すべて未知の世界へ ー GUTAI 分化と統合 @大阪中之島美術館

今日は大阪中之島美術館での展覧会を見てきました。

大阪中之島美術館
大阪中之島美術館
大阪中之島美術館ですが、今回からメンバーシップ会員で見ることにしました。現時点では4階の常設展示室も企画展を特別展とは別料金で開催しているので年会費が6000円なのであっさり元取れそうなので。

将来的に4階は常設展として特別展のついでに無料で見れるってようになるんだろうか。外国人旅行者は常設で展示されてるいつ来ても見れる名品を見たくて来るもんなんだけどね。

ってことで、まずは具体(具体美術協会)の展覧会です。多くが自前の所蔵品で、国内の所蔵品が大半です。なので撮影可の作品が多かったです。上の写真の屋上のアドバルーンは今回の展覧会の企画で過去の具体の活動の再現だそうな(20日まで)。

大阪中之島美術館5階特別展示室
大阪中之島美術館5階特別展示室
5階のトイレもこんな感じになってました。
向井修二 記号化されたトイレ
向井修二 記号化されたトイレ
鏡や便器などはペイントではなくテープになってるのがわかると思いますが、展覧会が終わったらテープの部分は剥がされると思うけど、他の部分はどうするんだろうか。

具体は1954年から1972年までの活動期間だったので展示されている作品もその期間中の作品ですが、この展覧会のために具体に参加してた人が新たに作ったり再現したものとかも展示されてます。

展示室中の作品も1枚だけ載せときます。具体の主催者の吉原治良の作品。

吉原治良 無題
吉原治良 無題
これも作品です。
元永定正 作品(水)
元永定正 作品(水)
現代美術はめちゃめちゃ興味がある方ではないのでメンバーシップ会員になってなかったら見に来なかったと思いますが、なかなかおもしろかったです。

でかい作品が多いからかお隣の国立国際美術館との共同開催となっておりますが、国立国際美術館の方は今のところ見に行く予定は無し。

ってことで次。

アンディ・ウォーホル・キョウト @京都市京セラ美術館 東山キューブ

お出かけの最後は京都市京セラ美術館東山キューブのアンディ・ウォーホル展。この展覧会、土日祝日はチケット代が高くなるので平日指定の前売りを買っていました。今日来たメインの目的はここ。9月から2月まで約5ヶ月間の開催期間があるので早めに来なくてもいいかって思ってたので今日にしました。始まってから2ヶ月近く経ってるのでもうあまり混んでないことも期待して。

撮影はスマホのみ使用可で全面的に可能。動画は撮影は不可。ちなみに音声ガイドはQRコードで音声ガイドサイトに飛ぶことができて無料。なのでイヤホン持っていきましょう。無料WiFiも飛んでるのでパケットは消費しなくて済みます。ま、そのかわり作品の解説というよりかはコーナーの解説って感じで11件しか無いですが。乃木坂46の齋藤飛鳥が喋ってます。ちなみに音声ガイドのサイトは日々変更されるようで、自宅に帰った頃にはもう見れません。工夫しとりますな。

ってことで中に入ります。

アンディ・ウォーホル・キョウト
アンディ・ウォーホル・キョウト
期待してたよりは客は多かったですけど、わりと楽に見れました。

撮影可だったので撮りまくりましたが、中の様子だけちょっと載せときます。この辺りがわりとお馴染みの作品が並んでる辺り。

アンディ・ウォーホル・キョウト会場
アンディ・ウォーホル・キョウト会場
ここが最後の展示エリア
アンディ・ウォーホル・キョウト会場
アンディ・ウォーホル・キョウト会場
映像作品も多くて全部見てるとしゃれならんほど時間が掛かります。上の写真にも写ってますが、見上げる形になってたり椅子がなかったりしてじっくり見てもらうような展示にはなってないのがほとんどなのでちょっと眺めるだけのが多いかな。エンパイヤステートビルを延々と撮っただけってのもあるし。亡くなる直前のファッションショーにマイルス・デイビスとかと一緒に出てた映像とかきっちり見たけど。

ってことで日本初公開の作品も多く、個人的にはかなりよかったです。

文化の日に100均で物色していて見つけられなかったグッズが三条駅に隣接しているビルの100均(地下にあって駅直結なのでほぼ駅ナカ)で見つけたのでラッキーでした。何カ所か巡って探そうと思ってたので。

ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡 @京都国立近代美術館

次は京都に行きまして、まずは京都国立近代美術館で開催中のルートヴィヒ美術館展。

京都国立近代美術館
京都国立近代美術館
20世紀以降の美術品を展示しています。ピカソからウォーホルなどのポップアート、21世紀以降の現代美術まで。

能書きはオフィシャルサイトでも見ていただくとして、ピカソの作品をどっさり持っている美術館だそうですが、そんなにたくさんは展示されていません。展示内容も展示品リストでも見ていただければと。

