マルセル・デュシャンと日本美術 @東京国立博物館

ってことで、東博に戻ってきました。ここでは2つの特別展が開かれていまして両方とも見ました。前売りだと両方見れるのが1800円。

まずはデュシャンの展覧会。デュシャンの一大コレクションがあるフィラデルフィア美術館の所蔵品を中心とした展覧会です。デュシャンの初期から遺作(本物は運べないのでビデオ)までの全貌がわかる展覧会となっております。

今回撮影可(一部撮影不可の作品あり)だったので写真撮りまくり。

デュシャンと言えば「泉」ですが、京都国立近代美術館所蔵のよりちょっと黄ばんでる気がする。照明のせいかな。

マルセル・デュシャン「泉」
マルセル・デュシャン「泉」
これを100年前に展覧会に出そうとして拒否されてます。それくらい新しかったのですね。

デュシャンと言えば「レディーメイド」ですが、ちょっと少なかったです。でも見たことない油彩とか見れてとても良かったです。

最後の部屋だけ東博の所蔵品が並んでいますが、東博で開催するために無理矢理くっつけただけらしい。デュシャン展と銘打って別のところでやった方が良かったのでは。

ってことで次。

フェルメール展 @上野の森美術館

ってことで今回のメインイベントフェルメール展です。今回、時間指定の前売りチケット販売となっておりまして、最初の9時半からのにしました。で、最初は並ぶんだろうなと思って9時半頃に覗きに行ったらかなり並んでいたのですぐに入場するのは諦めまして(9時半開始のチケットは10時半までならいつ行ってもOK。)、まずは東博に行って本科の常設展をサクッと一通り眺めました。

で、10時15分頃に着。

上野の森美術館
上野の森美術館
やっぱり並んでましたがめちゃめちゃ待つことはなく入場。入場時に全作品の短い解説付きの小冊子を渡されまして、あと、オーディオガイドも全員に配られます(その分チケットがかなり割高)。

時間予約制ですが、中はやっぱりだいぶ混んでいました。もっとギリギリの10時半の最後に入ると良いのかも知れない。ま、その時点で大行列だと意味ないけど、チケットの枚数には限りがあるのでそこまでの状況にはならないと思いますが。

フェルメールが活躍した時期のオランダの絵画を一緒に展示していますが、フェルメールが8点で、残りが40点ほど。私の好きなフランス・ハルスは2枚展示。でも肖像画なのでちょっと味気なかったですけど。

展示数は50枚ほどなのですが、こういうので1時間かかることは私はほとんどありませんが余裕で1時間以上掛かりました。解説読んでガイド聞いてたら時間掛かりますな。

フェルメールは通常アイルランドのダブリンやイギリスのエジンバラで所蔵されてる作品が来日しているので観光でなかなか行かない場所なのでありがたかったです。ベルリンにも行ってないので初見の作品が多かったですし。

今回展示される9枚目とされる作品ですが、大阪で展示するのがメインなので期間の終盤だけになります。大阪も多分行くことになるんだろうな。

ってことで次。

ピエール・ボナール展 @国立新美術館

次は千代田線で二駅の乃木坂駅直結の国立新美術館(六本木地区です)へ。ピエール・ボナール展です。大好きってことでもないのですが、せっかく東京に来たのでついでに。

オルセーからどっさり借りてきています。他にも国内外からちょこちょこ。

ピエール・ボナール展
ピエール・ボナール展
ボナールと言うと国立西洋美術館にあるのが思いうかぶのですが、印象の違う絵が多かったです。でも色づかいとかは明らかにボナールっぽいのも多かったけど。わりと良かったですけど、いかにもボナールっぽいのがやっぱ好きだな。

ってことで次。

没後160年記念 歌川広重 @太田記念美術館

今日明日と東京遠征です。展覧会のハシゴのために10/20頃に遠征する予定でしたが、BONNIEのフリーライブがあると言うことで今日にしました。移動はマイル使ってるので変更は無料なので問題なし。

このために見る予定だった展覧会が開催期間が外れちゃったので見れなくなってしまいましたが、絶対見たいってことでもなかったので問題なしとしてたんだけど、10月後半からムンク展があるのをすっかり忘れてたのでどっちゃにしろまた遠征しないといけない。ま、日帰りで大丈夫かな。

ってことで伊丹から羽田へ。今日もいつもよりちょっと早い目の10時半発。遅れもなく羽田につきまして、今日はBONNIEのライブがある六本木に近い美術館を巡ることにしましてまずは原宿の太田記念美術館へ。歌川広重の展覧会です。

太田記念美術館
太田記念美術館
若い頃の作品などまんべんなく展示。肉筆画や未見の作品が結構あってかなり良かったです。

ってことで次。

生誕110年 東山魁夷展 @京都国立近代美術館

今日はまず京都へ。東山魁夷展です。大好きってほどではありませんが、代表作の「道」を一度は見ときたいなと言うことで。

京都国立近代美術館
京都国立近代美術館
会期が1ヶ月ちょっとしかないこともあり、かなり混んでいました。

唐招提寺御影堂が工事に入ったんで内部の障壁画がまとめて展示されているのが目玉となっています。御影堂の公開は6月に3日間だけですが(しばらく工事なので今後数年は公開されません)、両面に描かれてたりするので公開時も障壁画が全部見れたわけではないので貴重な機会となっております。

