挑む浮世絵 国芳から芳年へ @京都文化博物館

今日は半年ぶりの通院で有休もらっていたので帰宅後に京都に出かけました。コロナじゃなければ休日に余裕を持って出かけたんだけど。うまくいけば3つ展覧会ハシゴするつもりで11時半頃に家を出ました。

まずは京都文化博物館の浮世絵の展覧会。来月10日まででそろそろ会期終了ですが、見ないでおこうかなと思ってたので今日になってしまいました。

京都文化博物館
京都文化博物館
この古い建物は別館で展覧会には使われてませんで、右に映ってる隣接しているのが本館です。

歌川国芳と月岡芳年の師弟コンビとその周辺の作品の展覧会です。展示されているのは全て名古屋市博物館所蔵品で、錦絵がほとんどです。肉筆画は2点あります。

で、珍しく全部撮影可。150点もあるので全部撮ろうとすると大変です。

京都文化博物館
京都文化博物館
中はこんな感じでこの写真だと混雑してなさそうに見えますが、最初の方はかなり混んでました。でも150点もあるのでわりとすぐに空いてきます。よくあるパターンですな。

有名作品など馴染みのあるのも多いですけど、初見のも多くて見に来て良かったです。

では次。

⼤阪中之島美術館 開館記念 Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―

今回はいつもより写真枚数多めのレポでお送りします。

今日は会社を休みまして一昨日2月2日に開館した大阪中之島美術館に行ってきました。開館初日だと混んでるだろうし、土日も混んでるだろうし、昨日は会社休めなかったので今日休ませてもらいました。コロナの新規感染者数連日最多更新でちょっとビビりつつ。でもここはずっと前から注目してたのでさすがに我慢できません。まぁ移動時間短いし、展覧会はリスク低い見方(同じ人とはできるだけ一緒にいないようなペースで)すればいいいだけなので。

肥後橋駅から向かいました。チケットは時間指定だったのですけど、やっぱり遅めの方が空いてるかなと言うことで、15時からにしました。16時からだと1時間しかないので絶対見きれないし。17時閉館はやっぱちょっと早すぎるなぁ。遅めに見に行った後に飯食ってってことがやりにくい。

1年ちょっと前にだいぶ出来てきてたのは見てますが、やっぱ黒い塊は存在感あるねぇ。

大阪市立科学館と国立国際美術館と大阪中之島美術館
大阪市立科学館と国立国際美術館と大阪中之島美術館
手前の骨組みだけのオブジェみたいなのが国立国際美術館ですが、これは地下だけの美術館です。

国立国際美術館の敷地からはデッキで繋がってるのですけど、国立国際美術館側の工事が済んでなさそうな雰囲気が漂ってたので下から行きました。ってことで着。

大阪中之島美術館
大阪中之島美術館
そのまま中に入らずぐるっと回ってまず北側のヤノベケンジの猫を見に行きました。
ヤノベケンジ SHIP'S CAT (Muse)
ヤノベケンジ SHIP’S CAT (Muse)
SHIP’S CATはシリーズものだそうで、あっちこっちにあるらしい。兵庫県立美術館の海側にもこの人のでかい作品がありますな。この写真の奥に見えるのがメインロビーのある2階になります。右の芝生の下が1階レベルで駐車場とかのスペース。

ってことで中に入りました。中にはショップが。ミュージアムショップは1階にできるとなってましたが、オフィシャルサイトを見るとこれが正式なのかな。

大阪中之島美術館 2階
大阪中之島美術館 2階
内装の色はグレー基調で暗めの感じですけど、高級感はありますな。昔、飛行機で美輪明宏と同乗したことがあって、関空に着いたときにたまたま同時に降機したのですけど、その時に美輪明宏が関空のターミナルビルを眺めてつぶやいた言葉がたまたま耳に入ったんだけど、「全部グレー。墓場みたい。こんなところにずっといると憂鬱になるわね。」だったのですが、今回ちょっとそれを思い出しちゃいました。が、私にはこのデザインに悪い印象はありません。いい感じ。レンゾ・ピアノ設計の関空も好きなんだけどなぁ。