唯一撮影可だったのがこれ。

カーチャ・ノヴィツコヴァ作 近似(ハシビロコウ)
カーチャ・ノヴィツコヴァ作 近似(ハシビロコウ)
撮影可なのってSNSで宣伝してもらいたいから一部だけ撮らせるってのが多いんだけど、これSNSに載せて宣伝になるんだろうか。

キャプションがある作品も大して多くなく、情報量の多い作品もそんなに無いので展示数が多かった割りには1時間掛かりませんでした。個人的にはなかなか良かったです。

では次。

御堂筋ランウェイ&リキテンシュタイン&オリックスの優勝パレード

今日は御堂筋ランウェイと言う御堂筋の本町から心斎橋の間を会場にしたイベントの日で、ダウンタウン登場ってことで山王美術館から長堀鶴見緑地線で心斎橋に向かいました。

ダウンタウン登場が15時20分頃で心斎橋にはその直前に着いたんだけど、4年前と比べてもっと人が増えておりというか4年前の時点で既に似たような状況だったのを忘れてて、御堂筋の会場エリアに入れる道路は完全にバリケードで守られてて会場エリアには近づけず。どっかに入れる場所はないかと西側から一周してしまいました。途中、ダウンタウンや今田耕司の声だけはちょっと聞こえましたが結局ダウンタウンは見れず。

で、会場エリアに行くのは諦めてダイソーで物色したりしてたんだけど、このブログに書いた程度では大した影響ないので書いときますが、一周する最後の方で御堂筋に行けそうな道があったんで入ってみるとほんとにたどり着けたので、様子だけは確認して御堂筋ランウェイのイベント自体は終わりかけだったので一旦撤退。

さらにセリアで物色したりしてから四ツ橋のリキテンシュタインの作品見てきました。

ロイ・リキテンシュタイン OSAKA VICKI
ロイ・リキテンシュタイン OSAKA VICKI
説明はインスタの方にちょっと書きましたが、丁寧に書くとめんどくさいんでGoogleMapの口コミを見てくれればよろしいかと。

この時点で16時半頃で、オリックスの優勝パレードが17時頃からってことでせっかくなので見届けることにしました。

結局御堂筋へ入る規制がずっと続いているようで、せっかく来たのに見れそうにない人だらけ。御堂筋ランウェイはともかく、パレードにはエリアが短すぎだったんでしょうな。

性格上、パレードのためだけに来たのに御堂筋に入れずうろうろしているオリックスのユニに身を包んだ家族連れとかを見かけてしまうと我慢できませんで、御堂筋に入れる唯一の道を声を掛けて教えてあげたりしました。かなりの人数を救ってあげたかと。全員救うのは無理なので単なる自己満足だけど。路地自体が狭い路地なのと、御堂筋から出て行くのはどの道からでも出て行けたので自然と一方通行になってたと思うし、御堂筋に出るところで詰まる感じはギリギリなかったので危険な状態にはなりにくかったと思いますが、今後は対策されるかも。

ってことでパレードを見届けました。

オリックスの優勝パレード
オリックスの優勝パレード
インスタに書きましたけど、バファローズと言う名前のチームでは初の日本一です。日生球場の近くに住んでいながら日生球場に行ったのは1回、京セラドームで試合を見たこともない私ですが、感慨深かったです。

途中の買い物では収穫がなかったので帰りは谷九で降りて物色したんだけどやっぱりダメでした。

最初の山王美術館へも電車賃が多少安い大阪城公園駅から行ったりしてたこともあり、結局この日は11km近く歩いてました。

山王美術館 ベストコレクション展

今日は昼からお出かけです。まずは9月2日に新築移転オープンした山王美術館へ。

山王美術館は以前はマルイト難波ビルの中のホテルモントレ グラスミア大阪のフロント階にありましたが、大阪ビジネスパーク内の京橋近くのホテルモントレ ラ・スール大阪の敷地内に美術館単独の建物が新設されて移転してきました。元々は低層の施設だったのを壊してホテルの別館として増設する予定で建設のお知らせまで掲示されてたのですが、着工のタイミングでコロナ禍になり、規模も大きくなかったこともあり、今更この規模の増築をしてもって感じになったようで丸ごと美術館に変更となりました。

