい描写が多いので有名で、鳥獣戯画よりも古いので漫画の元祖と言われています。

今回はまとめて見れたので大満足。信貴山の朝護孫子寺でも展示されることはあるのですが、まとめては展示されないので今まで気になりつつもいきそびれていました。ってことでよかったです。他の展示もわりとよくて結構見るの時間が掛かりました。国宝の地獄草紙も見れたし。

で、旧本館のなら仏像館のリニューアルが済んで今日から再オープンです。今日見に来たのはそれを狙っていたのもあるのですが。

奈良国立博物館 なら仏像館
奈良国立博物館 なら仏像館
写真のように入口は内装外装が一新。入口はかなり暗い感じですが、展示室は京博の仏像展示室とは全然違ってだいぶ明るい感じです。建物が重要文化財なのでがっつりいじくれないので内部に新たに壁を作ってそこから梁を渡して照明を取り付けたりしています。

展示物は大きい仏像は今までとあまり変わっていませんが外周の通路タイプの展示室の展示は結構変わっていて見たことない仏像も結構ありました。奈良博って脱活乾漆像なんて所有してたんや。

ってことで閉館近くまでいたのでどこにも寄らず退散。駅で久々にみむろ(もなか)を買って帰りましたが、10個は独りもんにとっては多いんだよね。ま、食っちゃいましたけど。

ピカソ、天才の秘密 @あべのハルカス美術館

次はあべのハルカス美術館へ。ピカソの展覧会です。

あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館
ピカソのキュビズム以前の若い頃に注目した展覧会で、国内の所蔵作品が多いですが海外からもそれなりに集められています。

まぁまぁ良かったですけど、お奨めってほどではありません。こういう展覧会は国内のをかき集めてくるのが多いのですが、個人的には結構ありがたかったりします。いつでも行けるわって感じになっちゃいがちだしね。

森村泰昌:自画像の美術史 @国立国際美術館

今日は美術展を2つ見てきました。

まずは国立国際美術館の森村泰昌の展覧会です。現代美術はウォーホルやリキテンシュタイン、ヘリングみたいなポップアートは結構好きなんだけど他はあまり興味はありませんが、アサヒメイトでタダだったので見てきました。

国立国際美術館
国立国際美術館
この人は有名な絵を実写の自画像として再現するのを主な仕事としていまして、有名な絵の中の人になりきった作品を作り続けています。それだけでもないようでちょっと違う作品も展示されていましたけど。

で、珍しく写真撮り放題だったので適当に撮りました。こういう現代アーチストの展覧会は客が少ないですが、まぁまぁいました。

森村泰昌展の様子
森村泰昌展の様子
ベラスケスのラスメニーナスを題材にした作品が並んでる部屋があってこれがなかなかおもしろかったです。
ラスメニーナスの一連の作品の一つ
ラスメニーナスの一連の作品の一つ
衣装とかちゃんと再現しているので結構大変だろうな。

映像作品は時間が長いのでちょっとしか見ませんでしたが、展覧会自体は思ったよりおもしろかったです。タダだったのはかなりありがたい。

調べてみたら高校の先輩だった。生まれたのは細工谷だそうで私の今の住まいのすぐ近所だ。

最初の写真にもありますが、田中一光ポスター展というのもやってまして、こっちはコレクション展示室にありましたので一緒に見れました。