チケットはスマホのチケットだったのでそのまま入場してエスカレータで4階へ上がりました。

エスカレータ
エスカレータ
4階には猫と同じヤノベケンジ作のジャイアント・トらやんが展示されてます。
ヤノベケンジ ジャイアント・トらやん
ヤノベケンジ ジャイアント・トらやん
2005年の作だそうですが寄贈されたとのことで、これを置くために建物の設計を変更したそうな。4階なので有料エリアです。実はこのジャイアント・トらやん、動いたり火を噴いたりするんだけど、この場所で見れたりするんだろうか。火を噴くのはちょっと無理かな。腹話術人形がモチーフだそうで。以下参考動画。

ってことで展覧会です。まぁ当然ですけど、わりと人が多い。

今回は所蔵品展なのでチケット料金は他から借りた作品が中心になる特別展より安いのですけど、コロナ禍で入場料も高騰中ですので以前の特別展並みの1500円。今回は全館使った展覧会なので展示数が400点ほどあります。

タイトルにある「99のものがたり」は展示されている作品のうち99作品にそれぞれ物語があるんですけど、展示されてる絵の横に物語まで掲示されてるのは99作品の内ちょっとしかなくてほとんどが番号だけなのですよね。で、その物語は特設サイトで全部公開されてる(オリジナルサイトは既に消えていてリンク先はWebアーカイブなので読めないデータもあるかも)ので予習してから行くのがお奨めです。物語と言ってもそんなに長文ではないです。フリーWiFiで現地で見ることもできるみたいだけど。

展示室内でも9点ほど撮影可の作品があります。佐伯祐三の郵便配達夫も撮影可で、こんな感じ。

展覧会の入場直後の部屋
展覧会の入場直後の部屋
これが会場の順路の最初の方でだいぶ混んでました。が、400点もあるのでだんだん疲れてくるからか、混んでたのは最初の方だけでどんどん空いてきます。

大阪市がモディリアーニの裸婦像を西武百貨店から19億3000万円で買ったと言うのが当時話題になりましたが、この裸婦像はかなり波瀾万丈の来歴があって、NHKで一つの番組として紹介されてました。ここにようやく居場所ができたと言うことになります。私は今まで見れてなかったのでようやく見れました。

ジャコメッティの「鼻」もずっと見たかったのでこれも見れて嬉しかったです。眺めてる間ずっと微妙に揺れてました。この二つは今なら超高額作品で取引される人たちなので買えるときに買っててよかった代表作になってしまいましたな。

ちなみにロスコの絵もありますが、これも今買うと50億以上はするんじゃないでしょうか。ロスコ知らない人は確実に数秒見て終わりって感じの絵なんですけど。ステラも古いのが今回のと別に1点あるようですが、どっちもめちゃ高いんじゃないか。

ってことで、疲れるので2時間以上掛からないペースで見ることにしてたのですが(2時間以上だと閉館になっちゃう)、1時間半くらいで見ちゃいました。まぁこんなもんですかね。展覧会自体はこういうコレクションでっせと言うのがわかる展示になってますが、その分かなり雑多感じになっちゃってるかな。椅子とか家具とかがわりといっぱい展示されてましたけど、みんな興味なさそうでした。椅子職人の息子としてもまぁしゃあないかって感じ。今後はここまで椅子ばっかり展示したりはしないでしょうが、これからの常設展はどういう感じになるんでしょうかね。

当初計画から規模縮小と言うことで、常設展示室が小さくなったって感じかなと想像してますが、モディリアーニとか有名作品はいつ来ても見れるようにしていただきたい。そうでないと遠方客が気楽に計画を立てれない。

この美術館が建設される最初の構想の発端となった佐伯祐三などがどっさり含まれたコレクションを寄贈されたときのように金持ちのコレクションの寄贈はこれからあるんだろうか。

