徳川美術館展 尾張徳川家の至宝 @あべのハルカス美術館

今日はあべのハルカス美術館で展覧会を見てきました。徳川美術館展です。

あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館
尾張徳川家がずっと所有していたものがあまり分散されずに伝わっていて、今はそのために設立された徳川美術館が所有しています。

あまり話題になってないからかガラガラでした。

家康所有の鉄砲とか、信長から秀吉、家康と所有者が変わっていった壺とかが展示されていたりして歴史ロマンを感じられる展覧会となっています。

国宝の源氏物語絵巻が展示されているのですけど、なんと1場面だけ。五島美術館所蔵のを含めて全部見ようとすると大阪、東京、名古屋の計4箇所の美術館で10回以上(12か14だったと思う)行かないと全部見れないです。全部一気に見るのは厳しいとしてももうちょっとなんとかならんかったものかと思いますな。

ほぼ全部の展示品キャプションに説明があるので1時間ちょっと掛かりました。

今日もウォーキングを兼ねて自宅まで徒歩で帰宅。難波から歩くのと変わりませんな。

キュビスム展 @京都市京セラ美術館

智積院から京セラ美術館に移動。3km以上あるのでさすがに歩いてられんってことでバスに乗りました。206系統だったので東山仁王門で降りましたが、東大路は混んでるし、インバウンド客が降りるのに時間が掛かったりして結局30分ほど掛かりました。統一料金の系統は前から乗って先払いってのにする話はどうなったんだろうか。

ってことで着。

京都市京セラ美術館
京都市京セラ美術館
バックライトがキツくて白飛びしちゃうので露出かなり低くしてます。

ってことで、パリのポンピドゥー・センターの所蔵品を中心としたキュビスムの展覧会です。タイトルはやっぱり長くて「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックから ドローネー、シャガールへ」です。

ポンピドゥー・センターは改修工事に入るってことでどっさり借りてきてる展覧会が多いのですけど、実はまだ開館中で、工事はパリ五輪終了後まで延期されています。先に借りるの決まっちゃってたから今更変えられんって感じなのでしょうか。超有名作品が来てるわけではないけど、現地はどうなってるのかが気になりますな。

現地でも作品は撮影可ってことで、ここでも一部を除き大半が撮影可になっています。撮影不可なことが多いピカソやブラックなども撮り放題。国立西洋美術館寄託のコルビュジエの絵もあっちでは不可なのに撮影可能でした。

チラシなどに使われてるロベール・ドローネーの「パリ市」は大作です。

ロベール・ドローネーの「パリ市」
ロベール・ドローネーの「パリ市」
今回、3ヶ月半ほど期間があるのでわりと空いていました。
キュビスム展 展示室
キュビスム展 展示室
今回は1階の展示室全部使われていて、かなり余裕があって良かったです。これからも特別展の時はこうして欲しいもんだ。

情報量の多い絵は少ないですが、展示数が思ったより多くて75分ほど掛かりました。最後の映像作品見なければ1時間くらいでしたけど。映像作品は大しておもしろくなかったので見なくてもよかったな。

全体の感想は「キュビスムって流行ったのね」って感じ。

こういう展覧会はたぶん現地でも見れないと思うのでわりとオススメですが、これだけ同一テーマでまとまっちゃうとさすがに最後の方は飽きちゃいますな。

帰りに東山駅近くの祇園饅頭で柏餅買って食いました。三条からは洛楽に乗れて、最初から座れたので助かりました。京橋のサイゼリアで晩飯食って帰宅。

智積院 宝物館

次に行く前にちょっと時間があったんで京博近くの智積院に寄りました。久々です。

寄ったと言っても1年前に新築再オープンした宝物館だけなんですけど。

智積院 宝物館
智積院 宝物館
宝物館は長谷川等伯親子の国宝の障壁画の展示がメインで、他に小さな展示室があります。

前の宝物館だとガラス越しじゃなかったですが、保存のためには今の方がいいんでしょうな。

客が少ないのでじっくり見れます。ちなみに宝物館だけの単独料金で500円。今回はここだけで退散。

特別展 雪舟伝説 ―「画聖」の誕生― @京都国立博物館

今日は京都に行ってきました。雨はなんとか大丈夫だろうし、天気が悪い方が人出は少ないだろうってことで。

まずは京博へ。雪舟の展覧会です。

京都国立博物館
京都国立博物館
雪舟は国宝が一番多い画家として知られていますが、何でそうなのかを知ることができる展覧会となっています。雪舟は500年前の人なので真筆作品はそう多くはないので雪舟展とは名乗っていませんが、有名作品はほぼ全部見れます。