で、9月の開館すぐに行っても混んでそうなのでしばらく待ってました。最初の展覧会の会期は1月30日まであるし。14時頃に着きました。

山王美術館
山王美術館
山王美術館
山王美術館
ガラガラかなとちょっと思ったりしましたが、フロアごとに数人はいました。十分見やすかったです。

展覧会は所蔵品から有名作家を満遍なくって感じで展示。この美術館は所蔵品を貸さない&他から借りない方針なので、展示している作品はここで見るしかありません。

展示室は3,4,5階の3フロアで、全て同じ長方形の展示室です。壁4面のうち3面は絵画展示用の壁で、残り1面の一部に陶芸や彫刻を展示するためのケースが埋め込まれています。これも3フロア同じ。

難波にあった頃よりは2倍にはなってるかなって感じですが、めちゃめちゃ大きくはありません。でも今回も1階のロビーフロアに展示している作品も含め絵画だけで80点ほどは展示できていますので、よそから借りてくる展覧会をするような美術館ではないので相応かなって感じ。

展示品はここでしか見れないものばかりなのでわりとお奨めですが、個人的には来年3月からの藤田嗣治展は見ときたい。40点ほどあるそうな。

1階にはグッズコーナー兼用の休憩所があって、コーヒーや紅茶がタダでいただけます。紅茶はティーバッグでコーヒーはマシンなので大したもんじゃないですけどちょっと嬉しいですな。ま、入場料は以前より上がってるけど。

オルタナティブ・ロマン @天王寺公園周辺複数箇所による現代美術展

 今日は天王寺公園周辺で行われている現代アートの美術展を巡ってきました。無料だったので。

5箇所の内1箇所は2日だけの公開なので既に済んでいて、ハルカスの会場はカフェに入らないといけないのでパスしたので3箇所見てきました。期間が12~23日なのでこのエントリが公開される頃には既に終了してます。

参加アーチストは兼子裕代、笹原晃平、松田壯統、Yukawa-Nakayasu、葭村太一です。

まずはメイン会場の阪口楼

阪口楼
阪口楼
ここは料亭でしたが、コロナ禍で閉業(休業?)して現在は貸しスペースとして使われてます。どういう所か気になってたので来れてよかったです。

アーチスト5人の内の葭村太一以外の作品が展示されていました。

撮影し放題でしたが、どれ載せるか悩んじゃうのでここへの掲載はパス。部屋に飾るような作品じゃないものも結構あるんですけど、そう言う作品作ってる人ってどうやって飯食ってるんだろうか。

客はほとんどいなかったですけど、中でトークショーが行われてて数人が参加されてましたが、途中からだったので遠慮しました。

次は天王寺公園内なのでついでに茶臼山に登ってきました。一度来たと思いますが、めちゃめちゃ久々だな。調べたら15年ぶりか。

茶臼山山頂
茶臼山山頂

河底池
河底池
茶臼山横の河底池は奈良時代に大和川(大和川の下流だった今の平野川)の流れを変えようとして失敗した名残だと言われています。谷町筋は河底池近くで一旦下ってまた上ってますが、それもその名残です。大和川の流れを変える工事は江戸時代に成功し、堺と大阪市域が分離されてしまうことになり堺の繁栄が終了するきっかけになります。この記事がおもしろいです。

ってことで次は旧住友家茶臼山本邸土蔵。

旧住友家茶臼山本邸土蔵
旧住友家茶臼山本邸土蔵
大阪市立美術館などは住友家の敷地だったので、ここはその名残で残っています。ここも中に入れたのが嬉しかった。ま、土蔵なので何もないんですけど。斜面上に建ってる3階建てですが、中に入れたのは2階だけです。

葭村太一の「十一ノ首ト東ノ朝日ヲ見ニ行ク」という動画作品が上映されてました。今回の展覧会は「上町台地をめぐる」なので、この作品も上町台地を歩いてます。下寺町のお寺から歩いて難波宮の基壇まで行ってる様子だったので馴染みある場所が多いので最後まで見ました。

最後は旧黒田藩蔵屋敷長屋門。

旧黒田藩蔵屋敷長屋門
旧黒田藩蔵屋敷長屋門
この写真の左側で展示されています。ここは大阪市立美術館に行くのによく通るのですが、当然中を見たことはありませんでしたので見れてよかったです。

中はこんな感じ。

旧黒田藩蔵屋敷長屋門の内部
旧黒田藩蔵屋敷長屋門の内部
ってことで、展示されてた作品達にはあまりピンと来ない私ですけど、見に来といてよかったです。

天王寺公園には産直市場よってってと言う店があってなかなかいい店なのでよく寄ります。和歌山のグリーンソフトってのもここで買えるので良く買います。ミカンとか水茄子とかも買って、グリーンソフトを食いながら帰路につきました。