ってことで鑑賞終了。

企画展示室の外のビデオを見るコーナーはこんな感じ。ここは展望ロビーとなってます。

展望ロビー
展望ロビー
物販スペースも展示室の外にあります。
仮設物販スペース
仮設物販スペース
5階を全部特別展に使うとすると1800㎡くらいあるそうですが(1700㎡という話がありますが、公開されてる情報から計算すると1825㎡になります)、これくらいあると大規模な展覧会には十分ですな。ちなみに東京の国立新美術館の特別展に使ってる展示室は2000㎡ですが、国立新美術館の方は物販スペースも込みですのでこっちと同程度と言うことになります。お隣の国立国際美術館での特別展がわりと集客力なさそうなのばっかりなのですが(一昨年のロンドンナショナルギャラリー展みたいなのは久々だったと思う)、ここででかい特別展をどんどん見れることを期待したい。京都や神戸は電車賃掛かるし。ちなみにコンペ時の提案書がこれですけど、結構変わってますな。展示室が提案時より狭くなってるかとちょっと思ったけどほとんど変わってなかった。

内部は吹き抜けが大きくて長いエスカレータが特徴的です。

美術館内部
美術館内部
この写真はチケット売り場の前から撮ってますが、2階はわりと空間が広いので内部で行列作れるキャパは結構ありそうだ。まぁ当分は混みそうな展覧会は時間予約制になるんだろうけど。
美術館内部
美術館内部
チケット売り場はこんな感じで、吹き抜けの中に浮いたような感じになってます。
エスカレータとチケット売り場
エスカレータとチケット売り場
2階の隅っこでは別の企画やってましたけど、ほとんど注目されてませんでした。ちょっと可哀想。資料ではそこもカフェとかになりそうな感じでしたけど。作品が流れてるモニタの前に椅子が1個だけ置かれてたのでちょっとだけ座りましたがすぐに退散しちゃいました。

ってことで、外に出ました。

国立国際美術館に繋がるデッキ
国立国際美術館に繋がるデッキ
国立国際美術館に繋がるデッキ
国立国際美術館に繋がるデッキ
国立国際美術館に繋がるデッキは案の定通れません。高さがちょっと違うので工事が必要ですが開館したのに国際美術館側が手つかず。

1階のレストランやショップは東側に向いてます。今のところ全て準備中。レストランとかは4月オープンです。ショップは美術館関連とは違ってインテリアの店が入るらしい。

ショップエリア
ショップエリア

関電ビルやダイビル本館から繋がるデッキの関電ビル側はダイビル本館が建て替えられた2013年から存在してまして、この写真で人が歩いてる辺りは暫定的に花壇みたいになってたのですけど、8年以上経ってようやく本来の状態で繋がりました。

関電ビルに繋がるデッキ
関電ビルに繋がるデッキ

昔の様子はストリートビューで見れまして、こんな感じ。

ズームするとデッキの上に草がいっぱい生えてるのがわかると思います。

最後に看板含めた全景。下から撮ってるので3階以上しか見えてませんけど。

大阪中之島美術館
大阪中之島美術館

最寄りの駅が京阪の渡辺橋駅ですけど、そこからやってくるとこの写真の左の階段を上がって入口に向かうことになるのでSHIP’S CATがお出迎えしてくれるわけですな。でも肥後橋使う人も多いと思うけど。

イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 @あべのハルカス美術館

今日は昨日から始まった展覧会を見てきました。新型コロナ感染者数の連日記録更新中でちょっと悩みましたけど、様子見してるともっと酷くなるかもしれんので開催している間に行っとこうと。展覧会は感染リスク低いしね。

遅めの方が人少ないだろうってことで夕方4時頃に着いたんですけど、これは帰り際に撮った写真なので人がいませんが、着いた時点では数人が入場しようとしているところで、チケット売り場にも人が何人かいたので「これは中も人多いかも、ミスったかな。」と思いましたが、行列ができてたわけでもないので入りました。

あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館
ビビるほど混んではいませんでしたが、中もそれなりに客がいて最初の方は絵1枚に一人以上って感じで、印象派という言葉がタイトルにあると集客力ありますなぁって感じ。

ってことで展覧会の内容ですけど、イスラエル博物館所蔵の印象派前後の絵画が69点ほど展示されています。このうち6枚だけ写真撮影可でした。そのうちのモネの辺りはこんな感じ。

あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館
有名画家の作品ばかりですが、一番人気と言われているのが一番馴染みの無いレッサー・ユリィって人の絵です。
レッサー・ユリィ「夜のポツダム広場」
レッサー・ユリィ「夜のポツダム広場」
これが東京では一番人気だったそうで撮影可でした。レッサー・ユリィは私も全然知りませんでしたが、Wikipediaにも日本語のが無いくらいですし知ってる人は少ないんじゃないでしょうか。ドイツ印象派の人だそうです。

有名作品はありませんが、有名画家の作品ばかりですし、いい絵が多いです。ピサロやシスレーって私にとっては全く印象が残らない絵が多いのですけど、今回展示されてる絵はかなり好印象でした。

イスラエル博物館ってどんなとこなんだろうとストリートビューで見てみたら内部も見れまして、めちゃめちゃ広い。ほんとにオールジャンルの博物館って感じですね。

ストリートビューって移動したいところに思うように移動できなかったりして使いにくいところがあるので今回のが展示されてる場所がどこなのかなかなか見つけられなかったですが、なんとか見つけました。

この部屋にある絵の半分以上借りれてるんじゃないかな。かなり気前よく貸してくれていたんだと言うことがわかります。

ってことでこの手の展覧会としては多めの69点もあるし、わりとお奨めですけど、状況が状況なので慎重に判断してくださいまし。

展覧会とは関係ないですけど、この あべのniniの草間彌生「あべのから未来へ」、これも正式な作品と言っていいんだよね。

あべのnini
あべのnini

この日の夜はなんか凄く疲れてて、22時15分くらいに寝落ちしてしまい、体勢が変なので一旦目が覚めた日付が変わる前にベッドに潜り込んだんだけど、結局朝9時過ぎまで寝てたので11時間近く寝てました。こんなに寝たのは何年ぶりだ?

ART SHINSAIBASHI @心斎橋PARCO SPACE 14 他(2022年1月)

今日は心斎橋パルコでの現代アートの展示即売会を見てきました。御堂筋線に乗り換えずに難波から徒歩で向かいました。

御堂筋の道頓堀橋辺りから南側の歩道が広くなっていて非常に歩きやすくなっていました。まだ工事は完了してませんが。

道頓堀橋のちょっと南辺り
道頓堀橋のちょっと南辺り

ってことで現地着。

ART SHINSAIBASHI
ART SHINSAIBASHI
紹介サイトはかなり力が入ってます。会場が3箇所あって、メイン会場に行く前に大丸本館の方の関連会場の方を見ときました。そっちは撮影不可でした。本館8階のギャラリーの会場では100万円以上をクレカで支払ってる人がいました。

で、メイン会場のパルコ14階。こっちは撮影可。中はこんな感じ。無料だからか盛況。

ART SHINSAIBASHI
ART SHINSAIBASHI
バンクシー、ウォーホル、草間彌生、カウズ、などなど有名な人の作品が多かったです。ほとんどはシルクスクリーンとかの半量産品。でもバンクシーとかは300枚とか刷られてるのに1千万円以上の値段が付いてます。もう何が何だか。上の看板のバンクシーのFlying Copperは600枚刷られてますが、税別2000万円です。