ってことで、1階の仏像展示も仏像取っ払って丸ごと展覧会に使われており、力の入れようが凄かったです。

雪舟の国宝は1回行けば全部見れますが、毛利博物館の山水長巻は巻き替えがあるので全部見たければ3回来ないといけません。模本も展示されてるんですけど、比較用だからか同じ場面でした。でも同時に展示されてるわけじゃないから比べようがないのよね。まとめて展示しちゃうとそこで人の流れが止まっちゃうからやらないんでしょうけど。それなら別の場面を見せて欲しかったな。展示替えはありますが、そんなに多くはないです。

わりと情報量多い作品が多いので最近では最長の2時間ほど掛かりました。

京博は縦に飾る展示ケースはガラスからの距離が結構あるので単眼鏡がある方が楽しめると思います。私はパピリオ使いましたが。

ということで、美術ファン必見の内容となっております。有名絵師の作品でも見たことないのがかなり多かったです。京博のみで巡回しないですが、遠征も推奨です。

今日は混んでませんでしたが、期間は1.5ヶ月ほどで長くないのでこれから混雑必至じゃないかな。でも国宝重文の展示期間が1年で30日までってルールが数年前に緩和されてるので(期間を前借りできる柔軟対応になった)それ以前のように満足するためには2回来ないとダメってほどでもないのでだいぶありがたいですけど。

ってことで次。

企画展「人間 栖鳳」@高島屋史料館

今日は高島屋資料館での展覧会を見てきました。高島屋と縁が深かった竹内栖鳳の展覧会です。無料です。

フルタイトルは 「企画展「人間 栖鳳」-生誕160年 知られざる竹内栖鳳-」です。

高島屋史料館
高島屋史料館
企画展示室が極小なので展示作品自体は当然のことながら少ないのですが、十二支のをまとめて展示してたりするのでそれを別々にカウントすると19点とかになるので思ったより多かったかな。高島屋とかとやりとりした書簡とかはどっさり展示されています。

超小規模とは言え有名画家の展覧会なのでいつもよりは人が多かったです。数人ですけど。いつもは私以外に一人二人って感じです。

ちなみに前後期に別れてまして今は前期の第Ⅰ部で、5/18からの第Ⅱ部では大半が入れ替わるようです。

過去のここでの展示だとあっさり見終えちゃうことが多いのですが、文字情報が多かったり、写真だけ残っている作品をビデオのスライドショーで映してたりしてるのとかあったりしたので30分ほど掛かりました。

没直後に開催された展覧会で使われた年表が展示されててやたら細かいことが書かれてたりしてるので、文字情報を丁寧に見てると1時間以上は余裕で掛かるかも。

ちなみに十二支の作品と入口ホールに展示されてる大型の作品は撮影可でしたが、写真は割愛。

無料なのでお奨めですが、交通費が高い人にまでは来いとは言えないかな。ちなみに私は今回もウォーキングを兼ねて往復徒歩でした。

毎週土曜14時からはギャラリートークやってるので来てねと係員さんが言ってました。ここは火曜水曜が休みというイレギュラーな開館日なので気をつけましょう。

資料室の方ではローズちゃん誕生65周年記念ってことで過去のローズちゃん大集合企画が行われています。ローズちゃんを使ったストップモーション・アニメーションの昔のCMが上映されてて初めて見たのでなかなかおもしろかったです。

ってことで合計50分くらいいました。

没後50年 福田平八郎 @大阪中之島美術館

次は4階の方でやっている福田平八郎の展覧会。重要文化財の漣(さざなみ)って作品で有名な人です。明治以降の絵画作品で重要文化財ってのは50件前後でかなり少ないですので重要な存在であることは確かですね。

大阪中之島美術館
大阪中之島美術館
大分出身の人だそうで、大分県立美術館の所蔵品が多いです。

展示総数はかなり多く、前後期で結構入れ替わりますが、今日は100点以上は展示されてたかと。撮影可の作品はいくつかありまして、まとめて撮影可の場所が確保されてはいなくて見ているとたまに撮影可の作品があるって感じ。重要文化財の漣は撮影可でした。

漣
下地がプラチナ箔らしいのですが、光沢があまり感じられなかったのが意外。

福田平八郎はこの漣は知ってたのですが、他は全く知らなくて今回初めてまとめて見ましたが、なかなかおもしろかったです。かなり個性的ですが、高額で取引されそうな作品じゃないなとは思ったりして。