写実的な絵を描く人ではないのですけど、そういう絵なのに凄い自然に見える絵もあったりしてなかなか良かったです。

ってことで、京都はここだけ。

キース・ヘリングが愛した街 表参道 @表参道ヒルズ スペース オー

最後は表参道ヒルズに行きまして、キース・ヘリングの展覧会を見てきました。無料です。

表参道ヒルズ スペース オー
表参道ヒルズ スペース オー
小淵沢の中村キース・ヘリング美術館(中村は美術館の創設者の名前)の所蔵品を展示しています。所蔵品を東京で展示するのは初めてとのこと。

写真撮影可でした。

キース・ヘリングの作品
キース・ヘリングの作品
無料ってことで、物販に力を入れていました。

小淵沢には親戚が住んでいるので1度行ったことがありまして、中村キース・ヘリング美術館にも行きましたが、何を見たかなんて憶えとらんので今回も見れて良かったです。グッズは高いのでパス。Tシャツに5000円は出せないなぁ。小淵沢に行ったときにはTシャツ買って今でも愛用していますが、こんなに高かったっけ?

ってことで羽田に行きまして、最終の関空行きを予約してあったんだけどマイルのチケットだったんで伊丹行きの最終に変えてもらって乗りました。羽田では離陸待ちでかなり遅れて着陸が伊丹の門限ギリギリでした。

伊丹のターミナル改装後初めて着陸に使いましたけど、歩く距離増えただけだなぁ。

ミケランジェロと理想の身体 @国立西洋美術館

次は国立西洋美術館のミケランジェロの展覧会。

国立西洋美術館
国立西洋美術館
ミケランジェロの彫刻が2点来日しています。1点は未完成で、もう1点はスペイン内戦で破壊され、全体の40%くらいが残っていた状態から復元されたものとなっています。と言うことで完全なものではないですが、見る機会がなかなかないので見とこうかなと。

未完成の方は未完成なだけに彫り進め方がわかる感じになっていて、ミケランジェロはやっぱ普通じゃない人だなと言うのがわかっておもしろいです。

古代彫刻で有名なラオコーンのルネサンス期の模刻だけ写真撮影可になっていました。

ラオコーンの模刻
ラオコーンの模刻
ってことでミケランジェロは見とかんとモヤモヤが残りそうなので東京までやってきたのですが、目的達成でスッキリしました。

常設展も当然見ました。国立西洋美術館は常設展のメインフロアから細い階段で上る使われてないスペースがあるのですが、聞いてみたら開館直後に1回だけ展覧会で使われたことがあるそうな。やっぱり階段が危ないので1回切りでもう使われなくなったんだそうで。

ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信 @あべのハルカス美術館

帰りにあべのハルカス美術館に寄りまして、展覧会を見てきました。ボストン美術館所蔵の鈴木春信の展覧会です。

あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館
鈴木春信の浮世絵は8割が海外にあるそうで、そのうち600枚ほどがボストン美術館所蔵となっていて、単独の美術館の所蔵品で鈴木春信の展覧会を開くのはボストン美術館以外では不可能だろうとのこと。浮世絵なので印刷物なのですが、錦絵(浮世絵)の初期の人なので現存数が比較的少なく、1枚しか残ってないものが数枚展示されています。と言うことでかなり貴重な機会となっております。

250年ほど前の人なのですが、構図が斬新ってのがあまりないので大して興味もってなかったのですけど、絵の中に文字を隠した暦絵とかおもしろかったです。1枚1枚に解説が付いてるのでそれ読むとかなり興味が持てる絵が多かったです。

全部に解説があったのもあり絵を見るだけで1時間30分くらい、最後のビデオが16分で計1時間50分くらい掛かりました。

ってことで見に来ておいてよかったです。浮世絵好きなら必見かなと。

池大雅 天衣無縫の旅の画家 @京都国立博物館

フットボール観戦の後は出町柳に徒歩で戻って京阪で七条から京博へ。

池大雅の展覧会です。

京都国立博物館
京都国立博物館
来週だけしか見れない重要文化財とかがあったので来週にしようかとずっと思ってたんですが、電車賃もったいないので今日にしました。

池大雅はあまり馴染みがないかも知れませんが、私もあまり馴染みがなかったんですけど、国宝3点で重文も10点以上あり、この数だけで言うと雪舟の次の尾形光琳や狩野永徳クラスなのでめちゃめちゃ凄いんですけど、実際の絵を見ても山水画が多くてインパクトのある絵はあまりないです。瓢鮎図を元にした緩い作品や五百羅漢図がおもしろかったかな。

書家としても有名でいろいろな字体を書ける人でこれが素人目にもうまいなと思わせる字でした。

ということで、国宝は3点とも展示されてますので全貌を把握するにはもってこいの展覧会ですが、お奨めはしないでおきます。あと1週間で終わっちゃうしね。