よみがえる川崎美術館 -川崎正蔵が守り伝えた美への招待- @神戸市立博物館

今日は神戸市立博物館へ展覧会を見に行ってきました。今日から始まった展覧会です。

神戸市立博物館
神戸市立博物館
明治期に日本の美術品が廃仏毀釈などで流出しがちな状況を憂えた川崎重工創業者の川崎正蔵が新神戸駅辺りの自宅に作った美術館に期間限定の招待制で収集品を展示していたのですが、その後の世界恐慌の影響で収蔵品破は散逸し、美術館も戦争で焼けて存在しないのですが、今回その元所蔵品を集めて展示しています。

ちなみに川崎正蔵が神戸に作った川崎造船所(現川崎重工)の初代社長が国立西洋美術館の松方コレクションで有名な松方幸次郎です。

展示内容ですが、円山応挙の作品が結構多いです。有名作品がほとんどない分、見たことなかったものばっかりなのと、明治の初めに流出を防ぐ目的で集めてたと言うことで良品が多いのでなかなか良かったです。

今日が展覧会初日でしたが、遅めに行ったこともありかなり空いていました。大体予想通り。

ほとんどの作品にキャプションがあるのでいつもより時間が掛かって75分くらい掛かりました。

帰りは梅田経由だったので、またまたマルマンで晩飯食いました。

刺繍絵画の世界展 明治・大正期の日本の美 @京都髙島屋グランドホール

今日はお出かけです。まずは京都髙島屋へ。今日は神戸でアメフト観戦なんだけど、展覧会の開催期間が短いので今日行ってきました。それぞれ別々に行くよりかは交通費も多少は安上がりだしね。

明治大正期の刺繍絵画の展覧会です。アサヒメイトでタダ。

京都高島屋グランドホール
京都高島屋グランドホール
刺繍絵画メインの展覧会は滅多にないので貴重な機会です。

とにかく凄いんだけど、超絶技巧と言うよりもどんだけ根気強いんだって感じの作品が多いです。パピリオ(双眼鏡)で寄って見ても刺繍かどうか判別するのが難しいほど凄い作品もあります。

明治大正期の刺繍絵画は輸出されてしまったのが多いので刺繍絵画だけが展示されているわけではありません。下絵も展示されてたりビロード友禅だけの章もあります。刺繍絵画は高島屋所蔵のが多いですが清水三年坂美術館とかが海外から買い戻したりしたのも展示されてます。下絵は有名画家では竹内栖鳳のがあります。これ元にした刺繍絵画の方は大英博物館所蔵だそうで借りて来れてません。

ってことで、なかなかお奨めです。見に行く人は単眼鏡を持っていくのがお奨めです。パピリオ持ってる人は当然パピリオで。

寛永寺根本中堂など

で、帰りは行ったことなかった寛永寺の根本中堂に寄りました。

途中、東博の黒田記念館を覗きました。無料なので。

黒田記念館
黒田記念館
黒田清輝の作品がちょっと展示されてます。

で、寛永寺根本中堂。

寛永寺根本中堂
寛永寺根本中堂
中には入れないのでサクッと退散。

そのまま鶯谷駅から帰ったのですけど、初めて使いましたが、駅前がラブホ街なのね。吉原への玄関口(鶯谷よりもっと近い駅はある)だというのは知ってましたが、こんなところだったのね。

ってことで、サクッと羽田に着きまして、マイル使ったので早めの便に変えてもらいました。こういうことも来年からできなくなって変更不可になるので不便になります。出発直前になっても空席なのを埋めてあげるんだから変えなくてもいいと思うんだけどなぁ。

で、行き帰りも富士山の写真をインスタに載せてますが、帰りの写真をもう1枚載せときます。雲の感じがおもしろかったので。

富士山
富士山
この時間に大阪に帰るのも久々な気がするので写真載せときます。
淀川
淀川
帰りは難波行きのバスに乗りまして、道頓堀歩いて仙豆で晩飯食って帰りました。道頓堀はインバウンドでごった返す前の通常運転って感じですかね。
道頓堀商店街
道頓堀商店街

ボストン美術館展 芸術×力 @東京都美術館

次はボストン美術館展。今回は巡回しないことで吉備大臣入唐絵巻を全巻展示が可能になったそうなので見とこうかと。過去に2回見てますが、有名な場面はその時も見れてるんだけどね。

東京都美術館
東京都美術館
ってことでこっちもそれなりに混んでましたが、芸大の方が混んでたかな。

絵巻物があると客をさばけないのでいつも以上に混むわけですが、ストレス溜まるほどではありませんでした。

あまり興味のない分野の作品も結構多いのだけど、平治物語絵巻も見れたし、見にきといてよかったです。

ってことで予定終了。東博とか国立西洋美術館とかも寄れる時間はあったんだけど、今回はパスしました。