写生帳がかなり多く展示されていましたが、写生レベルを超えててめっちゃ丁寧に描かれてるのが多かったです。

めちゃめちゃ情報量が多い絵はないのでわりとサクサク見まして点数多い割りには滞在時間は50分くらいだったかな。

ってことで、お奨めってほどではないかなぁ。まぁ個人的な興味の問題ですけど。メンバーシップ会員じゃなかったら見てなかったと思うし。

モネ 連作の情景 @大阪中之島美術館

今日は展覧会のハシゴです。

12時半頃着。印象派でも特に有名なモネの展覧会ですので平日とは思えない人出でした。

大阪中之島美術館
大阪中之島美術館
入場券売り場にこれだけの行列ができてるのはいつ以来だ。思い出せないくらい。

4階の展覧会も見るつもりだったので4階の入口のお姉さんにどっちから見た方が空いてますかねと聞いたけど変わらんのではと言われたのでモネ展の方から。

東京からの巡回ですが、展示点数や観覧料が結構違います。

展示数は東京の63点から5点減って12点増えて大阪の方が7点多く全70点。でも70点は同時には見れませんで、3/10までのが1点、3/24までのが1点、3/26からのが1点なので最大69点で70点は同時には見れません。3/12以降は68点なのでこれからは68点になります。それでも東京より5点多い。

観覧料ですが、東京は2,800円(土日3,000円)時間指定のみで普通の前売りは無し。大阪は2,500円(前売り2,300円)。2月限定前売りが2000円でしたので2月前売り買ってて2月の土日に来たら東京の2/3の値段で見れたことになります。しかも東京は狭い上野の森美術館で大混雑だったらしいので大阪の方がだいぶ恵まれてますな。

大阪中之島美術館のメンバーシップ会員の会費は年間6000円なので、今加入したら2500円の残り3500円分見れば元を取れることになります。今年はまだチャンスだと思います。今加入すれば有効期間中に残り7つ特別展があります(全部が無料対象になる保証はありませんが)。来年大阪市立美術館が再開したらこっちの特別展の回数は減るかもしれない。ま、4階は本来の目的の常設展示にしてほしいんだけどね。

ってことで前置き長くなりましたが展覧会ですが。

大阪中之島美術館
大阪中之島美術館
全展示作品がモネの作品となっており、連作の情景となっていることからもわかるように何度も描かれたモチーフや場所の作品がほとんどとなっています。これぞ連作ってのを並べてるのは一組くらいだったけど。

作品は国内外の所蔵品からかき集めたって感じになっているので同じ展覧会は2度と開けないでしょう。初めて見た名前の美術館も結構ありました。

数点撮影可でしたのでその場所撮りました。一番奥の絵が撮影不可だけどこれくらいなら怒られないよね。たぶん現場で気づかれてたらダメって言われてた可能性が高いけど。

大阪中之島美術館
大阪中之島美術館
私はメンバーシップ会員だったので2月は避けて交通費もちょっと節約できる今日にしたのですが、平日でこんなにいるんかって感じ。でも多すぎて見にくいってほどでもなかったです。

客層は普段とはやっぱり違いますな。若い人が多い。そういう人は印象派だけじゃなくてもっといっぱい見てほしいもんだ。

点数は多くないし、モネの絵は情報量が少ない方なのですが、ちょっと混んでたこともあり1時間ちょっと掛かりました。

印象派大好きって人は必見ですけど、見逃したら後悔するほどではないかなぁ。個人的にはこないだの大阪の女性画家の展覧会の方が見てほしかったって感じ。

では次。

西宮市大谷記念美術館 コレクション展「日本画ことはじめ」

今日は西宮市大谷記念美術館に展覧会を見てきました。見に行こうかなと思いつつすっかり忘れてて会期末直前(18日まで)になってしまいましたが。

西宮市大谷記念美術館
西宮市大谷記念美術館
西宮市大谷記念美術館所蔵の日本画を集めた展覧会です。

有名画家の作品が多いですけど、お奨めってほどではなかったです。が、個人的に気に入った作品がちょっとはあったので見に来て良かったです。島成園のも1枚あってこれも良かったし。

キャプションの説明書きも多かったので比較的時間が掛かりましたが50分ほどでした。

決定版!女性画家たちの大阪 後期展示 @大阪中之島美術館

今日は年末に見た展覧会の後期展示を見てきました。前期から50作品くらい入れ替わるってことでこれは見とこうかなと。来週10日から上の階でモネの展覧会が始まるので一緒に見ると電車賃節約できますが、単独で見れる方がゆっくり見れるし疲れないだろうし。

美術館のメンバーシップ会員なのですが、特別展は1回しか無料で見れませんが、当日支払いでも団体価格(前売りも同じ)で見れます。

大阪中之島美術館
大阪中之島美術館
そう言えば、大阪市立美術館は今工事中で来年の万博前に再開予定ですけど、再開後はこっちの4階は本来の目的の常設展示になるんでしょうかね。今年ここで開催予定の醍醐寺展や歌川国芳展は大阪市立美術館でやるような展覧会だと思うので。そうだとすると特別展の回数は減るでしょうからメンバーシップ会員のお得感は減りそうですけど、個人的にはいつ来ても見れる名品ってのが美術館にはあってほしいので本来の形にしてほしいと思います。

