野田藤

次はモディリアーニ展やってる大阪中之島美術館に行くつもりだったので福島から歩こうかなと思ってたのですが、そう言えばそろそろ藤も咲いてるかなと思ったのと、中之島美術館が17時までで余裕があまりないけど乗り継ぎ考えたら野田(野田阪神)で下りる方がよさげだったので野田で下りまして、藤の様子を覗いてきました。

野田藤(のだふじ)というとなんか特別な藤だと思われるかも知れませんが、日本の藤は多くが野田藤で藤というと野田藤のことなんだそうな。で、この福島区辺りが昔から藤の名所だったそうで、なので野田藤という名前になったんだそうな。これが次の5千円札にも採用されています。ってことで福島区には復元に努力している方々がいて公園とかに藤棚がある場所が増えてきているので見頃にはちょっと早そうだけど一度は見とこうかと。

野田阪神の駅前にも藤棚があるんですけど、見頃にはほど遠かったです。で、藤棚の数が一番多いと思われる下福島公園に寄りました。

ここもまだまだって藤がほとんどでしたけど、わりといい感じのがあったので載せときます。インスタのと同じ。

野田藤(のだふじ)
野田藤(のだふじ)
来週末あたりからが見頃ですかね。下福島公園の最寄り駅は京阪中之島駅ですけど、徒歩圏内の駅の選択肢はいくつかあるので地図見て考えてください。

佐藤健寿 奇界/世界 @西宮市大谷記念美術館

次は阪神香櫨園駅からちょっと歩いて西宮市大谷記念美術館 へ。ここに来るのは初めてです。落ち着いた感じの住宅街の中にあります。

西宮市大谷記念美術館
西宮市大谷記念美術館
偶然ですが、これもクレイジージャーニーによく出ていた佐藤健寿の写真展です。以前にもなんばパークスやスカイオで展覧会やってて私はどっちも見てますけど、ちゃんとした写真展としてはこれが初とのこと。

佐藤健寿のメインテーマの奇界遺産とその撮影以外の大半の時間で目にする普通の景色を撮影した「世界」の二つのテーマの写真展となっています。世界の方は比較的少ないですけど。

ってことで、今回の大半は写真の展示で、現地で買った物が少し展示されてました。動画は最後の方に一つと、インタビュー動画の部屋も別に用意されてます。

ってことで、この美術館、全部を特別展に使うと1000平米を超えるのでハルカス美術館なんかよりも広いのでかなりちゃんとした展覧会になっています。写真の点数も多いし、「世界」の方は解説はありませんが、奇界の方は解説付きキャプションが多く、しかも展示数も多く、最後の動画が約30分、インタビュー動画が15分弱もあるので滞在時間は2時間以上掛かりました。お腹いっぱいです。なんばでやった展覧会で見たのをちゃんと憶えてる人はほとんど知ってるところばっかりかも知れません。なんばスカイオでの展覧会が2019年夏なのでその後半年も経たずに新型コロナですからしゃあないですな。

ここには立派な庭園があってぐるっと回遊できるようになっていたので一回りして帰りました。で、岡本太郎の作品も置いてあります。

岡本太郎 午後の日
岡本太郎 午後の日
これは展覧会だけ見て帰る人だと気づかない場所にありました。

ヨシダナギ写真展 DRAG QUEEN @阪急うめだギャラリー

今日は有休をもらいまして展覧会のハシゴなどをしてきました。ほんとは明日休む予定だったんだけど、仕事の都合で今日にしました。

まずはクレイジージャーニーによく出ていたヨシダナギの写真展。阪急うめだギャラリーです。

阪急うめだギャラリー
阪急うめだギャラリー
ヨシダナギは海外の未開地とかの民族の写真を撮るのをクレイジージャーニーでやってましたが、今回はそういうのは無くて全部ドラァグクイーンを撮った写真です。

Dragはドラッグ・アンド・ドロップのドラッグで「引きずる」とかそういう意味ですけど、ドラッグと書くと薬のdrugと紛らわしいってことでドラァグと書くことが多いようで。ドラァグクイーンはミッツ・マングローブとかナジャ・グランディーバとかが有名ですな。ゲイの人がほとんどですが、ゲイの人でないとそう呼べないと言うことでもなく、この写真展にも女性が一人入っていました。

