PARALLEL MODE:山本芳翠展 @岐阜県美術館

今日はちょっと遠出で岐阜へ。

安く行くには近鉄の株主優待乗車券を使って名古屋経由なんだけど、JR使うより1時間以上余計に時間が掛かるのと、JRと250円しか変わらんので素直にJRにしました。ちなみに鶴橋-西岐阜の料金は3080円なんだけど、一旦大阪駅で降りると2830円で250円も違う。

大阪駅では往復切符を買いました。100km越えてるので途中下車し放題。帰りに1回使っただけだけど。今日はJRは大して遅れてなかったですが、乗る手前の快速が大阪駅で客乗せるのに手間取ってましたんでちょっと遅れましたけど。ここんとこインバウンド客の乗り降りで遅延が常習化していることが鉄道会社問わずかなり増えている印象です。

ってことで正午頃現地着。

岐阜県美術館
岐阜県美術館
ここでは特別展を2つやってまして、岐阜県美術館に自慢のコレクションがある二人の画家の展覧会って感じですが、かなり力が入っています。

まずは山本芳翠展。

山本芳翠展
山本芳翠展
フルタイトルは「『清流の国ぎふ』文化祭2024皇居三の丸尚蔵館特別協力 PARALLEL MODE:山本芳翠 ー多彩なるヴィジュアル・イメージー」です。

展覧会両方見ると2000円でした。

今回はルドン展を見るために来たので山本芳翠は馴染みがなかったんでついでに見たわけですが、一応「浦島」は知ってました。重文指定されてる作品がある結構有名な画家なのは今日知りましたが、浦島以外にもおもしろい作品が結構あったので見といて良かったです。

平日ってこともあって空いてましたが全然人いねーって感じでも無かったです。集中力が無かったんで45分ほどで見終えましたが。

藤田嗣治・佐伯祐三・荻須高徳展 @山王美術館

このまま帰るのもナニってことで、大阪城公園を突っ切って山王美術館へ。

山王美術館
山王美術館
右の女性の絵は次回展覧会予告です。

展覧会のフルタイトルは「開館15周年記念 山王美術館コレクションでつづる藤田嗣治・佐伯祐三・荻須高徳展」です。

ここの所蔵品は他では見れない(貸し出さない)ので、佐伯祐三と藤田の絵は好きなので見とこうと。1年半前に藤田の展覧会をここで見たのですけど、初見の絵も結構あったと思います。

と言うことでなかなか良かったです。荻須高徳はあまり馴染みがなかったんですけど、これもなかなか良かったです。

で、実は再就職が決まったので多少は懐具合に余裕が出そうになったのでメガネを作りに行きました。7年も使ってるのでレンズのコートが剥げてボロボロで。まぁ普通に使ってる分は大きな問題は無かったんだけど。

特別展:川瀬巴水 旅と郷愁の風景 @大阪歴史博物館

で、次は大阪歴史博物館に行きました。で、チェックミスってたんですが、ここの常設展が関西文化の日で無料になるのは明日18日(月)だけとのこと。集中日じゃない日に実施するところがたまにあるんだよね…

ここでは川瀬巴水の展覧会をやってるんですが、見るかどうか迷ってたんだけど、せっかく来たんで見ることにしました。

大阪歴史博物館
大阪歴史博物館
版元だった渡邊木版美術画舗の所蔵品ばかりなので状態は文句ありません。

約150点展示されていて、全貌がわかる内容となっています。スティーブ・ジョブズが持っていたので知られていますので、何を持っていたかってのも説明されてました。マックの発表の時に使われた「髪梳ける女」も展示されていて、これだけは巴水の作じゃなくて橋口五葉作です。

映像コーナーでは晩年に撮影された巴水の動いている姿が見れました。

迷ってましたが一応見といて良かったな。

関西文化の日 @国立国際美術館 他

昨日今日と関西文化の日の無料公開の集中日でしたんでちょっとだけ見ることにしました。国立国際美術館コレクション展くらいは見とこうかなと。

関電ビルの万博仕様が完成してました。

関電ビルなど
関電ビルなど
まずは関西文化の日とは関係なくて期間中無料で見れる大阪中之島美術館のミニ展覧会を覗いときました。
大阪中之島美術館
大阪中之島美術館
(追記:写真の奥で何か撮影してるように見えますが、22日のNHK大阪の「ぐるっと関西おひるまえ」で放送されてました。ちょうど出くわしていたようです。)

タイトルは「Osaka Directory 7 Supported by RICHARD MILLE 小松千倫」です。

以下引用しときます。

今回、小松は1970年の大阪万博のパビリオン「せんい館」から着想を得て、音とともに集い離散する人々の在り方を「ソフトレイヴ」と呼び、捉えようと試みます。1970年の大阪万博は音響システムや野外ライブが普及するきっかけの一つと言われており、「せんい館」でも音と映像を用いた前衛的な展示が行われました。しかし当時の鑑賞者は、作り手の意図とは関係なく、勝手気ままにパビリオンを楽しんだようです。小松は、こうした人々の自由さも含めた大阪の文化史と、千里丘陵や淀川水系といった地形を重ね合わせつつ考察し、鑑賞者のための空間を生み出します。

