運慶―鎌倉幕府と霊験伝説― @神奈川県立金沢文庫

今日は東京遠征で展覧会のハシゴです。

今日はJALの特典航空券使いまして伊丹から羽田で予約してたのですが、予約したのが遅かったので11時30分発のしか取れていなかったのですけど、見たい展覧会が結構あったので早起きして6時40分上本町発のパスに乗りました。

特典航空券は昨年11月の改正で当日の変更不可となったのですが、大不評だったためか2月8日から元に戻りまして、今日もこの手が使えます。前日の段階では売り切れていたのでちょっと心配でしたけど、7時30分発のがギリギリ空いてたので変更できまして無事乗れました。

さっくりと羽田に着きまして、まずは京急に乗って金沢文庫へ。と言ってたらまた人身事故。京急の人身事故に遭遇する確率高すぎだわ俺(この3年で4回京急に乗って3回目)。横浜川崎間で事故とのことで、蒲田から川崎まで京急で行き、川崎でJRに乗り換えて横浜まで行き、さらに京急に乗り換えて金沢文庫へ。

ってことで、金沢文庫着。何とか40分ほどのロスで済みましたが色々廻りたいのに痛い。

最初の会社にいるときはお隣の金沢八景に住んでいましたが、金沢文庫で降りた記憶がありません。なので神奈川県立金沢文庫に来るのも初めてです。

駅から多少の距離があるので歩きましたが、途中にこんな光景が。荒んだ気分をちょっと和ませてくれました。

壁犬
壁犬
レンガか何かで詰め物されてるので穴がこれくらいのサイズだと出れないんでしょうな。それでもこうしてるのが好きなんだろうなって感じでキョロキョロしてました。

で、展覧会ですが、運慶です。運慶周辺の仏像などが展示されていて、運慶作と確定しているのが4点展示されています。

神奈川県立金沢文庫
神奈川県立金沢文庫
4点のうち2つは東博の運慶展でも展示されていた大威徳明王像と光得寺の大日如来ですが、残りは瀧山寺の梵天と伎楽面の抜頭面で、運慶展では展示されていません。抜頭面の存在は初めて知りました。東博の運慶展では瀧山寺のは聖観音が展示されていましたのでこれも見れてよかったですが、瀧山寺はもう1体(帝釈天)あるんですよね。

人が少ないかなと思ったらかなり盛況でした。他にもなかなか良い仏像が展示されてて良かったです。

隣には称名寺と言うわりと大きなお寺があるのですが(金沢文庫の建物の正面がそっちを向いている)、時間がなかったのでパスしました。

ってことで次。

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢 @京都国立近代美術館

最後はゴッホ展。

こういう展覧会だとお向かいの京都市美術館が使われるのですが、大改装中であと2年ほど使えません。京都市美術館も大規模展だと展示面積が中途半端で狭かったりするので(実際はめちゃ広いんだけど展覧会では1/4しか使われないことがほとんど)私はあまり好きじゃないのですけど、改装でどう変わるんでしょうかね。

てことでゴッホ展。

京都国立近代美術館
京都国立近代美術館
アムステルダムのゴッホ美術館所蔵品がメインですが、クレラーミュラー美術館など他の美術館からも借りてきています。でもゴッホ作品は50点もないですのでゴッホ展を名乗るには正直ちょっと薄い。タイトルから「展」を取って欲しい感じ。

アルルの寝室(同じ題材のが三枚ありますがゴッホ美術館所蔵のモノ)やゴッホが渓斎英泉を模写した絵など有名な作品もありますのでとりあえず見ときましょう。

常設展では森村泰昌の「森村泰昌、ゴッホの部屋を訪れる」と共に、この作品のためのセットが展示されています。これは撮影可能。

森村泰昌 ゴッホの部屋
森村泰昌 ゴッホの部屋
ってことで、今日は予定外に展覧会を1つ多く見てしまったので疲れました。

文化庁メディア芸術祭京都展 Ghost @ロームシアター京都

細見美術館からゴッホ展をやってる京都国立近代美術館に向かったのですが、途中、ロームシアター京都(京都会館)の横を通ったら現代美術(メディアアート)の無料のイベントをやってたのでついでに見てきました。

