禅 —心をかたちに— @京都国立博物館

次はバスに乗りまして(バスだけは土日の方が急行便の便数が多いので便利なんだけど)、京博へ。最後尾の椅子に座ってたんだけど清水寺辺りでどどっと外国人客が乗ってきたので降りるときに苦労しました。

着いた時点で18時を回っていましたが、今日は金曜なので特別展は20時まで開館なので余裕。

禅をテーマにした展覧会です。

特別展ですが、本館が閉鎖中なので(耐震工事が行われるそうだけどまだ始まってません)新館のほぼ全部のエリアを特別展の方に使用していまして、新館は本館よりかなり広いので去年の琳派展に続いてかなりのボリュームです。

京都国立博物館
京都国立博物館
雪舟の慧可断臂図が3日からの展示と言うことで狙って今日にしました。慧可断臂図は京博に寄託されてるのでたまに見れるそうなんだけど情報見逃したりして見れてなかったので。

禅と言うことで達磨の絵がかなり多いですが、慧可断臂図のある辺りからの後半の絵画や仏像がかなりよかったです。 伊藤若冲の竹図とか長谷川等伯の竹林猿猴図屛風とか。長谷川等伯自身は日蓮宗の信者だったりしますが、相国寺の所蔵品なので展示されています。

ということでなかなかお奨めです。

京博東博奈良博はパスポート(京博か奈良博で買えば3100円で特別展が6回見れますが、有効期間は1年。)が使えるのがとてもありがたいですな。500円だもんね。常設展は見放題だし。

点数がかなり多いので1時間半以上いました。

ってことで5箇所まとめて見てしまいました。2日掛かるかなと思ってましたが1日で終了。

京博の近所って一人でふらっと晩飯を食える店ないのかな?結局大阪に帰って京橋で食いました。

光紡ぐ肌のルノワール展 @京都市美術館

次は京都駅に戻って地下鉄で東山駅へ行き、京都市美術館へ。ルノワールの展覧会です。会期末近いモネ展もやってましたが、東京で見たのでパス。

金曜は19時までの開館です。

京都市美術館
京都市美術館
国内外からかき集めたルノワールのだけの展覧会です。海外からのが比較的多かったですけど。

展示されてるのは全部人物画でした。タイトルが「光紡ぐ肌の」になってるのでタイトルに沿ってると言えば沿ってるんだけど。

なかなかいい絵が多かったので印象派好きならお奨めです。

現在東京では代表作のムーランドラギャレットが展示されているルノワール展をやってたり、名古屋でもルノワールがタイトルに入ってる(これはルノワールはかなり少ないですけど)の展覧会やってたり、大阪では山王美術館の全所蔵26点が展示されてる展覧会やってたりと、ルノワールだらけの状態ですな。

ルノワールは細かく鑑賞するって感じの画家でもないし、点数もそんなに多くなかったので30分も掛からずあっさり終了。

ってことで次。

水 神秘のかたち @龍谷ミュージアム

次は京都駅から徒歩で龍谷ミュージアムへ。堀川通りを挟んだ西本願寺の向かいにあります。

水をテーマにした展覧会が行われています。アサヒメイトでタダ。これもありがたい。

龍谷ミュージアム
龍谷ミュージアム
テーマが水なので、龍や弁天さん関連の展示が多かったです。アサヒメイトでタダというのは太っ腹。

木食白道(有名な木食の弟子で木食と同じスタイルの仏像を多く作られたそうな)の宇賀神像がなかなかよかったです。

ってことで次。

伏見稲荷大社 京都非公開文化財特別公開

次は六地蔵からJR奈良線に乗りまして、伏見稲荷へ。ここも普段非公開の荷田春満旧宅と重文のお茶屋が公開されていました。詳細はこれ。しばらくするとリンク切れになると思うけど。

伏見稲荷大社 お茶屋
伏見稲荷大社 お茶屋
お茶屋と同じ敷地内の松の下屋では棟方志功の襖絵が公開されていました。今回はこれを見るのが目的。

ってことでお稲荷さんはサクッとお参りしましてJRに乗り京都駅へ。

法界寺 京都非公開文化財特別公開

体調が7割方戻ったので今日は京都へ。金曜は展覧会が遅くまでやっているので時間が有効に使えるってことで今日は有休をもらっていました。

で、まずは早めに見に行く必要のある京都非公開文化財特別公開の一環で公開されている寺社を2箇所見ることにしましてまずは伏見の法界寺へ。中書島で宇治線に乗り換えて六地蔵で地下鉄に乗り換えて一駅の石田駅で降りて徒歩15分。遠い。今日は1日雨だったんでちょっとしんどかったですが、大雨にはならなかったのでくじけることはありませんでした。

ってことで着。800円ですが、アサヒメイトで100円引き。

法界寺
法界寺
国宝の阿弥陀堂。こちらは常時拝観可能。中の阿弥陀如来坐像も国宝です。
法界寺 国宝 阿弥陀堂
法界寺 国宝 阿弥陀堂
で、本堂薬師堂の秘仏本尊の重文の薬師如来が今回の特別公開で51年ぶりの開帳です。詳細はここここ参照。しばらくしたらリンク切れになると思うけど。
法界寺本堂の薬師堂
法界寺本堂の薬師堂
厨子の正面は開けずに裏に回って横から拝む状態でのご開帳。1051年に作られたそうですが、年代がはっきりしているのは信頼性のある記録が残っているそうな。1000年クラスの古さですが秘仏だけあって截金(きりかね)が綺麗に残っていました。凄いね。截金の技術的にも凄い。横からでしたけど薬師如来はそれなりに見れましたが、両サイドの日光月光菩薩が横からじゃよく見えなかったのが残念。(追記:2021年11月の展覧会でちゃんと見れました。2022/4/12からの京都国立博物館での巡回展でも見れます)