ちなみにアサヒメイトで無料。自動継続にしてたので今年も放置しててそのまま継続されちゃいましたが、今年は元取れそうかな。

同じフロアでは北海道物産展とかやってて人でごった返してましたけど、平日昼間と言うことでわざわざこういう展覧会に来る客は少なそうでこっちはガラガラでした。10人いなかったんじゃないかな。写真撮影は衣装とかがあったコーナー以外は作品も全部撮影可。

阪急うめだギャラリー
阪急うめだギャラリー
ヨシダナギってコントラストや色をどぎつくいじった写真が多い印象でしたが、今回は多少抑え気味になったかなって感じ。どぎつくいじった感じの写真もありましたけど。

今日はハードなスケジュールが確定してたのと、無料だったこともあり20分ほどで退散。

南天満公園の桜

帰りは旧藤田邸庭園から大川沿いを南下して川崎橋を渡り、更に大川沿いを歩いて南天満公園まで行きました。大川沿いの毛馬桜之宮公園からこの辺まではずっと桜が植えられています。毛馬桜之宮公園は端から端まで歩くと3km以上はあると思うのですが、歩いたのは南端だけ。

南天満公園
南天満公園
南天満公園は上の地図リンクで確認して欲しいですけど、天満橋と天神橋の間の北岸です。上の写真ではほとんどわからなくて人の頭がちょっと映ってるだけですが、私が撮った位置の更に川沿いの道がこの桜の時期だけ開放されています。

天神橋から東に向かって撮った写真。

天神橋から東を臨む
天神橋から東を臨む
中央奥に写ってる横長のでかいビルはOMMビル(大阪マーチャンダイズ・マートビル)ですが、これができたばかりの52年ほど前はこれが西日本一高いビルで、できたばっかりの頃屋上に連れてってもらったのを今でも憶えてます。

と言うことで今年の花見はこれで終わりかな。満開の桜見れたのでまぁ満足です。

藤田美術館

今日は昨日リニューアルというか建て替えオープンした藤田美術館に行ってきました。混んでるかも知れないけど混んでたらスルーして花見して帰ろうかなと。家からは近いので電車に長時間乗るわけでもないしリスクは低いと判断。

で、現地に着きました。大阪城北詰駅の3番出口は美術館の敷地内にあります。

これは帰りに撮った写真ですけど、行列は来た時も似たようなもんでした。

藤田美術館
藤田美術館
で、ちょっと人多いなぁどうしようかなぁとちょっと迷って並ぼうとしたのですけど、なんか変。実はこの行列、中でお茶と団子のセット(500円らしい)をいただくための行列でした。すぐに気づいて良かった。もうちょっとわかるようにして欲しい。

内部はこんな感じでこれも帰りに撮った写真。左の壁に古い蔵の入口をそのまま取り付けてあってそこから入ります。

藤田美術館
藤田美術館
美術館には中に入ってから並ぶようになってましたが、並んでたのは10人ほどで大して待ちませんでした。チケット売り場は存在しなくて完全キャッシュレスで並んでいる間に担当の人が応対してくれます。ネット購入も可ですが、ここんとこオフィシャルサイトがほとんど繋がらない(アクセス少なそうな早朝とかだと繋がったりしてますが)のでしばらくは使えませんな。

入場制限で少しづつ入れるためのバッファで並ばせていただけで展示室の中はかなり客は少なかったです。展示数が少ないので滞在時間がかなり短いってのも影響してると思う。

と言うことで展示ですけど、想像以上に展示数が少ない。建て替え前の蔵の時より少ないのでは。ちょっとがっかり。所蔵品数千点もある美術館なのにこれだといつまで経っても見れないものばっかりになるんだろうな。展示スペースに対して余裕をめちゃめちゃ持たせた展示になってるので今後はもっと多く展示することもあるんだろうか。

ここで一番有名な国宝の曜変天目茶碗の部屋はそれだけにの部屋になっています。こんな感じ。

曜変天目茶碗の展示
曜変天目茶碗の展示
ホームページの情報見て思うにこの曜変天目もいつ来ても見られるようにならないんではないだろうか。うーむ。

スマホでフラッシュ無しの撮影可にはなっているのですけど、展示室はめっちゃ暗いので撮るのが難しいです。

撮った展示物は2枚ほどインスタの方に上げてますが、2枚目の青磁の花瓶は取っ手の鳳凰の部分は最近復元したものです。暗くて撮るの大変でこれが一番まともな写真。NHKのスペシャルや4/3の日曜美術館で放送してましたが、繋ぎ目とか全くわからない。神業ですな。放送されてたもう一つの茶碗も展示されてます。ちなみに日曜美術館は4/10の20時からも再放送されます。