ちなみにメンバーシップ会員ですが、特別展によっては無料対象にならない場合があると予告されていますが、私が加入してからはまだそういう例はないです。で、次のモネの展覧会はチケットが2500円でかなり高いですけどメンバーシップ会員(年会費6000円)の無料対象ですので今年1年はかなりお得だと思います。

10月にも書いたどうでもいい話をまた書いちゃいますが、メンバーシップ会員だと特別展のチケットはチケットサイトで0円のチケットが表示されてそれを買うことになっているんだけど、実は買わなくても良かったりします。現地でスマホのブラウザでメンバーシップのログインをして会員証のQRコード表示して展覧会の入口でチケットのQRコードを読み込ませる代わりに会員証のQRコードを読ませるだけで入れます。で、後でチケットサイトをチェックすると0円チケットが使用済みとなっていると。0円のチケット買ったのを表示させるのって結構面倒なのでこっちの方がチケット買う操作もしなくていいしよっぽど楽なのでお奨めです。

ってことで、展覧会ですが、今日もまぁまぁ空いていました。

大阪中之島美術館 4階展示室
大阪中之島美術館 4階展示室
この写真は撮影可だった最後の章のエリアなので最初の方はもうちょっと混んでました。この写真の一番奥の壁が黒いのは元々は常設展示で「具体」の作品を展示するためだからです。

2度目なので感想は改めては書きませんが、同時代の男性画家の美人画には見られない表現の作品が多いのでとてもお奨めです。

2度目なんで見てた作品の方が多いんだけど、結構じっくり見て90分掛かりました。

2階で無料で見れる展示も軽く見ときました。

Osaka Directory 6 木原結花
Osaka Directory 6 木原結花
Osaka Directory 6というのはここで行われているシリーズのタイトルでこの展示のテーマではありません。どういう内容かはこれ見てください。芸術家は個性を出さないと売れませんが、売れない方向に個性を出しても食っていけないし現代の芸術家は大変ですな。

決定版!女性画家たちの大阪 @大阪中之島美術館

今日は大阪中之島美術館へ展覧会を見てきました。先週土曜から始まった大正期を中心とした大阪で活躍した女性画家の展覧会です。2月に大阪の日本画の展覧会がありましたが、あの時も今までになかったテーマでしたけど、さらに女性作家のみに絞ったものとなっています。

大阪中之島美術館
大阪中之島美術館
島成園という女性画家が20歳の大正元年に文展に入選したのが話題になったのがきっかけで大阪に女性画家が多く活躍することとなったそうな。

ってことで、今テート美術館展をやっててそっちは盛況のようでしたけど、こっちはだいぶ空いていました。

大阪中之島美術館 展示室
大阪中之島美術館 展示室
ちなみに最後の第5章は全面的に撮影可でしたんでこの写真はそこを撮ってます。

島成園は一番多くて30点ほど展示されていて、これがまた素晴らしい。2月にも見た「祭のよそおい」は当然展示されます。

個人的に気に入った作品がかなり多くて見に来て良かったです。前期後期で4割くらい入れ替わって島成園のだけでも10枚以上入れ替わるので後期も見ることになると思います。図録買おうかなと思いましたけど、今断捨離中なので我慢しました。

120点以上展示されてたと思いますが、キャプションも多いので私としてはかなり時間掛かりまして85分くらいいたと思います。見終えたのが16時50分近かったのでもうちょっと遅かったら全部見れてないところでした。

ビデオ上映とかはありませんでした。関テレの番組で紹介されてるのでそのビデオくらい流せばよかったのにと思いましたけど。

ってことかなりお奨め。こういう企画が初ってことでもあるので今後なかなかないと思いますし。

そう言えば、3年前に島成園の特集展示が大阪市立美術館で行われてたのですね。特別展じゃなくて特集展示だから気づかんかったわ。73点も展示されてるではないか。知ってたら行ってたのに。大阪市立美術館には画家本人や遺族から寄贈された88点所蔵しているそうです。素晴らしい。大阪市立美術館が再開したら特別展やって欲しいもんだ。

で、帰りについでに大阪大学中之島センターのミニ企画展も覗いてきましたが、ちゃんと見てないので割愛。

あと、ついに国立国際美術館側と繋ぐデッキの接続工事が始まったというか、大阪市立科学館自体が夏までリニューアルで結構大がかりな工事をやってます。前の広場(地下が国立国際美術館の展示室)も全体を閉鎖して工事してます。

国立国際美術館
国立国際美術館
2月から古代メキシコ展が始まる国立国際美術館の入口はどうなっとんだと思ったら展覧会が始まったら道路側から出入り口に行けるようです。
国立国際美術館
国立国際美術館
ここまで大がかりな工事になるとは思ってなかったのでどういう感じに変わるのかちょっと気になってます。