かなりの行列ができてたので並ばんと入れないのかな?と思ったんですけど、ライブ会場の入場の行列でした。ライブ会場としては普通に使われていて、展覧会はライブ会場以外の建物の中のいろんな場所が使われてます。

地下のホールでは役者さんが詩の朗読をやってたり(その様子を撮影して別の絵を合成したりしてました)してかなり贅沢な展示もありました。

おもしろかったのはこれかな。

津田道子 -あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょうか?-
津田道子 -あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょうか?-
「枠」がいくつか配置されていて、ただの枠だったり、鏡だったり、動画を映すスクリーンだったりします。配置がかなり考えられていて、上の写真の中央の枠は鏡なのですが、他の枠や柱や窓が連続して見えているのでただの枠に見えたりして凄くおもしろかったです。カーペットがずれてみえてるのだけが残念(完璧に展示できなくて作者本人は納得できてなくてタイトルに「?」を付けたらしい)。

無料ですがとても楽しめました。2月4日(日)までやってます。細見美術館やゴッホ展などのついでにどうぞ。

細見コレクションの江戸絵画 はじまりは、伊藤若冲 @細見美術館

次はぼちぼち歩いて行きまして、細見美術館へ。

開館20周年記念の展覧会の第一弾で、若冲を中心とした展覧会です。

細見美術館
細見美術館
第2弾が琳派なのですが、今回も宗達や光琳が展示されてます。

若冲メインってことでかなり混んでました。ここの若冲作品はほとんど見たはずですが、見た記憶の無いのもあったので良かったです。

ってことで次。

フォーエバー現代美術館コレクション 草間彌生 My Soul Forever展

(今日から画像の貼り方をちょっと変えました)

今日は展覧会巡りで京都へ。まずは祇園へ。

フォーエバー現代美術館というのが祇園甲部歌舞練場の敷地内の八坂倶楽部(文化財登録されてます)だったところに去年の6月にできてまして、主力コレクションの草間彌生の展覧会がオープニング展として行われています。そろそろ会期末ってことで見とこうかなと。まぁこれからも草間彌生は見れるんでしょうけども。

フォーエバー現代美術館
フォーエバー現代美術館
最初の部屋と舞台上のオブジェだけ撮影可でした。

畳敷きです。

フォーエバー現代美術館内部
フォーエバー現代美術館内部
撮影可のオブジェ。舞台として使われてた場所の上に展示されてます。
草間彌生 私の魂を乗せてゆくボート
草間彌生 私の魂を乗せてゆくボート
サクッと見て次行きます。で、ここでイヤホン紛失。見つかりませんでした。値段は大して高くないんだけど(買い直したら2000円しなかった)ちょっとショック。

ピカソと日本美術ー線描の魅力ー @和泉市久保惣記念美術館

今日は展覧会を見てきました。和泉市久保惣記念美術館というところです。ここに来るのは初めてです。

久保惣と言うもう存在しない会社の創業者のコレクションを寄贈されたので造られた美術館だそうで、土地も建物も丸ごと寄贈だそうです。

ここのコレクションはかなりレベルが高いと言われていて、国宝も2点所蔵しています。そのうちの1点の歌仙歌合が展示されていました。もう1点は青磁 鳳凰耳花生 銘万声ですが、今京博でやってる国宝展の1,2期に展示されていました。

泉北高速終点の和泉中央駅からバスと言うことで、来るのがかなりめんどくさいです。

和泉市久保惣記念美術館
和泉市久保惣記念美術館
展覧会はピカソと日本の関係の展覧会ですが、これって関係あるのと思わせる展示品もかなり多いですけど、展示数が思ったより多くてその分おもしろい作品も多かったです。

展示されているピカソは全て国内のものですが、日本に送られたものとか、梅原龍三郎が所有してたものとかテーマに沿ったものもちゃんと展示されています。ピカソが参考にしたらしいものとかも展示されています。

ピカソではありませんが、紙本白描阿弥陀鉤召図(しほんはくびょうあみだこうしょうず)ってのが展示されていました(リンク先で大きな絵も見れます)。平安時代にこんな絵が存在してたのがとてもおもしろい。