ってことで、すぐ近くの恵福寺でも特別公開がありましたがパスしまして、帰りは徒歩で六地蔵に直接向かいました。

万部おねり 2016 @大念仏寺

今日は墓参りに行ってきまして、墓の近くの大念仏寺での万部おねりも覗いてきました。毎年5/1~5の5日間行われています。風邪は全然治っていませんが、しんどさはだいぶ改善したので何とか出れました。

万部おねり
万部おねり
今日はかなりの盛況でした。賑やかでいい感じ。おかんの命日が5/7なのでいつもこの時期に墓参りに来るので万部おねりもついでに見ることが多いのですが、ここまで人が多いのは久しぶりに見ました。観光バスが何台か停まってたので融通念仏宗の信者の人が団体で見に来てたのかも知れません。

永樂歴代と十七代永樂善五郎展 @大阪高島屋

せっかくのGW中なのに風邪を引いてしまいまして、今日は連休中唯一の出勤日だったので一応出社はしたものの体調がボロボロで半休することにしましたが、帰宅前に高島屋での展覧会を覗くだけ覗くことにしました。会期が8日までで会社帰りに見れるのは今日しかなかったので。

大阪高島屋グランドホール
大阪高島屋グランドホール
永樂と言う姓を名乗るようになった人の歴代の作品を展示しています。なので、永樂と名乗るのは10代目からなので9代目以前の人の作品はありません。

名前に楽という字が入ってるので楽焼きの人なのかなと思ってましたが全然違っていました。

体調ボロボロでじっくり見る根性も何もあったもんじゃないので15分ほどで退散。家に帰って午後4時くらいにベッドに倒れ込み、その後2度ほど起きて晩飯食ったりはしましたがトータル2時間くらい起きてたけど次の日の朝8時くらいまでは寝倒しました。合計14時間くらいは寝てたと思う。

建築家 槇文彦展 @NU茶屋町 地下1階

途中、ヨドバシ梅田でデロンギの全自動エスプレッソマシンの試飲をしまして(味はいまいちだったが豆次第でおいしく入れれそうな感じはした)、そこからNU茶屋町へ。地下のギャラリーで槇文彦と言う人の展覧会をやっています。無料だというので見ることにしました。

テレ朝、幕張メッセ、東京体育館などを設計した人ですが、プリツカー賞をもらっていますので建築界ではトップクラスの有名人。

建築家 槇文彦展
建築家 槇文彦展
主要作品のパネル展示や資料などがメインですが、模型も少し展示。展覧会自体が無料なのでこぢんまりとしたものでした。タダなので文句なし。

展覧会は29日までです。

この男がジブリを支えた。近藤喜文展 @阪急うめだギャラリー

次は梅田まだだらだらと歩いて行きまして、阪急へ。

アニメーターの近藤喜文って人の展覧会です。「耳をすませば」の監督です。入場料は900円ですが、アサヒメイトでタダ。

阪急うめだギャラリー
阪急うめだギャラリー
関与した作品の本人が描いた設定資料や原画などを大量に展示しています。一部パラパラ漫画風に自分でパラパラできる展示もあります。混んでると触れないかも知れませんが。

原画は鉛筆で描かれた絵なのですが、動きが活き活きしていてるのが凄い。18年前に47歳で亡くなられたそうですが、もったいないですな。

ってことで見に来てよかったです。

没後100年 宮川香山展 @東洋陶磁美術館

今日は展覧会のハシゴをしてきました。まずは東洋陶磁美術館。待望の宮川香山展です。アサヒメイトで団体料金で入場。

東洋陶磁美術館
東洋陶磁美術館
宮川香山は陶工ですが、明治の超絶技巧と呼ばれる人の一人で、焼き物でどうやってこんなの作れるんだって感じのモノを作ってきたので有名です。大半が輸出品として作られたので国内にはあまり残っていなかったのですが、地道に買い戻した人がいまして、その代表的なコレクターの田邊哲人と言う人のコレクションを中心にした展覧会となっています。

代表作は東博所蔵の重要文化財の渡蟹水盤ですが、晩年に作られた田邊哲人コレクションの渡蟹水盤も並べて展示されています。美の巨人たちで採り上げられたのは後者の方。東京での巡回展では東博のは展示されてなかったそうなので、並べて見れるかなり貴重な機会となっています。

私は東博で渡蟹水盤を見て宮川香山の存在を知ったのですが、初めて見たときはびっくりしました。なんじゃこれはと。その時から大好きな人なのでそれ以来初めての大規模展なので期待しまくりでした。

一部数点だけ写真撮影可のエリアがあったので撮りました。

高浮彫桜二群鳩三連壺
高浮彫桜二群鳩三連壺
当然ながら絵もうまくて掛け軸も2点ほど展示されています。

図録買っちゃいました。あ、そうそう、横浜の宮川香山眞葛ミュージアムは別の人のコレクションを展示する美術館なので先日見た展示品は全く展示されていませんでした。見に行っといてよかったな。

ってことで、必見。ちょっとでも興味のある人は見ときましょう。