展示物は上の修復された二つ以外は有名なものは見たことあるものばっかりなので特に感想無し。

建物はあまりかっこいいとは思えないですけど、この真っ白さがずっと維持できるんだったらこれはこれでありかも。とにかく展示室があまり広くならなかったのが残念だな。でかくしても維持できないと思ったんだろうか。

建て替え前は展示室が古い蔵だったので空調の問題で春秋だけの営業でしたがこれからは年末年始以外は年中無休ってことでいつ来ても開いているってのは評価したい。

あ、そうそう、以前だとお向かいの太閤園のカフェのセットメニューの割引券をくれたりしましたが、太閤園自体が創価学会に売られてしまいましたのでそれももうかないません。

CD購入

AmazonからCD到着。

Title Artist comment
Live At Rockpalast The Fixx 1985年2月に行われたライブのライブ盤。3rdアルバムが出た後のライブです。DVD付き。DVDはリージョンフリーのNTSC仕様なので日本のプレーヤで問題なく再生できると思います。

私はこのバンドが大好きなのですが、2014年にこんなのが発売されてたのに全然気づいてませんでした。しかも映像ありだったとは。注文してわりと早く届いたのはラッキーだったのかな。ちなみに6月に新譜リリース予定なのはチェック済、と言うかこれチェックしてたからこの存在に気づいたんだけど。

ついでに花見

最後にもう1個、お向かいの京都市京セラ美術館の東山キューブでやってる森村泰昌の展覧会を見ようかなと思っていたのですけど、ここまで見た展覧会の展示数がどっちも点数が多くてかなり疲れちゃったので次の機会にすることにしました。後に回しても混んでないだろうし。

ってことで、インクラインの桜でも見とこうかってことで寄りました。

インクライン
インクライン
まだ満開でなかったですけど、なかなか良かったです。これだけ見れれば十分かな。今週末は混むんでしょうな。

動画も久々に撮りましたけど公開するかは未定。

ってことで、帰りは京阪で帰ったのですけど、たまたま洛楽だったので七条から京橋までノンストップなので座れるし早く着くしでラッキー。

サロン!雅と俗-京の大家と知られざる大坂画壇 @京都国立近代美術館

次は地下鉄に乗って岡崎の京都国立近代美術館へ。近代(蕪村、若冲、応挙の時代から明治くらいに掛けて)の京都と大阪の絵師の展覧会です。

京都国立近代美術館
京都国立近代美術館
どういう展覧会なのかがちょっと説明がめんどくさくて、オフィシャルのサイトはアーカイブで残るでしょうからこっちを参照してください。

宣伝もされてないし、先週始まったばかりだし、あまり話題にもなってないのでガラガラでした。

蕪村の国宝の夜色楼台図が前期に展示されてます。これ個人蔵なのね。

大英博物館所蔵の作品も20点ほどあって、これってかなり貴重なんじゃなかろうか。しかもなんとそのうち耳鳥斎が2点。大英博物館って耳鳥斎も持ってたんや。見に来といて良かったです。展示されてた片方が巻物で後期に巻き替えがあるのでこのためだけに見に来てしまいそう。

馴染みのない画家が多いですが、面白い作品も多く、全期間の展示総数239点で展示替えがあるので同時展示数は180点くらいですけどかなり多いです。

ってことでお奨めです。個人的には耳鳥斎が結構あっただけでも見に来た甲斐あったというもんです。図録買おうかなと思いましたが、かなり分厚くて結構高かったので躊躇してしまいました。

上の写真には森村泰昌の作品が写っていますが、コレクション展でいくつか展示されてます。

挑む浮世絵 国芳から芳年へ @京都文化博物館

今日は半年ぶりの通院で有休もらっていたので帰宅後に京都に出かけました。コロナじゃなければ休日に余裕を持って出かけたんだけど。うまくいけば3つ展覧会ハシゴするつもりで11時半頃に家を出ました。

まずは京都文化博物館の浮世絵の展覧会。来月10日まででそろそろ会期終了ですが、見ないでおこうかなと思ってたので今日になってしまいました。

京都文化博物館
京都文化博物館
この古い建物は別館で展覧会には使われてませんで、右に映ってる隣接しているのが本館です。

歌川国芳と月岡芳年の師弟コンビとその周辺の作品の展覧会です。展示されているのは全て名古屋市博物館所蔵品で、錦絵がほとんどです。肉筆画は2点あります。

で、珍しく全部撮影可。150点もあるので全部撮ろうとすると大変です。

京都文化博物館
京都文化博物館
中はこんな感じでこの写真だと混雑してなさそうに見えますが、最初の方はかなり混んでました。でも150点もあるのでわりとすぐに空いてきます。よくあるパターンですな。