酒井抱一の日課観音像ってのも展示されていましたが、日課観音という観音さんが存在するのではなくて、酒井抱一が毎日日課として観音さんを描いていたんだそうです。

客は思ったより多かったです。私がいた時間帯は50人とかそれ以上はいたんではなかろうか。

なかなかおもしろかったです。見に来て良かったな。

ってことで、今年は見たい展覧会は全て見てしまいました。次はゴッホ展まで予定無し。あ、祇園の草間彌生見に行こうかな。

木島櫻谷-近代動物画の冒険 @泉屋博古館

次は泉屋博古館。木島櫻谷(このしま おうこく)と言う画家の展覧会です。泉屋博古館はアサヒメイトだと2割引の640円。

泉屋博古館
泉屋博古館
NHKの日曜美術館でやっていたそうで、その影響かかなり盛況でした。

動物画が多い画家で、代表作の寒月が素晴らしかったです。黒く見える部分は群青を焼いて黒くした物を使っているそうで、微妙に青いのが凄く効果的で引きつけられます。

当時、夏目漱石が「夜なのにキツネの目が昼間の目をしている」などと酷評したそうですが、瞳孔が開いていると可愛くなって緊張感がなくなるからわざとやったんじゃないですかね。

ってことで展覧会のハシゴはここまで。

末法 @細見美術館

今日はまた京都へ。展覧会と、ついでに紅葉も。

まずは細見美術館。末法と言うタイトルの展覧会です。細見美術館は当日でもアサヒメイトだと100円引き。オフィシャルサイトで常時公開されているWebクーポンでも100円引きですが。

細見美術館
細見美術館
仏教美術の展覧会なのですが、長谷川等伯の四季柳図屏風が展示されていました。落款などはないのですが本人作と認められているそうな。胡粉で立体的に盛り上げた上に金箔を貼った柴垣がとてもユニークです。これ見れただけでも見に来てよかったと思ったのでした。

ってことで次。

国立民族学博物館 @関西文化の日

昨日今日と関西文化の日の無料開館の集中日で万博公園と中の施設もタダでして、試合が終わったのが3時過ぎで閉園までまだ時間があったので後輩が民博を見たいと言うことで付き合うことにしました。

国立民族学博物館
国立民族学博物館
閉館まで1時間半ほどしかなかったので展示物を1つ1つ見ることはできませんでしたが、一通りさらっと見ることはできました。

目が光ってる太陽の塔。内部は一般公開のための工事中です。

太陽の塔
太陽の塔
晩飯はエキスポシティの中華屋で麻婆豆腐の定食食いました。

特別展覧会 国宝 第4期展示 @京都国立博物館

今日の最後は京都国立博物館。国宝展の第4期です。

17時20分くらいだったので並ばずには入れました。中は大混雑でしたけど。ちなみに金土は20時まで開館。

京都国立博物館
京都国立博物館
今日の目的は仁和寺の薬師如来像。普段非公開で15年ぶりとのこと。来年の東博での仁和寺展にも展示されるようですが。凄く小さい仏像で、十二神将と日光月光菩薩も一緒に彫られており、めちゃめちゃ細かいです。仏師の執念を感じる凄さ。パピリオ持ってきてて良かったです。ケースに入っててちょっと離れてるので截金の細かい模様は肉眼ではわからないので。

他には東寺の胎蔵界曼荼羅が凄かったです。曼殊院の黄不動が展示されていましたが、オリジナルの三井寺の黄不動も現存します。なので、オリジナルが現存するコピーなのに国宝。

余談ですが、三井寺は正式には園城寺(おんじょうじ)と言いますが、展覧会などでの説明では三井寺と書かれてなくて園城寺としか書かれてないことが多いので一致させておきましょう。三井寺の所蔵品では五部心観というのもオリジナルとコピーの両方とも国宝だったりします。しかもコピーの方がボロボロで欠損があったりして(オリジナルは保存用として大切に保管されてたらしい)。

今回は前回見たのはスルーしたりしたので1時間20分ほどで退散。

ということで、紅葉のライトアップでも見ようかなと思っていたのですが、体力使い果たしていたので帰宅しました。