この村上隆のドラえもんは1000枚刷られてる内の1枚で税別30万円です。

村上隆
村上隆
このバンクシーが税別2500万円でした。
Banksy "Jack & Jill"
Banksy “Jack & Jill”
バスキアなんかもあります。
バスキア
バスキア
セル画などアニメ・漫画関連のコーナーもあって、右下のトトロのセル画がなんと税別3000万円。
となりのトトロのセル画など
となりのトトロのセル画など
ってことで、これ欲しいってのがあれば買いたくなってしまったかも知れませんが、高いものの中にも安いものの中にも特にありませんでした。

阪急百貨店の展覧会の向かいで現代アートの作品の販売展示を見たことなどはありましたが、1千万円超え続出ってのは初めてなので新鮮でした。

帰りはユニクロやドラッグストアで買い物してから帰宅。ユニクロ使うの久々でしたが、商品に無線タグが付いているのでセルフレジに篭を載せるだけで一発で値段計算してくれたりしてめちゃ便利になってました。靴下1足にもタグ着けることになっても結局は人件費より低コストで維持できるってことなのね。

新型コロナの1日の感染者数が大阪では過去最多を記録してしまいましたが、心斎橋筋は賑やかでした。まぁ私もそこに行っとるわけですけど。マスクしていて、感染者とそれなりの時間一緒にいなければまぁ大丈夫と思っているので。

次の予定は月末からのハルカスでの展覧会ですけど、どうなってることやら。

名画の殿堂 藤田美術館展 ―傳三郎のまなざし― @奈良国立博物館

今日の最後は奈良博。鹿は冬になると食い物が減るので鹿せんべいを買う人に集まりやすいのでそういう状況に馴れてなくて鹿のあしらい方に困ってる人が多かったです。

奈良国立博物館の看板
奈良国立博物館の看板
藤田美術館は来年4月に新築オープンですが、休館中の2年半前にもここで大きな展覧会やってますけど、この展覧会は今年急遽実施することが決まったそうな。なので、2年半前とはだいぶ違った内容になってます。所蔵品の絵画の調査で色々新発見とかがあったそうで、そういうのが初公開されていたりします。

展示室は東新館は使われてなくて西新館だけですけど、キャプションも多いのでわりと時間掛かりました。藤田美術館は新築になっても展示室は今回の展覧会ほど大きくは無いだろうってことでたぶんこれだけまとめて見る機会は今後ほとんど無いでしょうからお奨めです。

ニコニコ動画のニコ美のタイムシフト見てから行くと楽しめるかも。3時間超えで長いけど。

建て替え前の藤田美術館は古い蔵が展示室だったんで春と秋だけの季節開館でしたが、上のニコ動の中の話では年末年始とかを除いて無休だそうな。

帰りは近鉄奈良駅の売店でみむろ(最中)を買いました。あんこ好きとしてかなり好きなお菓子ですのでつい買っちゃいます。10個入りですが、1週間ほど日持ちするのでぼちぼち食うことにします。(追記:乾燥してる部屋に置いとくと、簡単に水分飛んじゃうので早めに食べるのがお奨め。食べきるのが賞味期限ギリギリになりそうだったら密封できる容器にでも入れときましょう。)

特別企画展 雪村とその時代 @大和文華館

今日は奈良へ。3箇所廻る予定なので昼前に出かけました。まずは大和文華館。

大和文華館
大和文華館
基本的には所蔵品の展覧会なので料金は特別展料金ではありませんで通常料金です。京博からも借りてこれてたりもしますが、雪村の作品は今日は9件展示されてましてそんなに多くありません。でも雪村は500年前くらいの人なので他の作品もほぼ室町時代の古いものばかりなので普段見れない作品が多く展示されてると思います。

上の写真にもある雪村の代表作ですが、これは見たことあったので今回来れなくても後悔はしなかったと思います。って感じのお奨め度合い。

客は10人もいなかったです。

しかし、ここは建物の大きさに比べて展示できる件数が少ないのが痛い。講演できるホールとかまであるのに。やたら多い椅子のところも展示ケースとかにできないもんか。今日は39件展示されてましたが、わりと時間掛かって30分以上はいました。