有名作品など馴染みのあるのも多いですけど、初見のも多くて見に来て良かったです。

では次。

アプリ起動後に優先度を変更して動かすバッチファイルを作る

最近シャトレーゼが近所にできたのでちょっと嬉しい今日この頃ですが。

ここんとこ買い物、マッサージ、散髪以外どこにも出かけてないので書くネタがありません。ってことでまたPCネタ。

過去に撮影した動画などをffmpegでエンコードしてサイズを減らすなんてことがあるのですが、エンコード中にPCの動作が重くなるのが嫌なので自動的にffmpegの優先度を下げて動かせないかと考えました。ffmpegはコマンドラインオプションでスレッド数は指定できるのですが、PC触ってない時はCPUを使いきって欲しいのでスレッド数減らして動かすのは嫌なのです。優先度の指定はffmpegのコマンドラインオプションではできません。

起動するアプリを監視して優先度を変えてくれるツールも公開されてますけど、このためだけに入れたくはないのでバッチファイルだけでなんとかすることにしました。

ffmpegのエンコードはこういう中身のバッチファイルを使ってます。 (追記:最近はQSV使ってるのでこのコマンドオプションとはだいぶ違ってます)
このバッチファイルにエンコードしたいファイルをドラッグ・アンド・ドロップすればエンコードが開始されます。

cd /d %~dp1
ffmpeg.exe -i %1 -crf 25 -s 1280x720  -maxrate 2.5M -bufsize 3000k -codec:a copy  "_%~n1.mp4"

実際はもうちょっと複雑で、複数のファイルを順番に処理できるバッチファイルにしてありますが。

本題から外れますけど、コマンドラインオプションの説明しときますと、 「-crf 25」は動画の品質レベルが25(個人的にはちょっと品質低めの25で十分なんですけど、標準の23にする人が多いかな)、「-s 1280×720」は出力を1280×720にリサイズ、 「-maxrate 2.5M -bufsize 3000k」は最大ビットレートを2.5Mbpsに制限(crfで画質指定してあるので無しでもいいかも)、「-codec:a copy」は音声はエンコード無しでそのまま、「_%~n1.mp4」は、入力ファイル名に頭にアンダーバー「_」を付けて出力。

本題に戻りまして、優先度を反映させるためのバッチファイルを作ります。名前はpriority.batとしました。中身はこんな感じ。

ping localhost -n 3
wmic process where name="ffmpeg.exe" call setpriority "idle"
exit

2行目のコマンドでffmpeg.exeの優先度が「低」に変わります。OS標準の機能なのでアプリなどを新たにインストールする必要はありません。

pingもOS標準のコマンドですが、これが最初の行に入っているのはffmpegが起動するのを待ってから優先度を反映させるための時間稼ぎです。 私の環境だと-n 1だと時間が足りないので余裕を見て-n 3にしてますが、-n 2でも大丈夫かも。

で、このバッチファイル、そのまま起動してもffmpegの優先度がうまく変えられません。管理者権限がないからなのですね。バッチファイルそのものには管理者権限が付けられないのでまずこのバッチファイルのショートカットを作ります。ショートカットだと管理者権限が付けられるのです。

作ったショートカットはprioritybat.lnkと言う名前に変えました。これを適当なフォルダ、今回の場合、C:\BAT\に置いておきます。で、このショートカットを管理者権限で動かすように設定を変えておきます。やり方はエクスプローラなどでこのショートカット上で右クリックしてから詳細設定を選ぶと「管理者として実行」にチェックが入れられます。

で、最初のバッチファイルは以下のように上のショートカットを先に起動するように書き換えます。

start C:\BAT\prioritybat.lnk
cd /d %~dp1
ffmpeg.exe -i %1 -crf 25 -s 1280x720  -maxrate 2.5M -bufsize 3000k -codec:a copy  "_%~n1.mp4"

処理の手順としては、まず優先度変更バッチファイルを起動してffmpegが起動するのを待ち構えて、ffmpegが起動してから優先度変更コマンドが実行されることになります。これでffmpegが起動した直後に優先度を「低」にしてくれるようになりました。無事当初の目的を達成できました。当然ですけどffmpegに限らず他にも応用できますな。