今大阪中之島美術館では特別展を2つやってますが、どっちが目的かわかりませんがチケット売り場にも結構な行列ができてました。

ってことで国立国際美術館。関西文化の日では地下2階のコレクション展が無料です。

国立国際美術館
国立国際美術館
「コレクション1 彼女の肖像」と言うことで、女性が登場する作品を集めています。ウォーホルのモンローとかが展示されてます。
国立国際美術館
国立国際美術館
ほとんどが撮影可でした。

このコレクション展自体は1月26日までやってます。特別展は見ず。

ってことで次行きます。

圓満院門跡&大津絵美術館

続いて三井寺方面に歩きます。三井寺と大津市歴史博物館はエリア的にはほぼ隣接していますが、間に圓満院(円満院)門跡がありまして、中に大津絵美術館があります。圓満院と大津市歴史博物館はめちゃめちゃ近いんですが、坂を下ってぐるっと回らないと入れません。

圓満院門跡
圓満院門跡
門跡というのは門の跡という意味ではありませんで、「昔は皇室や公家が住職を務めた寺院」のことです。

ってことで、一度来ときたかった大津絵美術館。拝観料500円ですが、圓満院の宸殿(重文)や名勝の庭園、本殿も一緒に拝観できます。

大津絵美術館自体はこぢんまりとしたもんです。こういう所誰もいないのかと思ってたら団体さんが見に来てました。

大津絵美術館
大津絵美術館
大津市歴史博物館もそうですが、三井寺のついでに見に来てるんですかね。

大津絵は色々展示されててなかなかおもしろいです。ピカソも持っていたそうで。どれくらい影響したのかが気になりますな。

で、大津絵ではない説明も何もない謎の絵巻物が展示されていて、残虐な場面が描かれてましたが割愛。

ってことで30分ほどしか滞在しませんでしたがなかなかおもしろかったです。三井寺は神社仏閣巡りが趣味の人は一度は来ると思いますが、ついでならお奨めです。

では次。

アンドリュー・ワイエス展 @アサヒグループ大山崎山荘美術館

嵐山では美術館以外には全く寄らず阪急で大山崎へ。大山崎山荘美術館は大山崎やJR山崎から徒歩圏ですが、駅から無料シャトルのマイクロバスが出ていてタイミングが比較的良かったので乗せてもらって現地へ。下りてからもちょっとは歩く必要があるんですが。

アサヒグループ大山崎山荘美術館
アサヒグループ大山崎山荘美術館
フルタイトルは「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展 追憶のオルソン・ハウス」で、ワイエスの展覧会です。アメリカの画家としてはトップクラスに有名。去年MoMAを見た日に書いた記事にも私が「クリスティーナの世界」を載せてるくらいです。ちなみにアサヒメイトで100円引き。今年はかなりお得でした。前売りと同額で金銭的には得にならない場合もありますが、前売りを買わなくても済むだけでもめんどくさくなくて嬉しかったりします。そればっかりじゃダメで少なくとも元は取らないとダメですけど。

展覧会のメインテーマがこの「クリスティーナの世界」にも描かれているオルソン・ハウスです。詳細は省略しますがクリスティーナの世界が描かれた背景がわかる内容になっています。レポートはこれが詳しいです。

丸沼芸術の森の所蔵品だけでしかも水彩画や素描がほとんどですけど、結構な数があってワイエスのコレクションとしてはかなり凄いらしいです。クリスティーナの世界の習作があったりして。

展示数はそう多くないし、情報量の多い絵も少ないのと、コレクション展示の陶芸作品もじっくりは見なかったので30分ほどの滞在時間でした。でもMoMAで見た「クリスティーナの世界」がどういう絵なのかがわかってかなりよかったです。前後期でかなり入れ替わりますが、作品の写真入りの展示リストがもらえますので図録代わりになるし後期は行かなくてもいいかな。

帰りもバスで駅まで乗せてもらって帰宅。今日は梅田での阪急の乗り換えが面倒なので堺筋線経由で行ったんだけど、堺筋線が行きも帰りも混んでました。

若冲激レア展 @福田美術館

今日は京都へ。時代祭だったのは帰ってきてから知りましたが、行列眺めるだけだからなぁ。

今日は2箇所ハシゴでまずは嵐山の福田美術館。ちなみにアサヒメイトで100円引き。

福田美術館
福田美術館
フルタイトルは「開館5周年記念 京都の嵐山に舞い降りた奇跡!! 伊藤若冲の激レアな巻物が世界初公開されるってマジ?!」という最近の長いタイトルのAVみたいでふざけたタイトルですが、若冲激レア展と言うのも公式な略称です。

ベルギーで所有されていたため存在が知られていなかった若冲の「果蔬図巻」が福田美術館の所有となって初披露で話題となっていますが、平日ってこともあってあまり混んでませんでした。