帰りは今まで見てなかった蛙股池眺めたりしました。ここはこの池に面しています。日本書紀にも載っているそうな。名前は違うけど。現存する日本最古の溜池らしい。展示室からだと池の奥の方を眺められるんだけど、建物の下を回って池に近づくともっとよく見えるかなと思ったら木が邪魔で全然見えませんでした。

アール・ヌーヴォーの華 アルフォンス・ミュシャ展 @神戸ファッション美術館

今日は六甲アイランドの神戸ファッション美術館でのミュシャ展に行ってきました。

神戸ファッション美術館
神戸ファッション美術館
ミュシャの展覧会は日本ではしょっちゅうやってるのでスルーしようかと思ってましたが、展示点数が500点ほどあると知ったので見ることにしました。尾形コレクションが中心の展覧会も確か見てなかったと思うし。日本には有名なミュシャのコレクションがいくつかありますが、今回は尾形コレクションが大半で、堺のミュシャ館(土居コレクション)、や川崎市民ミュージアム(三浦コレクション)、OZAWAコレクションのもそれぞれちょっとずつ展示されてます。この2年9ヶ月前の動画で紹介されてるのがほぼ展示されてたと思うのでこれの巡回なのかな。タイトルも同じだし。

今回はチケットは安いのでまあいいんだけど、電車賃がバカにならんのよね。うちからだと私鉄で京都に来るより金かかる。魚崎からの六甲ライナーだけでも往復500円するんで。そりゃこの美術館のある神戸ファッションプラザも閑散としますわな。ってことで、今日もガラガラでした。客は全くいないわけでもなかったけど。

ミュシャの油彩とかはなく大半はリトグラフなどの印刷物が多いですけど、ミュシャ版の北斎漫画みたいな図案集の装飾資料集の全ページ(絵だけで72枚)とかが壁にびっしり展示されてます。500点と言ってもこの図案集とか、大量にあるポストカードとかも含めてるので展示の規模自体はそんなに凄くはありません。

このジスモンダだけ撮影可でした。

ジスモンダ
ジスモンダ
ミュシャがパリで有名になるきっかけとなった作品です。展覧会では毎回と言うほど見てますが、ポスターなのでコレクションごとに状態も違いますけど、色はいい方だと思います。

これだけ展示数が多いと見たことないのがかなり多かったと思うので見といて良かったな。500点ほどあるというので身構えて行ったのですけど、めちゃめちゃ集中して見たわけでもないので滞在時間は1時間ほどでした。

関西での尾形コレクション中心の展覧会は最近なかったと思うのでミュシャのファンなら見といた方が良いと思いますが、お奨めってほどでもないかな。

帰りは久々に梅田の地下を覗きましたが、あまりの変わりようにとまどうばかり。工事中ばっかりだし。

で、昨日も来た中之島までぼちぼち歩きまして、光の饗宴で現時点で既に見れるのを覗いてきました。

大阪市役所
大阪市役所

中之島イルミネーションストリート
中之島イルミネーションストリート

昨日のBIGスノーマンはこんな感じになってました。
BIGスノーマン
BIGスノーマン

大阪芸術大学 学生制作「希求の唄(ききゅうのうた)vol.2 ~with corona コロナ禍の中で~」
大阪芸術大学 学生制作「希求の唄(ききゅうのうた)vol.2 ~with corona コロナ禍の中で~」

最後に昨日と同じアングルから。
難波橋の上から
難波橋の上から

コレクター福富太郎の眼 @あべのハルカス美術館

今日はあべのハルカス美術館へ昨日から始まった展覧会に行ってきました。会期が長いのでもうちょっと待っても良かったけどまあええかと。

キャバレー経営者で生前はメディアにもよく露出していた福富太郎と言う人のコレクション展です。

あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館
タイトルが客呼べそうな感じでもないのでそんなに混んでないだろうと思ってたけど正解でだいぶ空いてました。

展示物は多くが大正期を中心とした日本画です。洋画の展示も4割ほどありますが日本人のがほとんどです。上の写真のは北野恒富の作品ですが、7月の怪しい絵展でも展示されてました。鏑木清方の作品が13点あり一番多いです。

展示数は80点ほどですが、キャプションのある作品が多いので私としてはわりと時間掛かって1時間ちょっといました。

前半の日本画は美人画が多く、馴染み無い画家の作品も多いですが、印象的な表情の私好みの良い作品が多いです。と言うことで見に来てよかったですが、万人にお奨めするほどではないかな。

夜は友人にPCの余ったパーツを譲るのでついでに一緒に晩飯食いました。久々にブチェイデで。退院後は去年の6月に1回行っただけだったので1年5ヶ月ぶり。以前はずっと通ってた店なのでバイト(?)の女性はちゃんと私を認識してくれてました。

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 @大阪市立美術館

今日は今日から始まったメトロポリタン美術館展を見に大阪市立美術館へ。今日明日と関西文化の日の無料公開集中日でしたけど行きたいところが無かったのでパス。事前チェックが遅かったので行きたいところの無料日が既に終わってたりしたので今年はどこにも行けず。

大阪市立美術館
大阪市立美術館
ここも時間指定制の事前予約チケットがメイン(当日券あり)なので、最終枠の15時30分からのを買ってありまして、ちょうど15時半頃に着いたら行列もできてなかったので様子を見ずに中に入りました。

中が混んでるのが嫌なので先に常設展の方を見とこうかなと思ったら常設展なし。混みそうなので常設展で中に滞在する人を人増やしたくなかったのだろうか。

仕方ないので早速会場に入りまして、関西では初日って結構空いてることが多いので期待してましたがそんなこともなくわりと混んでました。人が二重になるようなほどではありませんが。

展示内容ですけど、ヨーロッパの絵画だけを集めています。中で見れるビデオでメトロポリタン美術館の館長さんが話してましたが、メトロポリタン美術館は西洋絵画の展示室が現在工事中だそうで、そのためにいい絵ばかりまとめて貸し出せたんでこういう機会は当分ないので貴重ですよとのこと。でもこれをきっかけにメトロポリタン美術館にも来てねと言ってましたが。

私は2年前に訪れる予定でしたが体調ボロボロ(心筋梗塞に気づかないままの頃)だったので旅行キャンセルしちゃったのですけど、この頃だったらまだ工事始まってなかったんだろうか(後で調べたら2018年から工事してるらしい)。メトロポリタン美術館には昔に1回行ったことあるのですけど、知識が全然なかった頃だったので全然憶えとりませんのでリベンジ果たしたい。同じ時にMoMAにも行っててそっちはダリとかルソーとかわりと思い出せるんだけど。2023年には工事終わって再開するそうですが、アメリカのコロナの状況が酷いけどさすがにこの頃にはまともになってるかな。

展示されているのは超有名画家の作品が大半で、ほとんど一人につき1点だけで2点展示している人のが何人かって感じでした。

上の写真にもあるように広告とかに使われてるのはカラバッジオの作品ですが、フェルメールも1枚来ています。フェルメールが1枚でも来るときはそれがポスターになることが多いですけど、カラバッジオの方がインパクトありそうだからかな。ちなみにジョルジュ・ド・ラトゥールの女占い師の方がフェルメールより格上の扱いって感じで展示されてました。

超有名な作品はあまりありませんが(ラトゥールのは代表作ですかね)、画家自体は超有名な人のばっかりだし、日本じゃなかなか見れない画家の作品も結構あるし、いい絵ばっかりだし、メトロポリタン美術館に行く予定が当分ないなら超お奨めって感じですかね。