この美術館は基本的に撮影可で太っ腹。こんな感じでわりと少なかったです。

福田美術館
福田美術館
これが果蔬図巻。
伊藤若冲 果蔬図巻
伊藤若冲 果蔬図巻
野菜や果物が描かれてます。客少なかったのでじっくり見れました。

これ以外にもおもしろい絵が多いのでなかなかお奨めです。若冲の絵で見たことなかったのも結構あった気がする。

ここはそう広くないので40分ほどで見終えました。

DESIGN MANIA ~百貨店・SCのデザイン~ @高島屋資料館

今日は日本橋の高島屋資料館に行ってきました。ここはちょっと変わってて火曜と水曜がお休みです。

高島屋そのもののデザインをテーマにした展覧会です。山口晃の作品が展示されてる前期が28日までなのでそろそろ行っとこうってことで。

高島屋資料館へのエレベータ前
高島屋資料館へのエレベータ前
百貨店のデザインって言うちょっとぼんやりしたテーマだったので展示されてるのも資料的なものが多いですが、絵画作品もいくつか展示されてまして、山口晃の「日本橋南詰盛況乃圖」以外にも岡本太郎の作品が2点も展示されてます。資料室の方にも川端龍子(りゅうし)の作品とかがあって思ったより多かったのが良かったです。と言っても10点とかそんなもんだけど。

山口晃の作品は超絶に微細な絵なのですが、特に離れて見ろと言うこともないのでじっくり見ることができたのがよかったです。結局45分くらいいました。

行き帰りは黒門市場を通ったのですが、確かにちょっと人が減ってたかな。黒門市場はただの商店街なので低質な店が参入してくるのを排除できないわけですが、そういう店はすでに選ばれにくくはなっているっぽい。まぁある程度のところで落ち着くんじゃないですかね。ちなみに南の端っこ辺りにかなり安い八百屋があるんだけど、結構繁盛してるっぽかったです。インバウンド客が柿とか買ってましたが、どうやって皮剥くんだろうか。

没後300年記念 英一蝶 @サントリー美術館

最後は六本木に移動しましてサントリー美術館へ。英一蝶の展覧会です。元々見るつもりはなかったんだけど、名前だけは知ってましたがかなりおもしろい絵を描いてる人だと最近知ったので見ることにしました。サントリー美術館は金曜だと20時までやってるのでなんとか見ることができました。

フルタイトルは「没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―」です。

サントリー美術館
サントリー美術館
平日夜ってことで空いてました。

英一蝶はユーモアのある絵がいっぱいあってかなりおもしろいです。鳥居に落書きする人の絵とか色々。こんな人だったとは全然知りませんでした。舞楽図屏風だけ撮影可でした。

舞楽図屏風
舞楽図屏風
これはユーモアのある絵ではありませんが、舞楽図屏風って俵屋宗達のは知ってましたが、わりとポピュラーな画題だったようで。

ってことでとてもおもしろかったです。見にきといて良かったです。1時間弱滞在で見終えたのは19時半頃でした。展覧会5つハシゴでヘロヘロですが、このまま夜行バスで大阪に帰らなければいけませんので東京駅に向かいました。

八重洲の地下で晩飯食おうかなと思ったら人でごった返してました。高いもの食う気はなかったのでなんとかペッパーランチを見つけ夕食。量が少なくていまいちでした。

で、22時5分発の夜行バスで帰ったんだけど、普通に4列シートで隣とのカーテンもなく、出発後すぐに消灯しちゃってスマホも使えず寝るしかなかったのがちょっと辛かったです。案の定大して寝れなかったし。やっぱ次はないかな。こういうときだけは自分の長身を恨みます。

出光美術館の軌跡 ここから、さきへ IV @出光美術館

次は有楽町駅方面に戻ってそのまま有楽町駅を通り抜けて出光美術館へ。出光美術館がある帝劇ビルと、帝劇ビルとほぼ一体化している国際ビルをまとめて建て替えってことで、出光美術館は長期休館の予定となっているので所蔵品をどどっと展示する展覧会を順次やっているそうで、その第4弾で日本画中心の展覧会です。休館前の展覧会はこれが最後ではないですが、所蔵品をどどっと展示ってのはこれが最後。

出光美術館 入口
出光美術館 入口
タイトルは「出光美術館の軌跡 ここから、さきへ IV 物、ものを呼ぶ―伴大納言絵巻から若冲へ」でやっぱり長い。

最初にプライスコレクションだった若冲の鳥獣花木図屏風(モザイクっぽいので有名)が展示されてます。で、第2章以降が全部国宝(2点)か重文という凄い内容。展示数は37点なんですが、12図を1点としてたりしてるので実際はかなり多いです。

超お奨めって言いたいところですが、このエントリが公開される頃には終わってます。

絵巻物とか情報量の多い絵が結構多かったのでほんとはじっくり見たかったんだけど、まだ次があったのと集中力が無くなりかけてたので30分ほどで退散。

では次。