展示点数は65点で、これくらいならいつもの私なら1時間なんて掛からずに見ちゃいますが70分ほど掛かりました。

一通り見終わった時点で閉館20分前くらいだったので最初の方に戻ってみたらガラガラだったので、おさらいでいくつかをじっくり堪能できました。フェルメールを見てたら大阪市立美術館の館長さんがお客さんを案内しながらやってきて解説してはりました。私とはちょっと離れてたので聞き取りにくかったですけど館長さんの解説を聞きながら鑑賞できたのでした。多少辛口な内容でしたけど。

物販が大盛況で密状態でした。閉館15分前には物販終了がこの美術館の通常規定ですが、長い行列ができてたので閉館時間でも処理しきれなかったんだろうな。私は何も買わず。

時間予約制なので休日に行ってもびっくりするほど混むようなことはないと思うので都合のいい時間に予約しちゃえばいいんじゃないですかね。

ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント @東京都美術館

今日は有休もらいまして久々に東京へ。入院の前日以来です。あの日は心筋梗塞に気づかないままで体調悪いけどまぁなんとかって感じで出かけたのですけども。

今回もJALで行ったんだけど、マイルの期限切れ回避でeJALポイントにしてたりコロナ対応とかで勝手にマイルがeJALポイント化されたりして結構貯まってたので往路はeJALポイント消費で、復路はマイル消費で。今回金使ってないのでJALにとっては全くおいしくない客。まぁガラガラなときに乗ってくれた方が先のこと考えたらましかってレベルですかね。eJALポイント消費で乗ると初回搭乗マイルがもらえるので今年のマイル付加対象の搭乗はこれ1回限りなので結構戻ってくることになります。

で、機材気にせずスケジュール優先で予約したのですけど、搭乗橋歩いているときに主翼の先確認したら「あれ?787ってあんなだっけ?」と思ったらA350でした。初めてだわ。2年前に心筋梗塞発症してなかったらアメリカに行ってたのでその時乗れてたはずなんだけど。

通路が狭いね。全席モニタ付きでしたが、オーディオがジェットストリームしか選べなかった。1年8ヶ月ぶりでしたがスカイタイムが桃&ブドウに変わってた。桃の味がもっと強かったら良かったんだけど、これならキウイのままが良かったな。

富士山がきれいでした。インスタの方にも貼ってます。

駿河湾上空
駿河湾上空
ってことで、ゴッホ展。
東京都美術館
東京都美術館
クレラー・ミュラー美術館所属作品が大半の展覧会です。少しだけゴッホ美術館のもありますが。

私はクレラー・ミュラー美術館には行ったことあるのですが、所蔵のゴッホ作品は大量にあるので当然現地でも全部展示されているわけはないし、素描なんかは全く展示されてないので展覧会も見る価値あります。で、関西には巡回されないので東京で見ることにしました。名古屋でもよかったんだけどね。

ってことで、羽田から着いた時点で入場時刻を10分ちょっと過ぎてたので行列は全くできてませんでしたが、中は混んでました。でも東京の展覧会だと人が二重三重当たり前だったのでそれに比べると全然空いている方か。

クレラー・ミュラー美術館所蔵のゴッホ作品ではアルルの跳ね橋が超有名ですが、来てません。でも何故かルドンの代表作のキュクロープスが来ています。これは旅行時に私が撮った写真。

オディロン・ルドン,『キュクロープス』
オディロン・ルドン,『キュクロープス』
ルドンの大規模展の時まで取っといたらよかったのにと思うくらい。

ってことで、毎度のことで丁寧に見てない私ですが、1時間ほどは掛かりました。いい絵も多いですし、ゴッホの素描をこれだけ見る機会もかなり貴重だと思うのでお奨めです。

あ、そうそう、ずっと思ってるんだけど、クレラー・ミュラー美術館のゴッホってみんなシンプルな同じデザインの額なんだよね。額見ただけでクレラー・ミュラー美術館のゴッホだとわかるくらい。上のルドンの写真見たらわかるけど、ゴッホ以外はこんなんじゃないのよ。